<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<feed xmlns="http://www.w3.org/2005/Atom">
    <title>株式会社リンクグローバルソリューション</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.link-gs.co.jp/" />
    <link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.link-gs.co.jp/atom.xml" />
    <id>tag:www.link-gs.co.jp,2012-03-19:/1</id>
    <updated>2020-08-11T00:37:13Z</updated>
    
    <generator uri="http://www.sixapart.com/movabletype/">Movable Type 5.13-ja</generator>

<entry>
    <title>名作にみる美しい英語（167） - COLUMN</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.link-gs.co.jp/column/c03/harashima/167.html" />
    <id>tag:www.link-gs.co.jp,2020:/column//2.1946</id>
    <published>2020-08-11T00:17:59Z</published>
    <updated>2020-08-11T00:37:13Z</updated>

    <summary><![CDATA[ 	&ldquo;You going to eat your olive, or...]]></summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="harashima" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.link-gs.co.jp/column/">
        <![CDATA[<p>
	&ldquo;You going to eat your olive, or what?&rdquo;<br />
	Lane gave his Martini glass a brief glance, then looked back at Franny.<br />
	&ldquo;No,&rdquo; he said coldly. &ldquo;You want it?&rdquo;<br />
	「そのオリーブを食べるつもり？　それとも？」<br />
	レーンは自分のマティーニのグラスにチラリと目をやり、フラニーのほうをみた。<br />
	「いらない」と冷たく言った。「あなたはほしいの？」<br />
	（J. D. サリンジャー作『フラニーとズーイ』から）</p>
<p>
	　小説や映画などの名作から選んだ美しい英語を紹介する連載。<br />
	　そのフレーズが生まれた時代や背景を色濃く伝え、使った人の気持ちを具体的に表します。それをじっくり観察することで、あなたの今の英語を鍛えあげましょう。言うまでもなく、一つのフレーズだけでは、その作品の全貌をつかむことはできません。しかし、それが、あなたの感性を刺激することもあるかもしれません。</p>
<p>
	&ldquo;You going to eat your olive, or what?&rdquo;<br />
	Lane gave his Martini glass a brief glance, then looked back at Franny.<br />
	&ldquo;No,&rdquo; he said coldly. &ldquo;You want it?&rdquo;<br />
	&ldquo;If you don&#39;t, &ldquo; Franny said. She knew from Lane&rsquo;s expression that she had asked the wrong question.<br />
	What was worse, she suddenly didn&#39;t want the olive at all and wondered why she had even asked for it.<br />
	There was nothing to do, though, when Lane extended his Martini glass to her but to accept the olive and consume it with apparent relish.<br />
	　(from &ldquo;Franny and Zooey&rdquo; by J.D. Salinger）</p>
<p>
	「そのオリーブを食べるつもり？　それとも？」<br />
	レーンは自分のマティーニのグラスにチラリと目をやり、フラニーのほうをみた。<br />
	「いらない」と冷たく言った。「あなたはほしいの？」<br />
	「あなたが、ほしくなければ、」とフラニー。レーンの顔つきをみてフラニーは場にそぐわない質問をしたと思った。もっと悪いことには、その時、彼女はオリーブをもうほしくなくなっていた。なんでそんなことを言い出したのか不思議に思った。実は何でもないことなのだ。でもレーンがマティーニのグラスを差し出されれば美味しそうに食べるほかなかった。<br />
	（J. D. サリンジャー作「『フラニーとズーイ』から）</p>
<p>
	男女の大学生二人（レーンとフラニー）がマティーニ・グラスを手に話し合っています。「マティーニ」とはジン（ウオッカなど）にベルモットを混ぜ合わせた冷たい辛口のカクテル。そのマティーニに添え物としてオリーブを入れることから、そのオリーブを食べるか食べないかの話です。</p>
<p>
	ニューヨーク生まれのJ. D.サリンジャー（1919 - 2010) 。この「フラニーとズーイ」が出版されたのは１９６１年でしたが、ほかの作品同様、言葉の使い方、ストーリーの展開の仕方などが独特で、とにかく面白い。１９５０年代のアメリカ東部の大学に通う大学生の男女の日常の行動、モノの考え方などが描かれていて、いろいろな発見を見出せることでしょう。サリンジャーの作品には「ライ麦畑でつかまえて」「ナイン・ストーリーズ」「大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア -序章-」が知られています。</p>
<p>
	ここで、簡単ながら単語や文章を説明します。</p>
<p>
	・You going to eat your olive？　＝　Are you going to ～？（～するつもりですか？）<br />
	　　　　　　　　　　　　　　　　　　軽い会話なので　are が省略されている</p>
<p>
	・or what?&nbsp; 　=&nbsp; 「それとも何？、何～じゃない？」と相手の気持ちを探る言葉</p>
<p>
	・brief glance　＝　チラリとみること</p>
<p>
	・ look back at　＝　～を見直す／～を見返す</p>
<p>
	・You want it? 　＝　Do you want it? (ほしいですか？）の　do を省略</p>
<p>
	・If you don&#39;t,&nbsp; =　If you don&#39;t want it.&nbsp; （もし、ほしくないのなら）</p>
<p>
	・wrong question　　＝　間違った質問／その場にそぐわない質問</p>
<p>
	・what was worse　=　もっと悪いことには　worse は　better の反意語　<br />
	・ bad （悪い）worse（より悪い） worst（もっとも悪い）<br />
	・ good (よい）better (もっといい）best (もっともいい／ベスト）</p>
<p>
	・at all　＝　とっても／少しも／全然　　　<br />
	　　　　　　　　　　cf :&nbsp; I&rsquo;m not happy at all. (わたしはちっとも幸せではない）<br />
	　　　　　　　　　　　　He didn&rsquo;t understand it at all. （彼はそれを全然理解しなかった）<br />
	　　　　　　　　　　　　Not at all （全然構わない／全く～でない）</p>
<p>
	・there was nothing to do　＝　何でもないこと</p>
<p>
	・with apparent relish　＝　明らかな 楽しみ／喜び／興味</p>
<p>
	<br />
	ここで次に、映画のセリフから&lsquo;be going to&rsquo;の使い方を確認しましょう。</p>
<p>
	LESTER&nbsp;&nbsp; So, what are you girls doing now?　 「それで、みんな、これからどうするの？」<br />
	ANGERA&nbsp;&nbsp; We&rsquo;re going out for pizza.　　　　　「私たち、ピザを食べにいくんです」<br />
	--「アメリカン・ビューティー」 (American Beauty&nbsp; 1999年&nbsp;&nbsp; 監督: サム・メンデス&nbsp; 脚本: アラン・ボール)</p>
<p>
	EVE:&nbsp;&nbsp; 　 It&#39;s going to be a long night.　　　　　　　　「これから長い夜がはじまるわ」<br />
	ROGER: True...　　　　　　　　　　　　　　　　&nbsp; 　「確かに！」<br />
	EVE:&nbsp;&nbsp; 　And I don&rsquo;t particularly like the book I started.&nbsp;&nbsp; 「読み始めた本も気に入らないし」<br />
	--「北北西に進路をとれ」（North By Northwest 1959年　監督：アルフレッド・ヒッチコック　脚本：ア－ネスト・レ－マン）</p>
<p>
	LISA:&nbsp; I&#39;m going to stay with you. 　　　　　　&nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; 「あなたのところに泊まることにしたの」<br />
	JEFF:&nbsp; Well, you&#39;ll have to clear that with my landlord.「そう、家主の承認をもらわなければいけないよ」<br />
	LISA:&nbsp; I have the whole weekend off.　　　　　　&nbsp; &nbsp; &nbsp; 「週末は何にも仕事がないの」<br />
	-「裏窓」（Rear Window 1954年　監督：アルフレッド・ヒッチコック　脚本：ジョン・マイケル・ヘイズ）</p>
<p>
	　それから、&lsquo;want&rsquo;と&lsquo;at all&rsquo; です。</p>
<p>
	DORMANT:&nbsp;&nbsp; You see? You never can tell&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 「分かる？<br />
	&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; when you might need a friend.&nbsp;&nbsp; 友達はいつ必要になるか分からない」<br />
	PAGE BOY:&nbsp;&nbsp; Good evening, Mr. Dormant.　　&nbsp; &nbsp;「今晩は、ドーマンさま」<br />
	DORMANT:&nbsp;&nbsp; Armand, I want a taxi.　　　　　&nbsp;&nbsp; 「アーマン、タクシーを頼む」<br />
	PAGE BOY:&nbsp;&nbsp; Yes, Mr. Dormant.&nbsp; Right away.　&nbsp; 「かしこまりました、ドーマンさま」<br />
	-「おしゃれ泥棒」 (To Steal A Million 1966年　監督: ウイリアム・ワイラー　脚本：ハリー・カーニッツ）</p>
<p>
	PRINCESS ANN:&nbsp; Did you know there are people&nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp;「（世の中には）なんにも着ないで寝る人もいる<br />
	　　&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; who sleep with absolutely nothing on at all?　　　ことをご存じ？」<br />
	COUNTESS:&nbsp; I rejoice to say that I did not.　　　&nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; 「それを存じませんことを喜ばしく思います」<br />
	-「ローマの休日」 (Roman Holiday 1953年　<br />
	　 監督：ウィリアム・ワイラー　脚本：イアン・マクレラン・ハンター／ジョン・ダイトン　<br />
	　 原作：ダルトン・トランボ）</p>
<p>
	HOLLY: You know, you&rsquo;re sweet. You really are.&nbsp; &nbsp; &nbsp;「あなたって優しいのね。本当に。<br />
	　　And you look like a little like my brother Fred.&nbsp; &nbsp; &nbsp; それで、あなたは弟のフレッドに<br />
	　　Do you mind if I call you Fred?　　　　　　　&nbsp; &nbsp; ちょっと似てるの。フレッドと呼んでもかまわない？」<br />
	PAUL:&nbsp; Not at all...　　　　　　　　　　　　　　 「全然、かまわないよ」<br />
	-「ティファニーで朝食を」（Breakfast at Tiffany&#39;s　1961年　監督：ブレイク・エドワーズ　<br />
	　 脚本：ジョージ・アクセルロッド）&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;</p>
<p>
	<br />
	原島一男著「心をなごませる感じのよい英会話」（ベレ出版）　好評発売中<br />
	原島一男著「単語で通じる英会話」　　　　　　（ベレ出版）　好評発売中<br />
	原島一男著「映画のなかのちょっといい英語」（麗澤大学出版）好評発売中</p>
<p>
	-------------</p>
<p>
	これまで私の拙い執筆をご覧いただき、ありがとうございました。<br />
	英語を身につけるベストな方法は、オリジナルの映画や名作の場面にあたって、そこで話されている表現をそっくりそのままコピイすることです。<br />
	そこで、世界の名作のうちから、日常使われる正しく品のある表現を拾って紹介してきた積もりです。<br />
	今後もそうした試みに目を配っていきます。<br />
	美しい英語を話すだけで他人から一目置かれますし、あなたの世界が広がりますよ。<br />
	どうぞよろしく！原島</p>
<p>
	<a class="fancybox" href="/column/20200811b.jpg"><img alt="" class="mt-image-left" src="/column/assets_c/2020/08/20200811b-thumb-320x240-2827.jpg" style="float: left; margin: 0px 20px 20px 0px; width: 320px; height: 240px;" /></a></p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title> 駐在員のための「中国ビジネス―光と影―」（第82回）中国・中国人とどう向き合うか - COLUMN</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.link-gs.co.jp/column/c03/kanno/82.html" />
    <id>tag:www.link-gs.co.jp,2020:/column//2.1945</id>
    <published>2020-08-11T00:13:59Z</published>
    <updated>2020-08-11T00:38:17Z</updated>

    <summary> 	 	　これまで毎月1回、81回にわたり中国進出にあたっての留意点、中国事業運...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="kanno" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.link-gs.co.jp/column/">
        <![CDATA[<p>
	<a class="fancybox" href="/column/city-5000648_1280.jpg"><img alt="上海の夜景" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/05/city-5000648_1280-thumb-320x213-2770.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 213px;" /></a></p>
<p>
	　これまで毎月1回、81回にわたり中国進出にあたっての留意点、中国事業運営上の留意点などを中心に持論を述べてまいりました。今回諸般の事情から最終回ということになりましたので、私が1984年4月、初めて上海駐在して以来今日まで35年間、中国や中国ビジネスに関わってきた経験をもとに、中国や中国人とどう向き合えばよいかの持論を述べてみたいと思います。</p>
<p>
	　私は1966年(昭和41年)日本興業銀行に入行し、国内営業経験を経て、上海駐在員事務所首席駐在員(1984～1987年)を務め、興銀中国委員会副委員長、日中投資促進機構事務局次長、興銀上海支店初代支店長(1991～1994年)、興銀取締役中国委員会委員長、日中投資促進機構理事事務局長などを経験し、3行統合後のみずほ銀行顧問(2002～2012年)を経て、2012年4月から今日まで東京国際大学で中国ビジネス事情などを学生に教えております。銀行時代は取引先日本企業の中国進出のサポート、進出後のトラブル処理に携わってきましたので、本ブログもその経験に基づく日本企業への警鐘が中心テーマになった次第です。</p>
<p>
	1．中国人との付き合い方</p>
<p>
	　中国人と付き合う時はやはり中国人の特性を知ることが大事です。<br />
	　基本は万国共通、「誠心誠意」「気配り、気働き」が通じる人たちです。中国も中国人も長い歴史や付き合いの中で「井戸を掘った人」の恩や苦労を決して忘れないとも言えます。1972年に日中国交回復を実現した田中角栄首相とその子孫に対する配慮(来日した中国要人は長きにわたり目白の田中邸を訪問している)、中国革命の父と敬われている孫文を経済的に支援した梅屋庄吉とその子孫に対する敬愛(孫文の生誕記念の国家行事には庄吉のひ孫を招待するなど)は、その典型です。<br />
	　2004年10月の中越地震、2011年3月11日の東日本大震災での中国からの数々の物心両面の迅速で手厚い心温まる支援についても、本ブログ第78回「雪中送炭」で「中国人の陰徳」としてご紹介した通りです。</p>
<p>
	　中国人の特性の一つは、ものの考え方が現実的、実利的あるいは経済合理性があり柔軟性があることです。「実亊求是」は中国の歴史書「漢書」にある言葉で、党大会や全人代の政治報告でもよく引用されます。事実に基づき真理を極める、実践を重視し「まずやってみる」（「間違っていたら修正すればよい」）、したがって中国の法律は｢試行規定｣「暫定規定」が多いことです。1978年12月の中国共産党11期3中全会での「経済改革・対外開放政策」採択も、先ず踏み出す発想があったと思います。習近平国家主席も2017年1月のダボス会議開幕式の基調講演で、「かつて中国は経済グローバル化に疑念を持ち、WTO加盟にも不安があった。しかし世界経済への融合は歴史の大方向であり、中国経済が発展するには、勇気をもって世界市場の大海を泳がなければならない。永遠に敢えて大海に行かず、風雨を経験せず、世間を見なければ、いつの日か大海でおぼれ死ぬことになるだろう。従って中国は勇気をもって世界市場に乗り出した。この過程で水を飲んでむせ、渦に巻き込まれ、荒波に遭ったが、泳ぐ中で泳ぎを覚えた。これは正しい選択である」と述べています。中国が新型コロナ対策にいち早く成功していることについて、国際世論は中国共産党一党独裁体制の強権政治のなせるわざと言っていますが、私はそれよりも「実事求是」に裏打ちされた中国指導部の迅速な決断と実行力が成功要因ではないかと考えています。</p>
<p>
	　中国人の特性の最たるものは「面子」です。経済合理性に富んでいる人達なのに感情的な「面子」にすごく拘るので、理解されにくい面があります。具体的事例は省きますが、神経は繊細、言葉にとても敏感な方が多いと思います。しかもその面子は自分や一族の面子(多くは経済的利益)最優先で、相手の面子は二の次ですから、中国人との交流経験が少ない日本人は一編に中国人が嫌いになりがちです。私も中国や中国人に関わっていて何回も煮え湯を飲まされていますが、動じないように心がけています。</p>
<p>
	　1931年の満州事変以来1945年の日本の敗戦まで15年間の日中戦争(日本の侵略戦争)は中国国民の心に深い傷跡を残しました。中国や中国人との付き合いで忘れてならないことは中国人の歴史認識に対する配慮です。1990年代中頃、仕事で関係したり飛行機で乗り合わせた当時60歳前後の中国人や在米華僑の方から、日中戦争について①忘れていません②聞かないでください、説明しにくいのです③日本人の方はきっかけを作らないよう注意してください、とほぼ同じ感想を聞かされました。<br />
	　2014年、北京APECでの2年半ぶりの日中首脳会談の冒頭、習近平国家主席が最初に発した言葉は「歴史問題は中国国民13億人の感情の問題である」(読売新聞)だそうですが、我々中国ビジネスでも常に心して対応すべき言葉だと思います。</p>
<p>
	2．これからの日中関係に求められること</p>
<p>
	　日中関係を考えるとき、日本は中国と「一衣帯水の隣邦」であり、2000年を超える往来で漢字、仏教、学問、稲作・冶金・製紙技術など各方面の文化の源を中国から伝承してきたこと、いつの時代も民間交流が途絶えることが無かったこと（徳川幕府の鎖国政策でもオランダと中国との交易は認められていた）を心にとめておきたいと思います。　敗戦国日本との国交正常化に際しても、戦時賠償請求権を放棄し、中国在留日本軍200万人全員の日本送還を実施、残留日本人孤児の肉親捜しにも協力したことは日本国民としていつも心に留めておくべきではないでしょうか。<br />
	　「日本国民は日本軍国主義の犠牲者、戦時賠償請求は日本国民を苦しめることになる」との周恩来総理の言葉は、田中角栄総理の国交正常化交渉のための訪中を決意させたと言われています。</p>
<p>
	　1978年10月、鄧小平氏が日中平和友好条約の批准書交換のため訪日するにあたり、「中国は再び鎖国することはできず、できるだけ早く対外開放して国の経済発展の先進的経験を学ばなければならない」「経験を学ぶ上で最も理想的なのは、同じ東方の文化圏に属し、戦後、経済が非常に早く勃興した日本しかない」「今回の訪日を利用して自分の目で確認してくる」と語り、新日鉄(君津)、日産(座間)、松下電器(門真本社)を見学し、帰国後日本に大型経済視察団を派遣、12月18日からの中国共産党11期3中全会で経済改革・対外開放政策を採択、今日の発展の礎を作りました。1979年12月、大平正芳総理が訪中し、第一次円借款を調印して以後2007年の新規貸し出し終了まで、貸出累計は3.4兆円に達し、当時の中国のインフラ建設に大きな貢献をしており、中国政府は決して忘れてはいません。以来日本は一貫して中国の経済改革・対外開放政策に協力してきていることは説明を要しないと思います。<br />
	　1989年10月1日の国慶節に招かれた興銀の会長(一行)は夜の9時半から李鵬総理と会見しました。李鵬総理が「日本はアメリカの言う通り動かなくともいいではないか。自分の判断で制裁解除してくれてもいいではないか」と言ったのに対し、会長は「お言葉ですが、日本にとってはアメリカも中国も大事です。中国がアメリカと仲良くしていただければ、我々は安心して中国に協力出来るのです」と答えました。<br />
	　1979年天安門事件の後の西側諸国の対中経済制裁でも、日本は翌年のアメリカでのG7サミットで「アジアと世界の安定のために中国を国際社会から孤立させてはならない」として真っ先に経済制裁解除をした経緯があります。</p>
<p>
	　昨今中国の台頭による米中の覇権争いが先鋭化する複雑な国際政治環境の中で、2000年に亘る日中関係の歴史を謙虚にひも解き、日中戦争の不幸な歴史を乗り越え日中双方が相互信頼構築に努力してきた経緯を振り返り、米・中どちらかに偏ることなく率直なアドバイスを行うことが、日本の果たす役割ではないかと思う次第です。</p>
<p>
	　今では日本と中国の経済的、政治的力関係は往時と異なり逆転していますが、中国はこれからもますます経済的発展に伴う新たな矛盾や困難に遭遇することは数多くあり―省エネ、環境、高齢化と介護、基礎技術研究、金融市場との対話など―、日本の経験が役立つ分野は多いと思います。逆にIT技術はじめ最先端技術ではむしろ日本が中国に学ぶことが多いのも説明を要しないと思います。何よりも資源が乏しい貿易立国日本は、中国とも長期安定的友好関係を構築・維持・拡大する必要があります。私は中国ビジネスのキーワードは&ldquo;共存共栄&rdquo;と考えております。</p>
<p>
	　長年のお付き合い、本当に有難うございました。<br />
	　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<br />
	(完)　</p>
]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title> アジア最後のフロンティア「激動するミャンマー」(７７) 『ミャンマー政府のコロナ対策経済プラン』 - COLUMN</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.link-gs.co.jp/column/c03/shishido/post-129.html" />
    <id>tag:www.link-gs.co.jp,2020:/column//2.1944</id>
    <published>2020-08-04T02:41:33Z</published>
    <updated>2020-08-04T02:51:25Z</updated>

    <summary> 	 	　世界中がコロナのパンデミックに襲われる中、ミャンマーも例外でなく、ミャ...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="shishido" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.link-gs.co.jp/column/">
        <![CDATA[<p>
	<a class="fancybox" href="/column/コロナが終息し平穏にパゴダに祈れる日が来るか.JPG"><img alt="コロナが終息し平穏にパゴダに祈れる日が来るか" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/08/%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%81%8C%E7%B5%82%E6%81%AF%E3%81%97%E5%B9%B3%E7%A9%8F%E3%81%AB%E3%83%91%E3%82%B4%E3%83%80%E3%81%AB%E7%A5%88%E3%82%8C%E3%82%8B%E6%97%A5%E3%81%8C%E6%9D%A5%E3%82%8B%E3%81%8B-thumb-320x240-2824.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 240px;" /></a></p>
<p>
	　世界中がコロナのパンデミックに襲われる中、ミャンマーも例外でなく、ミャンマーの日常の風景も大きく変わってしまった。<br />
	　ミャンマー最大の経済都市ヤンゴン中心部のショッピングモールなどは、軒並み開店休業状態で、ゴーストタウン化している。ヤンゴンの人々の聖地であるシュエダゴンパゴダも現在、閉鎖されている。毎日熱心に仏塔へ祈るミャンマー人の姿が全く見えなくなってしまった。日本を含めた国際線の離発着は禁止されており、引き続き往来ができない状況が続いている。</p>
<p>
	　このような中、ミャンマー政府は、コロナ対策として経済救済プランを発表した。<br />
	　中央銀行の政策金利の引き下げや民間企業への緊急融資のための政府信用保証制度や、税金等の支払い繰延べなどが中心だ。</p>
<p>
	　また、一般市民向けには、１ヶ月１５０ｋｗの電力料金を免除したり、貧困世帯への生活給付金の支給、食糧の無料配給、住宅ローンなどの返済猶予を金融機関へ要請したりと、様々な救済策を用意した。</p>
<p>
	　またコロナ禍の中、解雇された労働者の福利厚生に関わる権利を、以後１年間に渡り効力を維持させるなど、失業者向けの救済策も用意した。加えて、特に、零細企業、中小企業が、労働者の雇用を維持できるように。事業継続及び雇用維持のための低利融資ファンドを１,０００億チャット創設した。対象となる業種については、縫製業や委託加工業、ホテル観光業が中心となる。</p>
<p>
	　ミャンマーでは農業セクター従事者が、国民の大半を占めるが、農業関連事業者向けに所得補償制度も構築した。</p>
<p>
	　前回のコラムでも書いたが、今年11月に予定通り、ミャンマーでは総選挙が実施されることになっている。</p>
<p>
	　今回、国民向けに打ち出した経済救済策が、どのような評価を受けるか、総選挙の結果へも影響をもたらすだろう。</p>
<p>
</p>
]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>【世界最北の日本レストランーフィンランドで苦闘した あるビジネスマンの物語（１２１）】驚愕の細菌たち - COLUMN</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.link-gs.co.jp/column/c03/nagai/post-128.html" />
    <id>tag:www.link-gs.co.jp,2020:/column//2.1943</id>
    <published>2020-08-04T02:36:44Z</published>
    <updated>2020-08-04T02:41:13Z</updated>

    <summary> 	 	　７月末から８月の初旬にかけて、ポリ市民の多くが海外旅行に出かけてしまう...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="nagai" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.link-gs.co.jp/column/">
        <![CDATA[<p>
	<a class="fancybox" href="/column/1カロリンスカ大学病院.jpg"><img alt="カロリンスカ大学病院" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/08/1%E3%82%AB%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AB%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%97%85%E9%99%A2-thumb-320x226-2812.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 226px;" /></a></p>
<p>
	　７月末から８月の初旬にかけて、ポリ市民の多くが海外旅行に出かけてしまう。私がビジネスマンからレストランの経営者になった時、一番心配したのは、店に釘付けにされて、海外旅行も出来なくなるのではないか？という事だった。レストランという自分だけの小宇宙に閉ざされてしまいたくはなかった。</p>
<p>
	　ところが、それは杞憂だった。私が旅行しなくても向こうの方からやって来てくれる。世界各地に普及した寿司を、ポリの町でも味わえると知って、多くの外国人が来店してくれるのだ。</p>
<p>
	<a class="fancybox" href="/column/2ウプサラ大学.jpg"><img alt="ウプサラ大学" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/08/2%E3%82%A6%E3%83%97%E3%82%B5%E3%83%A9%E5%A4%A7%E5%AD%A6-thumb-320x139-2815.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 139px;" /></a></p>
<p>
	　この夜も、スウェーデンのウプサラ大学を卒業して、カロリンスカ病院で働いていると言う臨床医がやってきた。前にも紹介したが、ウプサラ大学は植物学者リンネや十数名のノーベル賞受賞者を排出した名門校で、又、ストックホルムの郊外にあるカロリンスカ病院は世界最先端の医療技術を誇り、院内ビルに映画館があるほどの巨大病院なのだ。</p>
<p>
</p>
<p>
	<a class="fancybox" href="/column/3「分類学の父」リンネ.jpg"><img alt="「分類学の父」リンネ" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/08/3%E3%80%8C%E5%88%86%E9%A1%9E%E5%AD%A6%E3%81%AE%E7%88%B6%E3%80%8D%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%8D-thumb-320x386-2818.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 386px;" /></a></p>
<p>
	　聖職者の父親をもつリンネは、神学で有名なウプサラ大学に進んだ。彼は子供の頃、近所の牧師の影響を受けて植物に興味を持っていた。大学に入ってから「神は何の意図をもって、万物を創造したのか？」を研究のテーマとした。その糸口として、植物を克明に観察する事から始めた。そして植物を、オシベの数によって14種類に大別した。物事を科学する時、先ず分類から始めると、研究がスムーズに進むと考えたのだ。（この功績により彼は「分類学の父」と後世の人から呼ばれている）</p>
<p>
	　私はスウェーデンに住んでいた頃、ウプサラ市にあるリンネ植物園に行ったことも、風邪のワクチンを注射してもらうために、カロリンスカ病院を訪ねたこともがあったので、医師との話は大いに弾んだ。</p>
<p>
</p>
<p>
	<a class="fancybox" href="/column/4.%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%8D%E6%A4%8D%E7%89%A9%E5%9C%92.jpg"><img alt="リンネ植物園" class="mt-image-right" height="240" src="/column/assets_c/2020/08/4.%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%8D%E6%A4%8D%E7%89%A9%E5%9C%92-thumb-320x240-2821.jpg" style="float: right; margin: 0 0 20px 20px;" width="320" /></a></p>
<p>
	　私はパブ・レストランを開店するために、食中毒の原因となるサルモネラ細菌やノロ・ウイルスの勉強はしていた。細菌とウイルスの違いは、細菌はミクロの単位で、ウイルスはその千分の一であるナノ単位で生息している事や、細菌の多くは自生出来るが、ウイルスは宿主に寄生しなければ生存できない事、ぐらいは知っていた。しかしこの夜に医師から、驚くべき話を聞かされることになった。</p>
<p>
	　人間の歴史を800万年とすると、ウイルスの歴史は40億年に及ぶ。この先住民は人間に害を及ぼすこともあれば、貢献することもある。</p>
<p>
	　最初にビックリしたのは、ウイルスが人の胎児を外敵から守っている、という話であった。胎児の半分は父親に由来するから、母体にとってみれば異質な存在である。よって本来なら、母親の持つ免疫によって胎児は殺されてしまうはずである。しかし実際には、一枚の細胞膜である胎盤によって、母親の免疫の胎児への流入はせき止めらる。そのお蔭で、胎児は生き延びられ、人類は存在している。その胎盤膜は、人の体内に住むウイルスが作ったものである事をウプサラ大学のエリック・ラーソン教授が1970年代初期に発見した。、</p>
<p>
	　又、大半の細菌やウイルスはコウモリやネズミ等の動物から人間へと感染するが、人間が家畜を飼うことを始めてから、その頻度は増し、さらにペットを飼う事により感染速度が速まった。そして、18世紀の後半に起こった産業革命により、世界各地に人口密集地域が生じて、人間から人間への感染率が高まった。それに乗じて、トキソプラズマと言う寄生虫が多くの人間に住み着いた。</p>
<p>
	　聞き覚えのないトキソプラズマは、一つの細胞からできている原虫と言われる小さな寄生虫で、時に、人間の行動に密かに影響していると言うのだ。突然、センチメンタルや憂鬱に、ムシャクシャして物を壊したり、恋をしてみたくなったり、急にペットを抱きたくなったり・・・・等々、この小さな寄生虫が人間をマインド・コントロールしていると言うのだ。</p>
<p>
	　私は冗談だと思い『酒を飲みたくなるのもトキソプラズマのせいですかね？』と言うと、『もう真夜中だ。来月ポリに又来る。私をご指名の患者がいるんだ。その時に詳しく説明しましょう』と言って、診療カバンを手に店を出て行った。</p>
<p>
	　夜中の２時、帰宅した私は百科事典を引き、さらにインターネットでトキソプラズマを検索してみた。すると、医師が言った事に加えて、トキソプラズマのDNAにはドーパミンを合成する遺伝子が含まれている。この原虫は白血球に忍び込み、脳内に侵入し、ドーパミンの分泌を助ける。</p>
<p>
	　医師の言うことは冗談ではなかった。ドーパミンは運動機能、ホルモンの分泌、欲情の高揚、学習意欲などに関係していると、多くの学者が言及している。</p>
<p>
	　トキソプラズマの主たる宿主は猫であると言われている。人間が食料を貯蔵するようになり、その結果ネズミが増えた。ネズミの天敵は猫であることを知った人間は、猫を飼い始めた。ネズミが減っても、猫はペットとして人間に愛された。その結果、猫からトキソプラズマが人間に感染したと言う。</p>
<p>
	　人間はトキソプラズマに影響されて、恋をして、結婚して子供を作った。食料の備蓄と、その結果増えた猫が、人口爆発を生んだという学者もいる。人間は地球という惑星の生態系の頂点にいると思っていたが、実は１ミクロンほどの寄生虫の繁栄のために、利用されているという事になる。</p>
<p>
	　そういえば、とても常識では考えられない話を、繰り返し繰り返し述べている世界のリーダー達がいる。同時にそのリーダーを頑固に支持する不思議な人達も多い。みなトキソプラズマによって繰られている、と理解すれば納得がいく。</p>
<p>
</p>
<p>
	<br />
	　</p>
<p>
</p>
]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title> アジア最後のフロンティア「激動するミャンマー」(７６) 『2020年の総選挙は予定通り実施』 - COLUMN</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.link-gs.co.jp/column/c03/shishido/-2020.html" />
    <id>tag:www.link-gs.co.jp,2020:/column//2.1942</id>
    <published>2020-07-13T06:54:41Z</published>
    <updated>2020-07-13T06:57:43Z</updated>

    <summary> 	 	　ミャンマー選挙委員会は、コロナ禍の世界的なパンデミックが収まらない中、...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="shishido" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.link-gs.co.jp/column/">
        <![CDATA[<p>
	<a class="fancybox" href="/column/民族衣装を着てビルマの竪琴を弾く女性.JPG"><img alt="民族衣装を着てビルマの竪琴を弾く女性" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/07/%E6%B0%91%E6%97%8F%E8%A1%A3%E8%A3%85%E3%82%92%E7%9D%80%E3%81%A6%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%81%AE%E7%AB%AA%E7%90%B4%E3%82%92%E5%BC%BE%E3%81%8F%E5%A5%B3%E6%80%A7-thumb-320x240-2809.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 240px;" /></a></p>
<p>
	　ミャンマー選挙委員会は、コロナ禍の世界的なパンデミックが収まらない中、選挙準備が大幅に遅れており延期が懸念されていたが、当初の予定通り、2020年１１月に、総選挙を実施すると発表。5年前の総選挙では、アウンサンスーチー国家顧問率いるNLD政権が、旧軍事政権の流れを組むUSDPから政権交代を果たした歴史的な総選挙となったが、その後５年に亘るNLD新政権の政権運営への評価が下されることになる。</p>
<p>
	　NLD政権は、民主化政党としての大胆な改革が期待されていたが、国民の期待とは裏腹に、国軍との共存をベースに慎重に政権運営を進めてきた。特に、国際社会から猛烈な非難を浴び続けた西ラカイン州の民族問題（ロヒンギャ問題）では、人権侵害と暴力行為を否定しながらも、ミャンマー国として、この民族問題へ臨むスタンスを頑なに変えず国軍擁護の姿勢を貫くことで、国民の大多数を締める仏教徒への配慮を重視した。アウンサンスーチー国家顧問は、政権交代後、民族和解に向けて２１世紀パンロン会議を招集して、多民族国家としての和平の実現に動き出したが、あまり具体的な成果は生まれていない。現在はコロナ禍の中、紛争地域における民族間衝突は、一時的に停戦状態となっている。</p>
<p>
	　そして、新政権が政権の大目標として掲げていた憲法改正については、実現への目処は全く付いていない。以前このコラムでも解説しましたが、憲法改正のための審議（具体的な憲法条文の改正案）など、議会における動きを一部仕掛けたこともあったが、議会における軍人票と野党票の反対で、一歩前進どころか一歩後退という状況に陥ってしまった。憲法改正への国軍議員のハードルは、予想通りの高さであった。<br />
	経済分野においては、ミャンマーチャット安によるインフレが生じており、国民生活をじわりじわりと圧迫している。政権交代前には、ミャンマーチャットは、対ドルに対して増価傾向であったが、NLD新政権後には、下降トレンドは変わっていない。ミャンマー投資委員会による投資許可件数自体は、計画値こそ下回っているが、西ラカイン州の民族問題があって国際社会からの投資回避の空気感が一時的に生じたものの、引き続き件数、投資額とも堅調には推移している。日本からの投資についても、この４年間において、大きく低迷したという状況にはない。</p>
<p>
	　NLDは、前回総選挙において、単独過半数は取れなかったものの、今回の総選挙で、現状議席を守れるかが一つのポイントになるだろう。当然NLDは単独過半数を目指して選挙運動をするだろうが、現状の国内世論の情勢を見ると、前回のような簡単な選挙にはならないだろう。ミャンマーは小選挙区制であるがゆえの得票率と連動しない議席数の大きな歪みを生じさせることもある。あまり報道はされていないが、前回選挙においても、USDPは、議席数では壊滅的な敗北という結果を生じさせたが、地域によっては、そこそこ健闘した得票率であった。今回の選挙の動向を見極める上で鍵になるのは、やはり少数民族政党と第３勢力政党である人民党であろう。USDPが少数民族政党と共闘し、少数民族政党が地方で躍進した場合、NLDの全体の獲得議席数によっては、人民党との連立政権樹立というシナリオも現実味を帯びてくるだろう。</p>
]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>名作にみる美しい英語（166） - COLUMN</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.link-gs.co.jp/column/c03/harashima/166.html" />
    <id>tag:www.link-gs.co.jp,2020:/column//2.1941</id>
    <published>2020-07-13T06:48:05Z</published>
    <updated>2020-07-13T06:52:02Z</updated>

    <summary><![CDATA[ 	&ldquo;Why do so many Japanese wear th...]]></summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="harashima" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.link-gs.co.jp/column/">
        <![CDATA[<p>
	&ldquo;Why do so many Japanese wear those face masks?&rdquo; asked my friend Trevor.<br />
	&ldquo;They are doctors and nurses. In Japan they have to wear them until they get home,&rdquo; I answered.<br />
	　(from &ldquo;How to Japan&rdquo; by Colin Joyce)</p>
<p>
	　「なぜこんなに多くの日本人はマスクをしているの？」友人のトレヴァーが尋ねた。<br />
	　「それは医者と看護師たちだよ。日本では彼らは自宅に帰るまでマスクをしなければいけないんだ」<br />
	と私はそう応えた。（コリン・ジョイス作「『ニッポン社会』入門」）</p>
<p>
	　小説や映画などの名作から選んだ美しい英語を紹介する連載。<br />
	　そのフレーズが生まれた時代や背景を色濃く伝え、使った人の気持ちを具体的に表します。<br />
	　それをじっくり観察することで、あなたの今の英語を鍛えあげましょう。<br />
	　言うまでもなく、一つのフレーズだけでは、その作品の全貌をつかむことはできません。<br />
	　しかし、それが、あなたの感性を刺激することもあるかもしれません。</p>
<p>
	&ldquo;Why do so many Japanese wear those face masks?&rdquo; asked my friend Trevor.<br />
	&ldquo;They are doctors and nurses. In Japan they have to wear them until they get home,&rdquo; I answered.<br />
	&ldquo;Why do they play those little jingles on the platform?&rdquo;<br />
	&ldquo;To cheer people up. Stops them from jumping onto the tracks,&rdquo; a helpful voice chips in.<br />
	&nbsp; Why do the announcement on the train go on so long? What are they saying? asks Trevor.<br />
	&ldquo;He&rsquo;s reading out the news for passengers. Often it&rsquo;s too crowded to open up your newspaper.&rdquo;&nbsp;<br />
	　(from &ldquo;How to Japan&rdquo; by Colin Joyce)</p>
<p>
	　「なぜこんなに多くの日本人はマスクをしているの？」友人のトレヴァーが尋ねた。<br />
	　「それは医者と看護師たちだよ。日本では彼らは自宅に帰るまでマスクをしなければいけないんだ」<br />
	と私はそう応えた。<br />
	　「駅のホームであの華やかな音楽を流しているのは何故なんだ？」<br />
	　「それは人々をチアアップして、ホームから飛び降り自殺を防ぐためだ」と助けの声が入る。<br />
	　「では車内のアナウンスが長く続いてる理由は？」とドレヴェー。「それは乗客にニュースを伝えてるからさ。<br />
	ときによっては車内は混み過ぎで新聞を広げられないから」（コリン・ジョイス作「『ニッポン社会』入門」）<br />
	　</p>
<p>
	　これを書いたときにコリン・ジョイスはイギリスで最高の発行部数を誇る日刊紙「デイリー・テレグラフ」の東京特派員。<br />
	　今はフリー・ジャーナリスト。１９９２年に初来日し神戸、埼玉、東京など各地を巡り「ニューズウィーク日本版」の記者を４年勤めた後「デイリー・テレグラフ」に移り日本中を取材していました。<br />
	　引用した文章は「『ニッポン社会』入門」の &rdquo;Every Day is April Fool&rsquo;s&rdquo; （毎日がエープリル・フール）の最初の部分。<br />
	　コリンの日本での体験が、&rsquo;暖かみさと皮肉さ&rsquo;の両面から、おもしろおかしく語っています。<br />
	　なお、（毎日がエープリル・フール）は私なりの翻訳で、もとは「「イギリス人をからかおう」となっています。<br />
	　このほか「おもしろい日本語　ー　イライラ、しくしく、ずんぐりむっくり」<br />
	　「行動作法　ー　英国紳士とジャパニーズ・ジェントルマン」「二つの『島国』ー　イギリスと日本は似ている！？」など読み出たっぷりの話を書いています。</p>
<p>
	・until they get home　＝　「彼らが自宅に帰り着くまで」　until は特定の時間までを示す前置詞／接続詞。<br />
	　　　　cf :&nbsp; The market is open until 9 o&rsquo;clock. (マーケットは９時まで開いています）<br />
	　　　　　　　Please wait until Mom gets home. (ママが帰るまで待っていてね）<br />
	　　　　　　　You can&rsquo;t drink beer until you are 20. （２０歳になるまでビールを飲んではいけません）</p>
<p>
	・jingle(s)&nbsp; ＝　擬音語。チリンチリンなどよく響く短い歌のこと。<br />
	&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; cf ：Let&rsquo;s sing jingle bells! 　 （ジングルベルを唄おう）</p>
<p>
	・a helpful voice chips in.　＝　誰かのほかの声が助けてくれる。<br />
	　　　　　　　chip in は「人の会話に割り込んで口をはさむ」こと</p>
<p>
	・go on　＝　（話などを）続ける　</p>
<p>
	・open up　＝　「新聞や地図などを広げる」こと</p>
<p>
	　世界的な新型コロナウイルスの蔓延で外出時にマスクをすることは、日本の専売特許ではなくなったようです。<br />
	　日本はマスクをすべて輸入に頼っていたので、生産設備がなく慌てて手を尽くした結果、やっと落ち着いた状況になりました。<br />
	　世界のどこでもマスクを頻繁に使用することはほとんどないと言っていいでしょうから、<br />
	　コリンさんがこれを書き込んだことは一つのジョークとして通用したのです。<br />
	　あとの２つの話題「飛び降り自殺を防ぐため」と「乗客にニュースを伝えてる」もコリンさんのユーモアあふれる受け止め方。<br />
	　「ああ、そういう受け止め方もあるんだな」と笑ってしまう人がきっと沢山いることでしょう。</p>
<p>
	　最後にコリン流の「いくつかの役に立つ日本」を紹介しましょう！</p>
<p>
	・コンビニのこと：「ナナ、ジュウイチ」<br />
	・時間を聞くとき：「お時間ありますか？」<br />
	・女性を誘うとき：「（お）茶飲みませんか？」</p>
<p>
	　ただし、コリンさんは、実際に使っているかどうかについては触れていません。</p>
<p>
	ーーーーーーーーーーーーー<br />
	原島一男著「心をなごませる感じのよい英会話」（ベレ出版）　好評発売中<br />
	原島一男著「単語で通じる英会話」　　　　　　（ベレ出版）　好評発売中<br />
	原島一男著「映画のなかのちょっといい英語」（麗澤大学出版）好評発売中</p>
<p>
	<a class="fancybox" href="/column/20200713.jpeg"><img alt="" class="mt-image-left" src="/column/assets_c/2020/07/20200713-thumb-320x240-2806.jpeg" style="float: left; margin: 0px 20px 20px 0px; width: 320px; height: 240px;" /></a></p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>【世界最北の日本レストランーフィンランドで苦闘した あるビジネスマンの物語（１２０）】写真は絵画より難しかった。 - COLUMN</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.link-gs.co.jp/column/c03/nagai/post-127.html" />
    <id>tag:www.link-gs.co.jp,2020:/column//2.1940</id>
    <published>2020-07-06T04:44:19Z</published>
    <updated>2020-07-06T04:53:52Z</updated>

    <summary> 	 	　北欧の7月、人々は眠るのを惜しむかのように白夜を楽しむ。長い冬を屋内で...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="nagai" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.link-gs.co.jp/column/">
        <![CDATA[<p>
	<a class="fancybox" href="/column/1ケルン大聖堂.jpg"><img alt="ケルン大聖堂" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/07/1%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%B3%E5%A4%A7%E8%81%96%E5%A0%82-thumb-320x352-2794.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 352px;" /></a></p>
<p>
	　北欧の7月、人々は眠るのを惜しむかのように白夜を楽しむ。長い冬を屋内で耐え忍んだ分、短い夏に思い切り自然を楽しもうとしている。この月の半ばに行われる、恒例の「ポリ・ジャズ」はまさに市民の歓喜の象徴である。それに魅かれて、人口より多い観光客がこの1週間にポリの町にやって来る。</p>
<p>
	その最終日の午後にカメラを首にぶら下げた若い女性がやってきて、カウンター席に座り、隣の椅子に大きなショルダーバッグを置いた。バッグに収まりきれない長い望遠レンズがのぞいていた。プロのカメラマンである事は明白である。</p>
<p>
	　私が『貴女はプロのカメラマンですね。どちらからいらっしゃいましたか？』と聞くと、彼女は『私の名はマレーナ。この写真の町から来ました。</p>
<p>
	<a class="fancybox" href="/column/2スウェーデンのカルマル城.jpg"><img alt="スウェーデンのカルマル城" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/07/2%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%AB%E5%9F%8E-thumb-320x254-2797.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 254px;" /></a></p>
<p>
	　北欧にはこんな教会は無いでしょう』と言って、ケルン大聖堂の写真をタブレット画面で見せてくれた。ケルンはオーデコロン（ケルンの水）で知名度が高い。</p>
<p>
	女性のプロカメラマンはデジタル化やミラーレス化以後、急速に増えていると言われているが、私が会うのはこれが初めての機会である。</p>
<p>
	　私はマレーナに『プロによく成れましたね？』と不躾な質問をしてみた。すると彼女は『たまたま北欧を旅行中に写した城の写真を雑誌社に送ってみると、運よくその内の一枚「カルマル城」が旅の月刊誌の表紙に使われました。</p>
<p>
	<a class="fancybox" href="/column/3フィンランドのサボニ城.jpg"><img alt="フィンランドのサボニ城" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/07/3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%9C%E3%83%8B%E5%9F%8E-thumb-320x480-2800.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 480px;" /></a></p>
<p>
	　すると、予想していなかった建築業界からの引き合いを頂きました。男性の映像にはなかった&ldquo;透明性&rdquo;とか&ldquo;カメラ・アングル&rdquo;が良いと評価してくれました』と答えてくれた。</p>
<p>
	　マレーナの話を聞いていると、男性は被写体を実物以上に美しく、躍動的にカメラに納めようとしているが、女性はカメラと被写体の間に、期待や理想をおかず、鏡の様にそのままの姿を写そうとしている、と私は感じた。</p>
<p>
	　彼女は『一昨年より被写体のレパートリーを城や教会から、自然美へとテーマを広げて、北欧に数回来ています。他のヨーロッパ諸国では歴史的建造物を誇り、アメリカでは自然を制圧した人工美を誇っているように見えます。一方北欧は、自然と人の調和を図っているように思えるからです。でも、前回は冬にオーロラを写しに来たのですが、暖冬でオーロラは現れませんでした。今回は北欧の白夜に挑戦しているのですが、夕暮か薄暮の光景と差が出ないのです』と苦労話をしてくれた。私も日本人に白夜の模様を伝える為に、何度も撮影を試みたが、ことごとく失敗した。ある時は、画面の隅に、市長舎の大時計を入れる姑息な手段をとったこともある。　　</p>
<p>
	<a class="fancybox" href="/column/4スウェーデン王宮.jpg"><img alt="スウェーデン王宮" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/07/4%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3%E7%8E%8B%E5%AE%AE-thumb-320x200-2803.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 200px;" /></a></p>
<p>
	　私は子供の頃、絵が好きで、画家になる事を夢見た時期もあった。しかし、才能の無さに気が付いて、二十歳を前に筆を折った。そして、カメラマンならなれるかもしれない？と思って、写真を撮り始めた。カメラやレンズには、かなりの投資もした。ライカから始まり、ハッセルブラッド、コンタックス、キャノンそしてニコンと変えてみた。しかし、数万枚の写真はとったと思うが、一度として満足する写真が撮れたためしがなかった。スマホが登場して、何故かカメラへの興味を失った。</p>
<p>
	　それだけに、カメラマンに尊敬心を抱いている。マレーナはプロになるきっかけとなった、カルマル城の写真を見せてくれた。この城は、14世紀末に現在の北欧諸国の同盟を決めた歴史的会場になった。日本の西洋史の教科書にも出てくる有名な城である。他のヨーロッパ諸国の城や教会が背の高く、鋭角的であるのに対して、フラットで丸みを帯びている。宗教色が薄く、威圧性も薄い。</p>
<p>
	　彼女の写真を見て、話しを聞いているうちに、私は「カメラ・アイ」と言う言葉を思い出した。見たものを即座に細部まで記憶する能力である。画家・山下清は旅先で見た風景を、家に戻ってキャンバスに正確に再現した、と言われている。又、映像だけではなく、一度聞いただけで、メロディーを完璧に憶えたり、数百頁の本を一度読んだけで、その文章を暗記してしまう能力を持った人もいる。一説によると、自閉症の人の中にこの能力を持った人が多くいると言われ、医学界ではサヴァン症候群と呼んでいる。</p>
<p>
	　一方、写真家たちは、この言葉を「被写体を見るだけで、撮影された後の、出力画面を予測する能力」と解釈している人が多いようだ。いずれにせよ、私には縁の無い能力だ。</p>
<p>
	　思うに人間は、狩りに出て、見つけた獲物の様を仲間に伝達する手段として、絵を描き始めた。物体はすべからく縦・横・高さの3次元から構成されている。それを2次元である平面に移し替える能力を身に着けたのだ。その作業を、さらに正確に、楽に行える道具としてカメラが作られた。</p>
<p>
	　その後、人は絵画や写真に美や芸術性を挿入して、その道のプロを生み出すに至った。頭の中で描いた像を、自分の指先に伝えて、キャンバスに芸術的な絵を描く事は難しい。一方写真は、シャッターをカシャっと押すだけの作業である。それにも拘わらず、プロの写真と比べると、私の写真はガラクタばかりである。世の中には、私には見えない「何か別の力が働いている」としか思えない。</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>駐在員のための「中国ビジネス―光と影―」（第81回）中国進出の留意点(17) - COLUMN</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.link-gs.co.jp/column/c03/kanno/8117.html" />
    <id>tag:www.link-gs.co.jp,2020:/column//2.1937</id>
    <published>2020-07-06T04:35:29Z</published>
    <updated>2020-07-06T04:44:08Z</updated>

    <summary> 	 	1．入念な事前調査の重要性 	(1)実査とヒヤリング 	　②現場を実査し...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="kanno" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.link-gs.co.jp/column/">
        <![CDATA[<p>
	<a class="fancybox" href="/column/qianhu-miao-village-4717743_1280.jpg"><img alt="西江千戸苗寨" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/07/qianhu-miao-village-4717743_1280-thumb-320x213-2791.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 213px;" /></a></p>
<p>
	1．入念な事前調査の重要性<br />
	(1)実査とヒヤリング<br />
	　②現場を実査し、詳細なヒヤリングを行う</p>
<p>
	　製造業の進出を想定した場合、実査すべき現場はいくつか考えられます。<br />
	　まず工場建設候補地です。工場の操業、運営に必要な条件を満たす候補地(多くの場合、各地の工業開発区―日本の工業団地に相当―がインフラも整備されていて有力です)をできるだけ多く視察し、比較検討することです(＊1)。必ず開発区の建設や運営に携わる「〇〇工業開発区管理委員会」がありますから、主任、副主任クラスを訪ね、いろいろヒヤリングすることが必須です。予約をすれば、関係者も同席します。</p>
<p>
	　労働者の供給力(初中―日本の中学校、高中―日本の高校の学校数や毎年の卒業生の数)、賃金水準のチェックは不可欠です。同時に、職員の通勤経路(昔は自転車が中心で半径15㎞が通勤圏、今はオートバイや自動車が多いので、通勤圏は広がりましたが、駐車場スペースが必要)や駐在する日本人幹部職員の住宅事情(通勤は社用車)と生活環境チェックも欠かせません。社会制度や生活習慣が異なる中国では、快適な住環境の確保はおろそかにできません(＊2)。</p>
<p>
	　電力供給力をチェックする際には、変電所の位置、容量の確認、製紙やプラスチックフィルム製造・加工などの連続運転工場の場合には、2か所の変電所からの電気引き込みが可能かもチェックする必要があります。幸い最近は昔のような「計画停電」は基本的には解消していますが、念のため確認が必要です。仮に2か所の変電所から電気を引き込む場合の費用負担の有無も確認しておくべきです。電力の場合、回転を多用する精密機械の安定操業のため、電圧の安定性も要確認事項です。</p>
<p>
	　上・下水道に関しては、工業開発区の汚水処理場の有無、処理能力と受け入れ汚水の汚濁基準も要調査です。受け入れ容量と受け入れ汚濁基準次第では、自社工場での一次処理を求められることがあります。そのための設備も必要になります。</p>
<p>
	　ヒヤリング先としては、同じ工業開発区に既に進出している日本企業の責任者も重要です。原材料や部品の工場の進出状況や分布状況のマップを作成し、実査すると同時に、すぐに使える工場とそうでない工場を把握します。そのうえで半年に一度は視察して品質向上の程度をチェックすることです。やる気がある中国企業の場合、進歩が速いのに驚かされます。</p>
<p>
	　メッキなどの外注加工先は、排水処理状況と残滓処理状況もチェックする必要があります。今は「地元保護主義」などで見逃されても、将来事故が発生して操業がストップさせられる危険性があります(上海郊外で前例あり)。</p>
<p>
	　ヒヤリング先で以外に気が付かないのが、前々回に申し上げましたが、日系の運送会社、ゼネコンの駐在責任者です。商売柄原材料、部品の製造工場進出状況・分布状況に詳しく、また同業他社の動向や進出検討状況にも詳しいことがあります。更には新聞には報道されていない労働争議(ストライキなど)や事故などのトラブル情報も実にこまめに収集、把握しています。</p>
<p>
	　その他のヒヤリング候補先としては、日本の銀行や商社の現地駐在責任者で、進出サポートの経験が豊富で問題意識が高い人物です。<br />
	　ヒヤリングでは、以前も述べましたが、行政当局との面談や合弁パートナーとの交渉で確認すべきチェックポイントをできるだけ詳細にリストアップすること、費用がかかる事項については、その費用水準や負担者、所用期間も確認することです。</p>
<p>
	　事前調査では、いかに品質的、価格的に競争力のある製品を作ることができるかを確認、したがって人件費、土地代、各種インフラ(電気、ガス、水道、排水処理、整地(＊3)など)、各種税金や諸費用(地域特有の乱収費など)をどれだけ低く抑えられるかを調べて、確信をもって進出を決断することです。「日本で作るより安い」ではなく、｢中国企業より安い｣が目標であるべきだと思います。</p>
<p>
	(＊1)合弁で進出する場合、合弁相手の工場敷地内に合弁会社の工場を建設するケースがありますが要注意です。当該合弁パートナーが電気代や電話代などの支払いを滞った場合に、一緒に電気を止められたり電話を止められたりします(瀋陽市の大型国有バルブ工場の事例など)。また合弁工場が完成していよいよ操業開始の段になって、合弁パートナーから「工場敷地の正門から合弁工場までの通行部分の通行料を支払え」と言われて紛糾した事例(大連市ほか多数)などがあります。<br />
	(＊2)日本人駐在員の家庭の事情で、学童年齢の家族を帯同して内陸に赴任する必要がある場合、子供の学校問題があります。最近は家族を上海などに住まわせて、主人は内陸に単身赴任するケースも見かけます。家族が中国国内に住んでいれば、日本に住んでいるよりもはるかに便利なことは言うまでもありません。<br />
	(＊3)地盤補強対策、浸水防止対策のため、土盛りと整地が必要な場合、工業開発区管理委員会が「開発区建設もやったので、我々が請け負える」と言われ発注、大失敗の事例がありました。65,000㎡の土地(江蘇省)の土盛り、整地を任せていましたが、将来工場建設を担う日系ゼネコンの責任者が｢大変です、がれきを土盛りに投入しています」と事務所に飛び込んできました。もちろんすぐに中止させました。上海の浦東開発区で、大型AV製品工場(10万㎡)の土盛り、整地を開発区管理委員会に委託して、整地も終わり工場建設に取り掛かったところ、一面にがれきが敷き詰められていて(表面には普通の土が敷き詰められていてわからなかった)、工事前のがれき撤去に時間と費用を浪費した事例もあります。事前勉強会では、前記江蘇省の例も話して注意を喚起していたのですが、日本人総経理の方は「工事準備に入るといろいろな問題が噴出してきて、勉強会の内</p>
<p>
	（つづく）　　　</p>
]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>名作にみる美しい英語（165） - COLUMN</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.link-gs.co.jp/column/c03/harashima/165.html" />
    <id>tag:www.link-gs.co.jp,2020:/column//2.1936</id>
    <published>2020-06-22T03:14:41Z</published>
    <updated>2020-06-22T03:19:45Z</updated>

    <summary><![CDATA[ 	&nbsp;&ldquo;The little girl (Dorothy)...]]></summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="harashima" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.link-gs.co.jp/column/">
        <![CDATA[<p>
	&nbsp;&ldquo;The little girl (Dorothy) gave a cry of amazement<br />
	　and looked about her, her eyes growing bigger and bigger<br />
	　at the wonderful sights she saw.&rdquo;</p>
<p>
	　(from &ldquo;The Wonderful Wizard of Oz&rdquo; by L. .Frank Baum)</p>
<p>
	　「その少女ドロシーは歓声をあげ、周りを見渡しました。<br />
	　　彼女が観たすばらしい景色に見惚れて彼女の瞳はどんどん大きくなりました」<br />
	&nbsp;&nbsp; （ライマン・ フランク ・ボーム作「オズの魔法使い」）</p>
<p>
	　小説や映画などの名作から選んだ美しい英語を紹介する連載。<br />
	そのフレーズが生まれた時代や背景を色濃く伝え、使った人の気持ちを具体的に表します。それをじっくり観察することで、あなたの今の英語を鍛えあげましょう。言うまでもなく、一つのフレーズだけでは、その作品の全貌をつかむことはできません。しかし、それが、あなたの感性を刺激することもあるかもしれません。</p>
<p>
	&nbsp;&nbsp; 愛犬トトと一緒にアメリカ中央部カンザス州から、たつまきに巻きあげられ、魔法の国（the land of the Munchkins）に迷い込んだ 少女ドロシー（Dorothy) 。そこで、彼女は Tin Scarecrow lacking brains （知恵がない、かかし）、 Tin Woodman without a heart（心のない、ブリキのきこり）、Cowardly Lion （臆病な、勇気のないライオン）と出会い、彼らとともに繰り広げる冒険の旅のお話。</p>
<p>
	&nbsp; &ldquo;The little girl (Dorothy) gave a cry of amazement and looked about her,<br />
	her eyes growing bigger and bigger at the wonderful sights she saw.<br />
	&nbsp;&nbsp; The cyclone had set the house down very gently - for a cyclone -<br />
	in the midst of a country of marvelous beauty. ...&rdquo;</p>
<p>
	「その少女ドロシーは歓声をあげ、まわりを見渡しました。<br />
	　そこで彼女が観たすばらしい景色に見惚れて彼女の瞳はどんどん大きくなりました。<br />
	　たつまきは、その家をそっと　ー　たつまきにしては　ー　そっと穏やかに<br />
	　驚くほど美しい田園地帯の真ん中へ運びこんだのです・・・」</p>
<p>
	　（ライマン・ フランク ・ボーム作「オズの魔法使い」）</p>
<p>
	・a cry of amazement 　＝　喜びの叫び　&rarr; 　歓声<br />
	・grow bigger and bigger　＝　より大きくなっていく　<br />
	・in the midst of ＝　～の最中（さなか）に／の中で　<br />
	　　cf. : in the midst of the Corona crisis （コロナ危機の最中に）<br />
	・a country of marvelous beauty　＝　素晴らしく美しい田園地帯。<br />
	　　country はこの場合「田舎の」／「田園の」です。<br />
	　　ところで、ベートーヴェンの交響曲第６番「田園」第１楽章の表題の英訳は<br />
	　 &quot;Awakening of Cheerful Feelings upon Arrival in the Country&rdquo;<br />
	　（田舎に着いたときの晴れ晴れとした気分の目覚め）ですが、<br />
	　この country を思い出しましょう。</p>
<p>
	　２０世紀はじめに出版された &ldquo;The Wonderful Wizard of Oz&rdquo; (オズの魔法使い）はアメリカの児童文学の古典です。<br />
	原作者ライマン・ フランク ・ボーム（1856‐1919）はアメリカのニューヨーク州生れ。新聞記者や雑誌編集などの職業を経て、40代で童話の創作を始めました。1897年には『散文のマザーグース』で注目され、1900年に発表した、この『オズの魔法使い』がベストセラーとなりました。その後『オズの魔法使い』の続編は20年間にわたり全14巻が執筆されましたが、シリーズ誕生から100年以上が経つ現在でも世界中で愛読される不朽の名作となったのです。<br />
	　それを映画化した「オズの魔法使」は１６歳のジュディ・ガーランドを有名にしただけでなく、主題歌の「虹のかなたに」を世界に広めました。そして、最初の「オズの国」のシーンは新開発のテクニカラーで撮影され，カラー映画の先がけになりました。</p>
<p>
	　ここで映画の場面から。<br />
	　ドロシー（ジュディ・ガーランド）と犬のトトは、<br />
	突然のたつまきに吹き飛ばされて「オズの国」に着きます。ドロシーの一声。</p>
<p>
	DOROTHY: Toto, I&#39;ve a feeling we&#39;re not　「トト、ここはもう、<br />
	&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 　　&nbsp; In Kansas anymore.&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; カンザスではないみたいよ。<br />
	&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; We must be over the rainbow.&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; きっと、虹のかなたに居るのよ」</p>
<p>
	　そして、ドロシーとトトは、そこで仙女グリンダに会います。<br />
	DOROTHY: Now I know we&#39;re not in Kansas.「もうカンザスには居ないんだわ」<br />
	GLINDA: Are you a Good Witch or&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 　　「あなた、良い魔女、<br />
	&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 　　 a Bad Witch?&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 　　　 　&nbsp; それとも悪い魔女？」<br />
	DOROTHY: Who me?&nbsp; Why, I&#39;m not a 　　　「私！？私は魔女じゃないわ。<br />
	&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; Witch at all. I&#39;m Dorothy Gale 　　　 ドロシー・ゲールです。<br />
	&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; from Kansas.　　　　　　　　　　カンザスから来ました」<br />
	GLINDA:&nbsp; Oh, well, is that the Witch?　「そう。じゃあ、あれは魔女？」<br />
	DOROTHY: Toto? Toto&#39;s my dog.　　　　&nbsp; 「トトのこと？トトは私の犬」</p>
<p>
	-「オズの魔法使」(The Wizard of Oz&nbsp; 1939　監督：ヴィクター・フレミング　脚本：ノエル・ラングレー／フローレンス・リューソン／エドガー・アラン・ウルフ　原作：ライマン・フランク・ボーム)</p>
<p>
	・　I&rsquo;ve (have) a feeling　＝「～のような気がする」という定型表現。後には　that が略されています。　　<br />
	・&nbsp; feeling　＝　感じること、感情、感覚。　<br />
	　 形容詞を伴うと、good feeling （よい気持ち）、 strange feeling（不思議な感覚）、<br />
	&nbsp; 　weird feeling （おかしな感じ）などとなります。<br />
	・　We must be over the rainbow.　<br />
	　　＝「わたしたちは虹を越えたところに居るに違いない」&rarr;「きっと、虹のかなたに居るのよ」<br />
	　</p>
<p>
	　このジュディ・ガーランドが歌っている　&ldquo;Over The Rainbow&rdquo; の作詞はエドガー・イップ・ハーバーグ（Yip Harburg）、作曲はハロルド・アーレン（Harold Arlen）で1939年のアカデミー歌曲賞を受賞しています。それ以来、多くのジャズ演奏者などに取り入れられ、今になっても、いつでもどこでも聴くことのできる名曲中の名曲になりました。<br />
	　つい先日、５月２２日にTOKYO FM で放送された村上春樹さんが選んだ「明るいあしたを迎えるための音楽」という番組でも、 Ella Fitzgerald のヴォーカルと口笛のプロの Fred Lowery の二つの &ldquo;Over The Rainbow&rdquo; が流されました。<br />
	　お聴きになった方も居られることでしょう。<br />
	　村上さんは、この番組の中で好きな曲目を紹介しただけでなく、コロナ危機への対応についても示唆に富む独自の考えを披露していました。村上さん：「この『自粛期間』を経験して、僕らの生活にとって『なくてはならないもの』と『なくても別に困らないもの』が見えた。そういう『社会的実験』が世界規模で行われたんじゃないでしょうか」</p>
<p>
	ーー</p>
<p>
	原島一男著「心をなごませる感じのよい英会話」（ベレ出版）　好評発売中<br />
	原島一男著「単語で通じる英会話」　　　　　　（ベレ出版）　好評発売中<br />
	原島一男著「映画のなかのちょっといい英語」（麗澤大学出版）好評発売中</p>
<p>
</p>
<p>
	<a class="fancybox" href="/column/20200622.jpg"><img alt="" class="mt-image-left" src="/column/assets_c/2020/06/20200622-thumb-320x494-2788.jpg" style="float: left; margin: 0px 20px 20px 0px; width: 320px; height: 494px;" /></a></p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>【世界最北の日本レストランーフィンランドで苦闘した あるビジネスマンの物語（１１９）】ファッションとグレーゾーン - COLUMN</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.link-gs.co.jp/column/c03/nagai/post-124.html" />
    <id>tag:www.link-gs.co.jp,2020:/column//2.1935</id>
    <published>2020-06-07T23:56:10Z</published>
    <updated>2020-06-08T03:32:24Z</updated>

    <summary> 	 	　北欧には梅雨が無く、６月は一年中で最も快適な季節である。私には少し肌寒...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="nagai" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.link-gs.co.jp/column/">
        <![CDATA[<p>
	<a class="fancybox" href="/column/1舌にピアス.jpg"><img alt="舌にピアス" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/06/1%E8%88%8C%E3%81%AB%E3%83%94%E3%82%A2%E3%82%B9-thumb-320x258-2776.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 258px;" /></a></p>
<p>
	　北欧には梅雨が無く、６月は一年中で最も快適な季節である。私には少し肌寒く感じるが、若者達の多くは早、半袖で街を闊歩する。</p>
<p>
	　そんなある日、半年ぶりにボビンが隣家に住む女学生のキーラを連れて来店した。ボビンは４年ほど前に日本に行き、銭湯で肩のタトゥーを咎められた30前半のOLである。ボビンは私の前で、ピンクのＴシャツの袖をまくり右肩を私に見せながら『タトゥーは消えたでしょ』と言った。</p>
<p>
</p>
<p>
	<a class="fancybox" href="/column/2国旗・国名入りタトゥー.jpeg"><img alt="国旗・国名入りタトゥー" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/06/2%E5%9B%BD%E6%97%97%E3%83%BB%E5%9B%BD%E5%90%8D%E5%85%A5%E3%82%8A%E3%82%BF%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC-thumb-320x427-2779.jpeg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 427px;" /></a></p>
<p>
	　訳を聞いてみると、『昨秋、長年付き合ったボーイフレンドと別れました。今、私は別の男性とお付き合いを始めたところです。過去を引きずりたくないので、タトゥーを消しました』と答えてくれた。親からもらった身体に、刺青を入れるのは、「馬鹿げた行為だ」と思う私は、彼女に『タトゥーを入れたのはミステークでしたね』と嫌味を言うと、彼女は恥ずかしそうに、首を縦に振った。</p>
<p>
	　しかし、隣に座っていたキーラが『タトゥーもピアスも恥じる事はないわ。私を見てよ』と言って、七分袖のシャツをまくり、口を半開きにして、舌を出した。腕には、ＳＵＯＭＩ（フィンランドの自称国名）と国旗の刺青、舌には小さく丸い銀色のピアスが輝いていた。</p>
<p>
	　戦後間もなくして、日本の女性も耳に穴を開けて、ピアスのイヤリングをし始めた。それを見た私は、子供心に「痛そう！牛みたいだ！」と感じたのを覚えている。今では耳のピアスを見ても、何も感じなくなったが、舌のピアスを見ると、黴菌が入って病気になるのではないか？と大いに違和感を持つ。</p>
<p>
	<a class="fancybox" href="/column/3釈迦牟尼10円切手.jpg"><img alt="釈迦牟尼10円切手" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/06/3%E9%87%88%E8%BF%A6%E7%89%9F%E5%B0%BC10%E5%86%86%E5%88%87%E6%89%8B-thumb-320x384-2782.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 384px;" /></a></p>
<p>
	　北欧人、特にフィンランド人は律義で潔癖である。しかも教育や医療に対する見識が高い。タトゥーは針を刺し、ピアスは穴を開ける医療行為のはずだ。しかし現実には、まるでお茶を楽しむような&ldquo;パーラー&rdquo;とか&ldquo;ショップ&rdquo;と呼ばれる場所で気軽に行われているのは理解しがたい。</p>
<p>
	　キーラは私に『私は今大学で、世界文化史を専攻しています。釈迦牟尼は長い福耳の下部に、大きなピアスのイヤリングをしています。クレオパトラの眉もヘナと言われるタトゥーの一種で描かれています。ピアスもタトゥーも長い歴史があるんです』と私に挑むように言った。</p>
<p>
	　ボビンは『日本に行き、タトゥーは罪人に彫られていた事を知りました。しかし、それには人道的理由があって、江戸は火事が多く、入牢者の焼死を防ぐために一時的に牢屋から解き放した。刺青を入れておけば、戻って来ざるを得ないと考えた。その結果、かなりの確立で罪人が牢に戻って来たと聞きました。</p>
<p>
	<a class="fancybox" href="/column/4背中のタトゥー.jpg"><img alt="背中のタトゥー" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/06/4%E8%83%8C%E4%B8%AD%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC-thumb-320x334-2785.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 334px;" /></a></p>
<p>
	　ファッションでも、身体に傷をつけて、私のように後で後悔するのは、愚かだと思いました』と日本人の私を立ててくれた。</p>
<p>
	　私は『ファッションは企業が新商品を売らんが為の、策謀ですよ。人間、特に若者はあきっぽくて、普遍の美意識を持つ事が出来ない。その習性を利用して企業は次から次へとファッションを生み出すのです』と言う持論を展開した。</p>
<p>
	　すると、キーラは『ファッションは時々の、若者の好みを象徴していて、身体は自己主張する為のキャンバスなんです。他人に迷惑を掛けているわけではありません』と反論した。</p>
<p>
	　私は学生に負ける訳にはいかない。『この店にやってくる多くの医者が、沢山の若者が刺青を消しに来る。女性は、新しいボーイフレンドが出来た時か、母親になった時だ。男性は、会社や軍隊で昇進したい時だ』と私は痛いところをついた。</p>
<p>
	　タトゥーの消し方には、皮膚をはがす方法。皮膚を移植する方、皮膚を少しづつ削る方。レザー光線により色素を分解する方等がある。ボビンの場合は大腿の裏の皮膚を移植したという。</p>
<p>
	　タトゥーやピアスよりも気になるのは、マリファナである。既に欧米では多くの国や州で、合法化されている。私はアムステルダムを旅行した時に知り合った地方議員にその訳を聞いてみた事がある。答えは「マリファナの吸飲者を牢に入れたら、重罪犯を入れる所が無くなってしまう。それに、政治家や役人が犯罪者の親になってしまうのは、まずいでしょう。だから若者のファッションの一つとして、グレーゾーンに入れて、大目に見ているのです」と言うものだった。そう言えば、日本にもヤクザとか風俗と呼ばれるグレーゾーンで生き延びている人々もいる。</p>
<p>
	　日本が大金を投じて東京にオリンピックを誘致する目的は、日本がその後に観光立国として、税収を上げる事に他ならない。その為には、グレーゾーンにあるファッションを甘受せねばならない。日本の売りである温泉に、「タトゥーをしている人は入れない」では、観光立国にはなれないであろう。</p>
<p>
	　日本には古くから、大相撲を始めとする種々の番付表がある。その中の一つに「嘘八百番付」というのがある。その上位にランクされている嘘に「貴男の稼ぎは気にしないと言う嫁。貴女の過去は気にしないと言う婿」が上位にランクされている。さて、貴方の婚約者や再婚者が『私は身体にタトゥーもピアスもあります。時々マリファナも楽しみました』と告白されたら、貴方はどう対処しますか？</p>
]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>アジア最後のフロンティア「激動するミャンマー」(７５) 『ミャンマーでも生産された安倍総理のマスク』 - COLUMN</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.link-gs.co.jp/column/c03/shishido/post-123.html" />
    <id>tag:www.link-gs.co.jp,2020:/column//2.1934</id>
    <published>2020-06-07T23:50:51Z</published>
    <updated>2020-06-05T08:56:04Z</updated>

    <summary> 	 	　ヤンゴン郊外、特にヤンゴン国際空港から北西部のエリアに、工業団地群が複...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="shishido" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.link-gs.co.jp/column/">
        <![CDATA[<p>
	<a class="fancybox" href="/column/ミャンマーの縫製工場の様子.JPG"><img alt="ミャンマーの縫製工場の様子" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/06/%E3%83%9F%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%B8%AB%E8%A3%BD%E5%B7%A5%E5%A0%B4%E3%81%AE%E6%A7%98%E5%AD%90-thumb-320x240-2773.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 240px;" /></a></p>
<p>
	　ヤンゴン郊外、特にヤンゴン国際空港から北西部のエリアに、工業団地群が複数ある。これらの工業団地群は、ミンガラドン工業団地など含め、日本政府が肝煎でミャンマーの民政移管後、開発支援したティラワ工業団地よりもはるか昔から開発・稼働していた。</p>
<p>
	　中国系、台湾系、マレーシア系、シンガポール系、韓国系など、様々な国々からの委託生産工場などが当時から進出していた。現在では、日系企業も進出しており、縫製工場など繊維産業を中心に委託生産工場が稼働している。</p>
<p>
	　今回のコロナ禍で、特に中国を生産拠点として構築されていたサプライチェーンの稼働が止まった影響を日本でも大きく受けることとなった。工業製品だけでなく様々な産業分野のサプライチェーンが中国依存型であったことが響いた形だ。当初８月開催予定であった２０２０年東京オリンピックを見込んで建設ラッシュであった建設業界も、建材や内装家具などの供給が中国からストップし工期に大きな影響が出た。またコロナ緊急事態宣言の発出によって、マスクやトイレットペーパー、消毒液などの家庭用品の買い占めも問題となる中、マスクが市場に流通しないことが大きな社会問題となり、中国での生産依存、日本への輸出規制など様々な問題が明らかになった。</p>
<p>
	　そのような中、日本政府が、国民各世帯向けに布マスクを２枚供給する旨を発表。通称アベノマスクなどと言われているが、伊藤忠商事など４社が受注、６月中旬までに全世帯に配布が完了する予定で、受注企業のうち２社については、ミャンマーのヤンゴンでのマスク製造を行っていることが報道された。製造国がどこなのか、野党や日本のメディアが注目したのは、４月中旬頃、配布されたマスクの中に異物混入やカビが付いていたなど約５千件以上のクレームや報告が政府宛になされたことがきっかけとなった。異物混入マスクがミャンマーで製造されたものではないか？と疑いを向ける報道が多く出たが、現在までにミャンマーで製造されたマスクに異物が混入されていたかの事実公表はない。実際に、ベトナムなど、ミャンマー以外の国でも委託製造されており、ミャンマーだけが主犯者扱いされ、工場の衛生管理体制など問題に挙げられたことは、ミャンマーにとっては不本意な報道であったと言える。</p>
<p>
	　今後、様々な分野の製品製造について、中国一辺倒の生産体制が見直されることになるだろう。特に、繊維縫製製品については、今後も中国からミャンマーへの生産シフトが増加するであろう。数年前のタイの大洪水がきっかけになり、自動車産業のサプライチェーンの再構築がA S E A N周辺へ一気に生産シフトを引き起こしたことと同様、今回のコロナ禍をきっかけに、同様の生産シフトが中国からA S E A N各国へ広がるであろう。中でも、ミャンマーは、周辺A S E A N諸国対比、引き続き、労働競争力を維持していることが功を奏するであろう。</p>
]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title> 駐在員のための「中国ビジネス―光と影―」（第80回）中国進出の留意点(16) - COLUMN</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.link-gs.co.jp/column/c03/kanno/8016.html" />
    <id>tag:www.link-gs.co.jp,2020:/column//2.1933</id>
    <published>2020-05-18T05:30:29Z</published>
    <updated>2020-05-18T05:33:35Z</updated>

    <summary> 	 	1．入念な事前調査の重要性 	（1）実査とヒヤリング 	①中国側からの積...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="kanno" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.link-gs.co.jp/column/">
        <![CDATA[<p>
	<a class="fancybox" href="/column/city-5000648_1280.jpg"><img alt="上海の夜景" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/05/city-5000648_1280-thumb-320x213-2770.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 213px;" /></a></p>
<p>
	1．入念な事前調査の重要性<br />
	（1）実査とヒヤリング</p>
<p>
	①中国側からの積極的情報開示は期待できない（続き）</p>
<p>
	　前回（第79回）、事前調査の実査やヒヤリングで大事なことは、経験豊富な日本の銀行、商社、先住の日本人駐在員からの情報収集が欠かせないこと、そして合弁交渉や行政当局との交渉で確認すべき事項の具体的で詳細なチェックリストを作るべきことを申し上げました。</p>
<p>
	　今回はヒヤリングやチェックリストが不十分なために遭遇した具体的事例の一端をご紹介します。<br />
	　1980年代半ば、中国が経済改革・対外開放をスタートして外国企業や外国人旅行者の誘致に本格的に取り組むにあたり、首都北京市の市長から日本の経団連会長も経験した財界トップ（上海では宝山製鉄所建設を手掛けた）に対して、「北京市で5スターのホテルとオフィス、マンションのコンプレックス（複合施設）建設・運営の日中合弁事業をやって欲しい」との要請がありました。当該財界人は「これはオールジャパンで取り組むべき」と考え、旧興銀のトップに取りまとめを依頼し、日本側は40数社が共同出資して合弁パートナーとなる投資会社を立ち上げ、北京市旅游公司を中心とする中国側合弁パートナーと合弁交渉に入りました。幾多の困難を乗り越え日中合弁の長富宮大飯店が開業にこぎつけましたが、工事期間の内装工事に入る直前に、中国側から｢電気、ガス、電話のインフラ建設の三源費用は合弁会社が支払う規定です｣と主張してきました。金額は十数億円の大金です（算出根拠の詳細は開示無し）。日本側は北京市長に頼まれた半ばG・Gベースのプロジェクトであり支払えない、三源費用負担の話は合弁交渉では聞いていないと主張し、北京市政府にも交渉しましたが、中国側は「重要なインフラ供給会社の規定である」の一点張りで、結局日本側は折れました。</p>
<p>
	　同じころ上海市で虹橋開発という都市開発プロジェクト（36ha）がスタートし、上海市政府から色々な日本企業に5スターホテル、オフィス、マンションのコンプレックス建設・運営の日中合弁プロジェクトが打診されましたが、2億ドル（当時500億円相当）の巨額投資に引き受け手がなく、旧興銀が親しい取引先にお声がけして引き受けることになりました。いろいろな困難が発生する中で、コンプレックスが使用する電気について、虹橋開発区に配電されている電線から電気を引き込めると考えていたところ、工事が内装に入る時期になって「使用容量が大きいので、変電所からの配電費用は合弁会社が負担する規定です」と言われました。また大型ビルでは、建物内の変圧器は2基設置する規定」とも言われ、日本側は日本にない習慣に大いに戸惑い、困りました。結局電気、ガス、電話などのインフラは、インフラ供給会社側が「払わないなら使わせない」と開き直るために、ユーザーは泣き寝入りするしかない状況でした。社会主義官僚制度中国独特の制度、習慣を事前によく研究していれば、合弁要請の段階で市政府のトップに交渉できた可能性があったのかもしれません。</p>
<p>
	　日本の大手商社が推進したタケノコ缶詰製造事業が完成し、製品を日本に輸出するため税関に出向いたところ、「タケノコ缶詰は輸出許可品目なので(正確には『輸出許可証管理貨物目録』該当貨物)、輸出許可証がないと、輸出権を付与されている外国企業でも、直接輸出はできません」と言われ、輸出許可証を申請しようとしたら、「規定により事後申請は認められません」と言われてしまいました。輸出許可品目は公表されていますが、事後申請は認めないなどはおそらく悪名高い「内部規定」ではないでしょうか。結局日本の商社は貿易が本業でありながら中国の国有貿易公司に手数料を払って輸出せざるを得ませんでした。</p>
<p>
	　東京の中堅不動産会社が、自社の販売用分譲住宅に使うために、江蘇省でイグサ栽培と畳表製造事業を起こし、完成した製品の畳表を輸出しようとして税関で同じように「これは輸出許可品目で、輸出許可証が必要、事後申請は認められない」と言われ、手数料を払って国有貿易公司経由で日本に輸出している事例もあります。</p>
<p>
	　いずれも輸出許可品目制度の実務的内容をよく知らないためのトラブルで、経験者から詳しく輸出許可証の事前取得の必要なことなどを聞けていれば未然に防げたと思います。中国ビジネス関係参考書を読んでも、輸出許可証申請の必要書類は書いてあっても、事前申請取得が必要なことは書いてありません。<br />
	大変残念なことは、事前に対外貿易経済部門（現在の商務部門）とプロジェクトの認可について交渉しているときに、中国側から「これは輸出許可品目なので、事前に輸出許可証を取得しておかないと、直接輸出が出来ませんよ」との忠告が無かったことです。後日そのことを訴えてもただ一言「聞かれませんでしたから」と言われるだけです。日本の経済産業省であればそのようなことはないと思いますが、社会主義官僚制度中国独特の風習ではないかと思います。</p>
<p>
	　輸出許可品目は今でも20品目前後有って（ピークは300品目近くありました）公表されていますので注意が必要です。<br />
	　唯一の救いは、抽象的に「何か他に注意することは有りませんか」ではなく、具体的に詳細に聞けば、実に丁寧に正確に教えてくれることです。環境対策関係でも、環境保護局の役人は、具体的に質問すれば、詳しく親切に教えてくれた経験は数多くあります。</p>
<p>
	（つづく）<br />
	　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　</p>
]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>【世界最北の日本レストランーフィンランドで苦闘した あるビジネスマンの物語（１１８）】お嬢様の変身－その３ - COLUMN</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.link-gs.co.jp/column/c03/nagai/post-122.html" />
    <id>tag:www.link-gs.co.jp,2020:/column//2.1932</id>
    <published>2020-05-12T06:33:10Z</published>
    <updated>2020-05-12T06:54:51Z</updated>

    <summary> 	 	　フィンランドの本格的な春は５月１日のメーデーで始まる。この国がＥＵに参...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="nagai" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.link-gs.co.jp/column/">
        <![CDATA[<p>
	<a class="fancybox" href="/column/1メーデーは風船売りの日.jpg"><img alt="メーデーは風船売りの日" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/05/1%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%BC%E3%81%AF%E9%A2%A8%E8%88%B9%E5%A3%B2%E3%82%8A%E3%81%AE%E6%97%A5-thumb-320x427-2758.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 427px;" /></a></p>
<p>
	　フィンランドの本格的な春は５月１日のメーデーで始まる。この国がＥＵに参加して以来、かつての「労働者の日」のイメージは失せ、&ldquo;ヴァップ&rdquo;と呼ばれる春祭りの一日となった。ポリの中央広場は、風船を持った子供達や、白い学生帽を被った若者達で埋め尽くされる。</p>
<p>
	　４月のイースター（復活祭）から、レストランは書き入れ時で、長かった冬の不景気を取り戻すべく、従業員も私も休日を取らずにメーデーの後も働き続けていた。</p>
<p>
	　そんなある日、養子のパナをつれてオウル市に移り住んだサイヤから「５月20日にパナは７才の誕生日を迎えます。バースデー・パーティに参加して頂けませんか？」とのメールが入った。</p>
<p>
	　従業員を休ませてあげようと思っていた私は、３日間の休みを取り、一度は訪ねてみたかった「北欧のシリコンバレー」と言われるオウル市に行くことにした。</p>
<p>
	<a class="fancybox" href="/column/2五月の空に舞う風船.jpg"><img alt="五月の空に舞う風船" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/05/2%E4%BA%94%E6%9C%88%E3%81%AE%E7%A9%BA%E3%81%AB%E8%88%9E%E3%81%86%E9%A2%A8%E8%88%B9-thumb-320x139-2761.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 139px;" /></a></p>
<p>
	　オウル市は北緯165度線上にあり、車で２時間も北に走れば、北極圏に入る。現在の人口は２０万余であるが、このまま伸び続けると、ロシアのムルマンスクを越して、世界最北の最大都市となる日は遠くない。</p>
<p>
</p>
<p>
	　多くの地方都市が過疎化する中、オウル市だけは奇跡と言える程の、急速な発展を続けている。国と市が協力しあって、多くの大学とハイテク企業を強力に誘致し、税制面での優遇措置、安価でかつ快適な住宅を用意したのである。目論見は当たり、各地から新興企業や若者達がやって来た。</p>
<p>
	<a class="fancybox" href="/column/3若さ溢れるオウルの街.jpg"><img alt="若さ溢れるオウルの街" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/05/3%E8%8B%A5%E3%81%95%E6%BA%A2%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%82%AA%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%81%AE%E8%A1%97-thumb-320x160-2764.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 160px;" /></a></p>
<p>
	　企業は企業を、若者は若者を呼び、カップルが出来て子供が誕生し、新家庭が続々と生まれた。人口の増加により商業も物流も活発になり、陸路や空路の利便性が増し、上昇へのスパイラルを辿ったのだ。</p>
<p>
	　ポルトガルやスペインでは多くの地方都市が、ＥＵ内の年金生活者を勧誘して、過疎化を回避しようとしているが、オウル市のやり方に比べると、あまりいい策では無さそうだ。</p>
<p>
	<a class="fancybox" href="/column/4ハイテク企業が約800社も.jpg"><img alt="ハイテク企業が約800社も" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/05/4%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%AF%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%8C%E7%B4%84800%E7%A4%BE%E3%82%82-thumb-320x160-2767.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 160px;" /></a></p>
<p>
	　オウル市にも心配はある。北極の氷が、暖かなメキシコ湾流を呼び込んでいる為、オウル市は緯度が高い割に、寒さはやわらいでいる。しかし、地球温暖化により北極の氷が解けてしまえば、メキシコ湾流は来なくなり、オウルの町は再び氷河期に見舞われてしまう。それでも、ハイテクを身に着けた若者達は、それをも克服する心の準備をしている。<br />
	　<br />
	　オウル市での二日目、私はパナの小学校を見に行くことにした。パナはフィンランド語を全く話せないが、臆することなく、よく遊びよく笑う。その上、周囲にいる生徒を集めて踊りを教える。彼女の踊りはバレーでもなければ、かといってジプシー・ダンスでもない。シベリウスのフィンランディアが流れてくれば、曲に合わせた即興の振り付けもする。パナを見ていると、人のＤＮＡは体型や病理だけではなく、明らかに民族の習性も遺伝するとしか思えない。</p>
<p>
	　人間を犬と比較するのは適当ではないが、ブリーダーは大人しい犬どうしを掛けあわせて、より大人しい犬を産ませ、ペットとして飼い易い犬を造っているようだ。即ち、哺乳動物では、性格も親から子に遺伝するのは明らかだ。</p>
<p>
	　サイヤの母国語であるハンガリー語（マジャル語）は、フィンランド語と同様にフィン・ウラル語派に属しているが、会話が出来るほどには似てはいない。パナの母国語であるブルガリア語は、インド・ヨーロッパ語族のスラブ語派であるから、二人は言葉による意志の疎通は無い。しかし、全く不便は感じていないようだ。二人とも表情、手と身体の動きで互いの考えが分かりあえるのだ。時々サイヤがパナに対して口にするのは英語であった。</p>
<p>
	　パナはズボンが嫌いで、裾の広がったスカートをいつも履いている。体の回転にあわせて裾が広がるのを楽しんでいるのだ。サイヤはスカートの裾にフリルをつけてあげようと、ラウマ織のレースを習い始めた。すっかりお母さん業を楽しんでいる。</p>
<p>
	　サイヤがフィンランドに移住してからの、ＥＵでのサイクル・ツアー・ビジネスが、遠隔操縦によりスムーズに行なわれているかどうか、私は大いに興味を持っていた。</p>
<p>
	　ところが彼女は、ツアーに充てていた時間を、ネットによる広報宣伝に向け、ホームページを刷新し、過去の参加者と頻繁にメールを交わし、その結果、新規顧客とリピーターにより、わずか１か月で年間スケジュールは埋まっていた。</p>
<p>
	　サイヤから受け継いだＥＵ内でのツアー・コンダクターは、元々自転車が大好きで、サイヤが作ったマニアルにそって見事に旅程をこなしていた。歩合給が入るので、楽しくて、やりがいのある仕事だった。顧客数の増加に見合う、複数のツアー・ガイドを募集する計画を早くも立てている。きっと瞬く間に応募者が集まるであろう。</p>
<p>
	　ビジネスにおける私のモットーは、「少し価格が高くとも、品質が良ければ、客は必ずついてくる」であった。しかしサイヤは、非常に安い価格で、質の良い商品を作り、新市場を開拓してしまった。こんなニュー・ビジネスが成立したのも、一重にＥＵというパスポート無しに人と物が往来できる自由圏が出来たからだ。</p>
<p>
	　しかし、このＥＵにも深刻な亀裂が入りつつあった。一律の貨幣を使用するユーロ圏では、ドイツのような勝ち組と、ギリシャのような負け組が生じた。イギリスはＥＵ政府に縛られるのを嫌い始めた。中東からの避難民の受け入れをめぐって、各国の足並みが揃わない。かつて、ドイツ生まれの経済学者カール・マルクスの理想に沿って建国されたソビエト連邦が、アッと言う間に崩壊してしまった歴史を、私は目の当たりにしていた。</p>
<p>
	　踊っているパナを見ながら『ウイーンかベルリンで、本格的に舞踏を習わせたい』とサイヤは言う。二人とも、魂が赴くままに生きている。私はそんな自由な生き方が出来るＥＵが、末永く存続する事を願ってやまない。</p>
]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title> アジア最後のフロンティア「激動するミャンマー」(７４) 『ミャンマーコロナ情勢、静かな水掛祭り』 - COLUMN</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.link-gs.co.jp/column/c03/shishido/post-120.html" />
    <id>tag:www.link-gs.co.jp,2020:/column//2.1930</id>
    <published>2020-05-12T06:30:35Z</published>
    <updated>2020-05-12T06:32:47Z</updated>

    <summary> 	 	　ミャンマーのお正月休みは春。今年は、4月10日から19日までの10日間...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="shishido" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.link-gs.co.jp/column/">
        <![CDATA[<p>
	<a class="fancybox" href="/column/例年のミャンマーの水掛祭りの風景.jpg"><img alt="例年のミャンマーの水掛祭りの風景" class="mt-image-right" src="/column/assets_c/2020/05/%E4%BE%8B%E5%B9%B4%E3%81%AE%E3%83%9F%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B0%B4%E6%8E%9B%E7%A5%AD%E3%82%8A%E3%81%AE%E9%A2%A8%E6%99%AF-thumb-320x191-2755.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 20px 20px; width: 320px; height: 191px;" /></a></p>
<p>
	　ミャンマーのお正月休みは春。今年は、4月10日から19日までの10日間。例年であれば、大勢の国民が市街地に繰り出し、お互いに派手に水を掛け合ってお正月をお祝いする水掛祭りが盛大に行われる。しかし、今年はコロナ禍の影響で、政府から外出自粛要請が出されたため、お祝いムードは自粛され、静かな水掛祭りとなった。</p>
<p>
	　ミャンマー最大の経済都市ヤンゴンでは、多数の感染者を出している地域の住民の外出禁止措置、連休明けの4月20日からの工場の操業停止命令が発布された。このセミロックダウン措置についての政府の発表手続きが直前でドタバタして、しかも規制内容の具体的なガイドラインが明確に示されなかったことにより、関係者や市民を混乱させた。<br />
	　その後政府は具体的なガイドラインについて通達で明示したものの、アウンサンスーチー国家顧問が国民向けにFacebook上にて、混乱を招いたことを謝罪するという異例の事態となった。</p>
<p>
	　また、当初（3月13日）ミャンマー政府は、4月30日までの間、大勢の人が集まる集会や催しの一切を実施しないという通達を出していたが、併せて、今回更なる感染拡大予防措置として、５人以上の集合を制限する通達を発布した。この制限措置には、公務員の勤務が対象外となるなど例外要素も多く、実効性が疑問視されている。</p>
<p>
	　ミャンマーでは、水際対策として、国際線旅客機の離発着を、4月13日まで禁止する措置を取っていたが、同措置を4月30日までに延長。ミャンマーと日本とを直行便で結んでいる全日空は、通常スケジュールでの運行は取り止めているが、ミャンマー在日本大使館と連携して、特別措置として在留邦人の帰国をサポートするためのフライト運行を4月中に数回実施、5月についても流動的ではあるが、数回運行させる予定であると発表している（大使館ホームページにて特別便のフライト情報が公開されている。N H８１４便成田行きは、5月2日、4日、6日、9日と予定されている）。</p>
<p>
	　ミャンマーでは、4月26日段階では、新型コロナウイルス感染者は146名で、死亡者は5名となっている。146名の内、9名は既に退院している。東南アジアの中では、比較的感染拡大が小さいものの、現在ミャンマーには、隣国のタイから十万人以上の労働者が帰国しており、その中から今後感染が広がるのではないかと、政府は神経を尖らせて警戒をしている。国外からの帰国者については、21日間の隔離期間を設定して、厳格な隔離政策を取っている。</p>
<p>
	　今年は、アメリカの大統領選挙と同様に、ミャンマーも議会の総選挙がある。アウンサンスーチー国家顧問率いる現与党（国民民主連盟：NLD）が4年前に政権交代を実現してから初の本格的な審判の場となる。西ラカイン州の民族問題、国内の経済対策、そしてコロナショックへの対応など含め、スーチー政権への国民の評価が下ることになる。　選挙が近いこともあり、コロナの舵取りでは失策は許されないとの認識の下、国民向けの発信情報については、アウンサンスーチー国家顧問もかなり神経を尖らせている。</p>
]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>名作にみる美しい英語（164） - COLUMN</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.link-gs.co.jp/column/c03/harashima/164.html" />
    <id>tag:www.link-gs.co.jp,2020:/column//2.1929</id>
    <published>2020-05-07T08:40:29Z</published>
    <updated>2020-05-07T08:50:45Z</updated>

    <summary><![CDATA[ 	&ldquo;I would like a medium Vodka dry...]]></summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="harashima" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.link-gs.co.jp/column/">
        <![CDATA[<p>
	&ldquo;I would like a medium Vodka dry Martini<br />
	　- with a slice of lemon peel.<br />
	Shaken and not stirred please.&rdquo;<br />
	(Ian Fleming: Doctor No )</p>
<p>
	「ミディアム・ドライのウォッカ・マティーニ。<br />
	それにレモン・ピールをひと切れ入れてください。<br />
	ステァしないで、シェークするだけで」<br />
	（イアン・フレミング作　「ドクター　ノオ」)</p>
<p>
	　小説や映画などの名作から選んだ英語を紹介する連載。<br />
	　そのフレーズが生まれた時代や背景を色濃く伝え、使った人の気持ちを具体的に表します。<br />
	　それをじっくり観察することで、あなたの今の英語を鍛えあげましょう。<br />
	　言うまでもなく、一つのフレーズだけでは、その作品の全貌をつかむことはできません。<br />
	　しかし、それが、あなたの感性を刺激することもあるかもしれません。</p>
<p>
	&nbsp; イギリス政府の諜報部員007ジェームズ・ボンドが映画史上に初めて登場したのは1962年。<br />
	　東京オリンピックの２年前です。原作は元イギリス海軍諜報部の将校だったイアン・フレミング。<br />
	　２１世紀まで続く 007（ダブル・オー・セブン）シリーズ でジェームズ・ボンドは世界を魅了、高性能の車、美しい女性、趣味の良いファッション、超先端技術を駆使した兵器、それに度肝を抜かれる活劇シーンはすべての男性の憧れで、日本を舞台にした「007は二度死ぬ」(You Live Only Twice 1967)には、ボンドガールとして浜美枝さんや若林映子さんも出演しました。<br />
	&nbsp; シリーズ第１作の映画「ドクター　ノオ」で交わされたこの台詞はカクテルのマティーニを世界中に広めましたが、映画の台詞はオリジナルとほとんど同じです。ただ微妙な違いが見られます。</p>
<p>
	DOCTOR NO: A medium dry martini,　「ミディアム・ドライのマティーニ。レモン・ピールひと切れ。<br />
	&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; lemon peel, shaken not stirred.　　　　ステァしないで、シェークして」<br />
	JAMES BOND: Vodka?　　　　　　　　「ウォッカで」<br />
	DOCTOR NO: Of course.　　　　　　 「もちろん」<br />
	ー「007 ドクター・ノオ　ー007 は殺しの番号　(Doctor No　 1962 　監督：テレンス・ヤング<br />
	　脚本：リチャード・メイバウム、ジョハナ・ハーウド、バークリー・マサー　原作：イアン・フレミング）</p>
<p>
	　この同じ台詞　&quot;A Martini. Shaken, not stirred.&quot; は、３作目の映画「007／ゴールドフィンガー」にも出てきます。<br />
	悪党側に捕らえられ意識を失ったジェームス・ボンド（ショーン・コネリー）でしたが、我に返ると飛行機の中、目の前には妖艶な姿のプシー・ギャロア（オナー・ブラックマン）が。</p>
<p>
	JAMES BOND:&nbsp;&nbsp; Who are you?&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 「あなたはどなた？」<br />
	PUSSY GALORE: My name is Pussy Galore.　&nbsp;&nbsp; 「プシー・ギャロアというものです」<br />
	JAMES BOND:&nbsp;&nbsp; I must be dreaming....&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 「きっと夢を見ているんだ、、、<br />
	　　　　　　　By the way, where is here?　　　さてと、ここはどこかな？」<br />
	PUSSY GALORE: We&#39;re flying over southwest of New Zealand.<br />
	&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 「ニュージーランドの南西を飛行中です」</p>
<p>
	GIRL: Can I do something for you, Mr. Bond?「ボンドさん、何か差し上げましょうか？」<br />
	JAMES BOND: Just a drink. 　　&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 　　　「飲み物をください。<br />
	　　A Martini. Shaken, not stirred.&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 　マティーニを。ステァしないで、シェークして。<br />
	　　Won&#39;t you join me?　　　　　　　&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 　一緒につき合いませんか？」<br />
	PUSSY GALORE: I&#39;m on duty. 　　　　&nbsp;&nbsp;&nbsp; 　　「私、仕事中です。<br />
	　　Mr. Goldfinger&#39;s personal pilot.　&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 　ゴールドフィンガー氏の個人パイロットです」</p>
<p>
	-「０0７ゴールドフィンガー」 (Goldfinger　1964　監督：ガイ・ハミルトン　脚本：リチャード・メイバウム、ポール・デーン）</p>
<p>
	・I must be dreaming.　＝「私は夢を見ているに違いない」&rarr; 「きっと夢を見ているんだ」<br />
	・Can I do something for you?　＝「何か差し上げましょうか？」相手にものを勧める定形表現<br />
	・ここの shaken/stirred は過去分子形。つまり、martini を修飾して「shake された」「stir された」 となり、shaken, not stirred は「スプーンなどでかき混ぜないで（シェーカーを使って）シェークしたマティーニ」という意味　<br />
	　cf：&ldquo;She put butter in her coffee and stirred it . 「彼女はバターをコーヒーに入れてかき回した」<br />
	　　　&ldquo;Shaken but not stirred situation&rdquo;&nbsp; 「揺れているがそれほどの影響を与えない状況」<br />
	　　　&ldquo;Look at the girl dressed in green.&rdquo;&nbsp; 「あの緑色のドレスを着た少女を見てごらん」</p>
<p>
	　マティーニはジンにドライ・ベルモットを少し入れ、ステァだけでシェークしないのが普通のつくり方です。<br />
	　それを、あえてシェークして、というところがボンド流なのです。<br />
	&nbsp; shake （シェーカーを使って混ぜる）と stir（かき混ぜる）の違いをひと言で言うと、shake すると飲み物の中に空気が入るので、まろやかな刺激のない味になり、stir のほうは冷たさが舌に直接感じてより刺激の強い味わいになる、といわれます。<br />
	　いずれにせよ、マティーニの造り方は多種多様であり、ジン、ウオッカ、ラムのベースとベルモットの比率もまちまち。<br />
	　ベルモットのかわりに日本酒を入れる Saketini もあります。最近になって強いお酒は流行らなくなりましたけど、マティーニほど人々の心を捕えたカクテルは、後にも先にもなかったと言ってよく、２０世期のハリウッド映画はマティーニに明け暮れました。</p>
<p>
	　マティーニにまつわるもう一つの映画のシーン。<br />
	STEWARD: Cocktail before dinner, sir.　「ディナーの前のカクテルをいかがですか」<br />
	ROGER: Yes. A Gibson, please.　　　　　「ギブソンを」<br />
	STEWARD: Right away.&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 「かしこまりました」<br />
	ー「北北西へ進路を取れ」(North by Northwest 1959&nbsp; 監督：アルフレッド・ヒチコック　脚本：アーネスト・レーマン）</p>
<p>
	　この映画でケーリー・グラントがニューヨーク発シカゴ行きの列車に乗り、食堂車で注文するのがギブソンというカクテル。<br />
	　マティーニとどこが違うのかというと、マティーニはガーニッシュ（Garnish 付け合わせ）として、オリーブかレモンの皮を添えるのですが、ギブソンはパーテイ・オニオンを添えます。<br />
	　「ユーガットメイル」では、トム・ライアンがモーターボートの中で父親にカクテルを作りますが、父親にはギブソンを作りパーティ・オニオンを入れ、自分のにはオリーブを入れたマティーニを作っています。<br />
	パーティ・オニオンが手に入らないときは、&rsquo;日本のらっきょう&rsquo; で代用できますけど。<br />
	　「花嫁の父」では、&rdquo;Martini？&nbsp; Is that your drink？&rsquo;（マティーニはあなたのお酒ですね）という会話がありますし、「７年目の浮気」では、マリリン・モンローが「私の故郷コロラド州デンバーではマティーニにお砂糖をたくさん入れるのよ」（ Back home In Denver, Colorado, they put sugar in martinis a lot. ）と言って、観客を大笑いさせます。<br />
	　この映画を作ったのはビリー・ワイルダー。<br />
	　彼は「昼下がりの情事」の撮影のとき、パリで泊まったホテルのマティーニの味が気に入らないとホテルを換えたほどマティーニを愛していました。そのときパリに居たオードリー・ヘプバーンは、パリで飲んだマティーニを「すごくドライで冷たくてとっても美味しかった」と言っていましたが。</p>
<p>
	　ところで、マティーニ（ギブソン）の作り方は、ジンにドライ・ベルモットを少し入れるだけ。<br />
	　適量といっても、ベルモットをほんの１滴という人もいるし、「ジン：９、ベルモット：１」、「ジン：１５、ベルモット：１」を主張する人、それに氷の触れ合う音が好きなオン・ザ・ロック派もいます。<br />
	　マティーニがこれほどまでに&lsquo;こだわり&rsquo;の対象になった最大の理由は、ベルモットの量やかき回し方によって微妙に変わる&lsquo;自分の味&rsquo;が作れるからではないでしょうか。</p>
<p>
	―――</p>
<p>
	原島一男著「心をなごませる感じのよい英会話」（ベレ出版）　好評発売中<br />
	原島一男著「単語で通じる英会話」　　　　　　（ベレ出版）　好評発売中<br />
	原島一男著「映画のなかのちょっといい英語」（麗澤大学出版）好評発売中</p>
<p>
	<a class="fancybox" href="/column/20200507.jpg"><img alt="" class="mt-image-none" src="/column/assets_c/2020/05/20200507-thumb-320x240-2752.jpg" style="width: 320px; height: 240px;" /></a></p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
<p>
</p>
]]>
        
    </content>
</entry>

</feed>
