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	<title>Books and the City</title>
	
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	<description>本とマンハッタン</description>
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		<title>婆ネコさまへの追悼に代えて—To my beloved kitteh, r.i.p.</title>
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		<pubDate>Sun, 22 Jan 2012 00:59:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Lingual</dc:creator>
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<p>昔のブログで書いていたネコのエピソードは、ワードプレスのこのブログに引っ越したときに、あまりにもパーソナルだから要らないといって消してしまったものと思っていたのですが、そのブログをデザインしてくれた友人がテキストファイルでとっておいてくれたことがわかりました。ツイッターでもたまに「うちの婆ネコさま」としかつぶやいていなかったけれど、「旅立ちました」の一言で意外にも多くの人が何が起こったのかを理解し、追悼の言葉とともに涙して下さったのでここに御礼として最初の出会いを綴った文章を載せます。ちなみに名前はVinegar、「ビネちゃん」と呼んでいました。</p>
<p><span id="more-2894"></span></p>
<p>******************************************************************************</p>
<p>シェルターでもらってきたときのエピソード—First encounter at the local shelter</p>
<p>うちのニャン子は私が一人暮らしをし始めたときに、近所のシェルターでもらってきた。マンハッタン内にいくつもあるアドプション・センターというやつで、行政の援助金や一般からの寄付金でまかなわれ、犬や猫を安楽死させることなく、クリニックも併設された施設だ。</p>
<p>ニューヨークの街中ではめったに野良猫、野良犬にでくわすことがない。ナゼだろう。餌になるゴミは大量にあるし、生活の場となるような空き地や空き家がないわけではない。やはりその辺にうち捨てるぐらいならシェルターに預ける習慣が徹底しているからだろうか。日本も最近はだいぶよくなってきたが、まだペットを飼うことが一過性のブームと結びついているところがあって、特定の種類の動物が流行ったり（流行る、ということ自体、ブームが去った後、そのペットは「廃れる」ってことだし）、多額のお金をつぎ込んで異常に「ネコかわいがり」したり、ペットを「companion animal」と呼んでコミットするアメリカとかなり感覚が違う気がする。</p>
<p>ま、それはさておき、シェルターに行って「あのー、すみません。猫が飼いたいんですけどー」と言うや否や、何ページもある「願書」に記入させられた。 アレルギーはあるか、今までペットを飼ったことがあるか、今住んでいるところはどのぐらい広いか、窓に安全柵はついているか、小さい子どもはいるか、云々、かなり細かいことにまで質問が及ぶ。やっと書き入れて係員の人に持っていくと、「ネコ部屋はあっちだから、勝手に入っていって好きな猫を選びなさい」と言う。指さす先のドアを開けると、そこには大小何十ものケージが積み上げられていて、それぞれに数匹のネコが入っている。特に、どういうネコが欲しいというアイディアはなかったが、さて、どうやって選べというのか。</p>
<p>「黒猫っていうのも、不吉なイメージはあるけど、動きがスマートでかっこいいな」</p>
<p>「いや、やっぱり日本人なんだから、三毛猫にタマという名前をつけるのがオーソドックスかも」</p>
<p>「それをいうなら、アメリカにいるんだから、タビサという名前のショートヘアーかな」</p>
<p>などと、しょーもないことを考えながら右手奥のケージに目をやると、兄弟なのだろう、３匹のグレーの子猫が入っていた。１匹はこっちにお尻を向けて、奥の方で丸くなって寝ていた。２匹目は手前に座ってニャーニャー鳴き通しだ。そしてもう１匹、同じようなネコがいて、ニャーニャー鳴いている猫の頭に前足をちょこんと乗せた。まるで「お客さんが来たから、泣くのやめなよ」と言わんばかりに。そのネコと目が合った瞬間、ケージの前から動けなくなった。この子だ、私のニャン子。</p>
<p><a rel="attachment wp-att-2896" href="http://oharakay.com/archives/2894/kitty"><img src="http://oharakay.com/lingual2/wp-content/uploads/kitty.jpg" title="Vinegar at 3 mos" width="216" height="164" class="alignleft size-full wp-image-2896" /></a>係員のオバサンを呼びに行った。「この子、この子、このネコがいいんです」慌てることは何もないのに、意気込んでいる私がいた。ところが係員のオバサンは「今、願書を読んだけど、あなた、今まで猫を飼ったことはないんでしょ。子猫のうちはすごく手が掛かるのよ。悪いことは言わないから、もっと大人のネコを選びなさい」と却下されて、シュン。しかたなく、もう一度あたりを見回す。黒猫か、ミケか。でもやっぱりさっきの子猫が気になって横目でチラチラ見てしまう。ネコもずっとこっちを見ている（気がする）。よーし、こうなったら最後の手段だ。私はまたさっきのオバサンを呼びにいった。</p>
<p>「お願いしますう。どーしてもこの子がいいんですー。ちゃんと世話をしますからあ。猫を飼っている友だちに聞いてちゃんと育てます。」よーするに泣き落とし作戦。泣き顔でまくし立てるとオバサン、あっけなく陥落。「しょーがないわねえ」と言いながら私のニャン子（既に私物化）をケージから出して、片手で持ち上げると「どうするあんた？この人といっしょに行く？」などと聞いている。ふふふ、やったね。ほれほれ「行く」と言えってば。</p>
<p>お次は猫といっしょに「プレイルーム」というところにいって、しばらくいっしょに遊び、相性をみる。棒の先にネルのひもが付いたオモチャでじゃらすと、一生懸命食らいついてくる。かっわゆーい。時間が経つのも忘れて猫をじゃらしていたら、さっきのオバサンが入ってきて、「あらヤダ。まだやってたの？　とっくにネコ用品セットの用意ができてるから、連れて帰っていいわよ」と言われ、子猫用の餌やら、トイレの砂やら、最初に必要なものを一式くれ、「ちゃんとかわいがります」という誓約書にサイン。「15年のコミットメント（つきあい）だから、覚悟してね」といわれ、内心ちょっぴりビビる。</p>
<p>このシェルターでは、50ドルを寄付する代わりに、生後六ヶ月になったら避妊手術をタダでやってくれる。（「ちゃんと育てているか、フォローアップもするから」と言われ、実際に忘れかけた半年後、いきなり電話がかかってきてネコの様子を聞かれた。）</p>
<p>家に連れて帰って、トイレを設置すると、さっそくフンフンと匂いを嗅いでそこにチーッとオシッコをした。やったね、トイレトレーニングはばっちりじゃん。餌もミルクもちゃんと食べてくれた。夜になってネコ用のベッドに寝かすが、気づくとベッドにはい上がってきて、私のおなかの上で寝ている。「これじゃ、寝返りが打てないよう」と困りながらも、愛しさがこみ上げる。</p>
<p>ところが、やっぱり急に環境が変わって緊張したのだろう、トイレに行くと下痢便が。くっさー。もしかして、ネコのウンチっていつもこんなに臭いのか？　お尻をぬるま湯で浸したペーパータオルで拭いてやりながら内心かなりあせる。ま、ネコの下痢は幸いにしてこの時だけだったけど、しばらくは会社から帰ってくると、部屋の中で何かが壊れているという日々が続いた。体が軽くて、ものすごいジャンプ力。本棚や椅子の背にかけあがって、ガラスや陶器の飾りものを尽く壊された。</p>
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<p>**********************************************************************************</p>
<p>15年前の話です。それからずっと楽しませてもらいました。ありがと。さよなら。</p>
<p><a rel="attachment wp-att-2900" href="http://oharakay.com/archives/2894/back-camera"><img src="http://oharakay.com/lingual2/wp-content/uploads/IMG_0052-400x298.jpg" title="Back Camera" width="400" height="298" class="alignleft size-medium wp-image-2900" /></a></p>
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<p><a rel="attachment wp-att-2899" href="http://oharakay.com/archives/2894/dscf4066"><img src="http://oharakay.com/lingual2/wp-content/uploads/DSCF4066-400x301.jpg" title="DSCF4066" width="400" height="301" class="alignleft size-medium wp-image-2899" /></a></p>
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<p><a rel="attachment wp-att-2897" href="http://oharakay.com/archives/2894/konica-minolta-digital-camera"><img src="http://oharakay.com/lingual2/wp-content/uploads/Rescued_1014-400x300.jpg" title="swept myself under the rug" width="400" height="300" class="alignleft size-medium wp-image-2897" /></a></p>

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		<title>ファイヤー来たけど、まーこんなもんざんしょ—Still no perfect device for the rest of us</title>
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		<pubDate>Wed, 16 Nov 2011 08:11:10 +0000</pubDate>
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英語オンリーのITオタク系のメディアでのレビューでは、大 [...]</description>
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<p>アメリカ国内では前注文の数も印象的だったアマゾンの新タブレット「ファイヤー」が届き始めて、さっそく使い始めた人たちの手応えがあちこちで見られるようになってきた。<span id="more-2877"></span></p>
<p>英語オンリーのITオタク系のメディアでのレビューでは、大半が「タブレットとして物足りないが、アマゾンのコンテンツ消費端末としてはコスパを考えても合格」というのが大筋のところだろう。そして日本語表示や日本語入力を期待していた在米日本人の間では、日本語が入らないから失敗、というリアクションが今のところ多いですね。</p>
<p>でもそんなの分かっていたというか、私のブログでも以前から、アンドロイドベースと言ってもアマゾンがかなり独自仕様にしたOSなので、許された範囲内ならサクサク動くけど、それ以上のことはできないし、ムリしてアプリを入れたりするとアマゾンの懇切丁寧なカスタマーサービスという美味しいところを逃しますよ、と書いてきた。</p>
<p>私はハードについて（だけ）あれやこれや論じるのはキライなので、日本語コンテンツの見通しを踏まえて、各デバイスを比べてみると以下のようになるのではないだろうか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<table class="alignleft" border="1" cellspacing="0" cellpadding="0">
<tbody>
<tr>
<td width="130" valign="top"></td>
<td width="94" valign="top"><strong>Kindle Fire</strong></td>
<td width="96" valign="top"><strong>B&amp;N NookColor</strong></td>
<td width="91" valign="top"><strong>Sony Reader</strong></td>
<td width="102" valign="top"><strong>Kobo Vox</strong></td>
</tr>
<tr>
<td width="130" valign="top">日本語表示・入力</td>
<td width="94" valign="top">Ⅹ</td>
<td width="96" valign="top">△</td>
<td width="91" valign="top">△</td>
<td width="102" valign="top">△</td>
</tr>
<tr>
<td width="130" valign="top">日本語コンテンツ</td>
<td width="94" valign="top">△</td>
<td width="96" valign="top">Ⅹ</td>
<td width="91" valign="top">△</td>
<td width="102" valign="top">△</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>まずは話題先行（？）のファイヤー。マガジン航のコラムでも触れたとおり、アマゾンは国ごとに分けてマーケットを考えて、順繰りに進出できるところからしているので、今の段階ではタブレットにしろＥインクベースのリーダーにしろ、日本語仕様にするには、かなりの裏技を必要とするし、そうすると今度はそこで壊れた場合にアマゾンの手厚いカスタマーサービスを放棄することになるので、あまりお薦めできない。だからバツ。なんだかんだと出版社との契約で揉めつつも、キンドルの日本語マーケットが整いつつあるので、スタートしたところで買うのならいいかもしれない。だから三角。</p>
<p>バーンズ＆ノーブルのヌックはアップデートされた新型NookColorから完全にアンドロイドベースになっているようなので、好きなようにアプリを入れられるようになったという点では、使い勝手はいいかもしれない。ただし、日本語が入れられるようになっても、元々コンテンツはBN.comというアメリカの本屋のものなので、とうぜん日本語のコンテンツはないし、これからも期待できない。</p>
<p>ソニーはとりあえず日本のカイシャなんだから、日本語表示や入力にはこだわりがあるだろうし、問い合わせても分かりません、ってことはないだろう。しかしいかんせん、アメリカではまだマイナープレイヤーなので、英語日本語ともにコンテンツを増やしてもらわんとね、という状態。例えば、まだぐずぐずとＥブック版が用意できていない「ハリポタ」シリーズも、キンドルに先駆けて来年ソニーで先行販売が予定されている。こういう企画をこれからもとってこられれば、シェアも増えていくだろう。</p>
<p>そこでKoboなんだけど、元々ヨーロッパ言語には広く対応しているし、アジアの英語市場も狙っているようなので、各国の表記対応には積極的。ファイヤーに先駆けて発売されたタブレットでもアンドロイドベースでかなりオープンだし、コンテンツ表示もEPUBなので、合意にさえ至れば日本語コンテンツも急激に増える可能性はあり。この辺が楽天さんの腕の見せどころ。</p>
<p>てなわけで、ポテンシャルな伸びしろがあるところは軒並み△にしてみた。再度断っておくが、操作のスピードとか、電池の保ち具合とか、デバイスとしての美しさ（おえっ）とか、使い勝手とかはオタにお任せ。</p>
<p>っていうか、本を読むデバイスとしては私はＥインクが好きなんだよね。だから実はファイヤーより「キンドルタッチ」が届く方が楽しみだったりして。</p>

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		<title>きらきらネームは遠い将来が想像できないDQN親とハリウッドセレブの特権なのか？—Lack of imagination leads to imaginative baby names?</title>
		<link>http://feedproxy.google.com/~r/oharakay/~3/8onng5-wxpM/2868</link>
		<comments>http://oharakay.com/archives/2868#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 06 Nov 2011 01:08:51 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Lingual</dc:creator>
				<category><![CDATA[featured]]></category>
		<category><![CDATA[アメリカ四方山話]]></category>

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		<description>ツイッターのTLを眺めていると、ときどき「きらきらネーム」「DQNネーム」のことが話題に上がる。変わってて普通には読めない名前と遭遇した人が「こんな名前の人がいたよ」とつぶやいたりすると、たいていは「ゼッタイ読めねー」 [...]</description>
			<content:encoded><![CDATA[
<p>ツイッターのTLを眺めていると、ときどき「きらきらネーム」「DQNネーム」のことが話題に上がる。変わってて普通には読めない名前と遭遇した人が「こんな名前の人がいたよ」とつぶやいたりすると、たいていは「ゼッタイ読めねー」「かわいそう」「親がバカ」「将来こまるんじゃね？」「就職に不利らしい」みたいなリアクションが出て終わるのだが、今回、ピンときたつぶやきに「そういうのって、親がこんな大人になって欲しい、じゃなくて、こんな子供になってほしいと思って付けるらしい」というのがあった。これにはフムフム、と納得。さらに考えついたのは、きらきらネームをつけてしまうのは、子供の将来を具体的に想像できない親の経済環境のせいではないだろうかということだ。<span id="more-2868"></span></p>
<p>この自説を説明させてもらうのに、ちょっと70〜80年ぐらい時間を遡って考えてみる。日本という国がまだ貧乏で、政府主導の元に「富国強兵」が推進され、産めよ増やせよで、日本のお父ちゃんもお母ちゃんも「貧乏子だくさん」がデフォだった時代。男なら、上から太郎、二郎、三郎、四郎とか、女なら長女が一二三で次女が二三四、みたいな「どうせ来年も次のが産まれるんだから、とりあえず順番が分かるようにつけとけ」ぐらいの感覚だったんだろうね。</p>
<p>ちょうど今、同じように経済が上向きで国が一体となって経済力を付けようという状況にあるインドで「また、女が産まれちゃった」ってなシチュエーションで付けられる「Nakusha（要らない子）」という名前のインド人女性が改名を求めてクラスアクション裁判を起こしているという<a href="http://labaq.com/archives/51708532.html">ニュース</a>があったばかり。ということは何も日本限定の現象ではないのだろう。</p>
<p>その後、経済状態が向上して、出生率が下がると、自分の子供に名前を付ける、というオケージョンが一生に数回しかない行事になるので、名付けが大切な儀式になってくるのは当たり前。豊かな国では太郎も一二三もナシね。気合いが違う。</p>
<p>高度成長期のニッポンでは、学校出たら集団就職、出会いはお見合い結婚、会社は年功序列、夢はマイホームなど、男女の人生にあるていど限られた「普通の幸せ」の一定パターンがあったと思う。要するに、赤ちゃんが生まれた時点で、親の生活が安定している、あるいはこれからも安定しているだろうという展望がある。だからこそ、そこから数十年も先の将来像が、かなり具体的に想像できるわけだ。例えば、男の子が産まれたら、よし、お父さん定年まで同じ会社でがんばって働いて、お母さんは教育ママになって、息子を大学まで入れてやって、うまくいけば大企業に就職し、またニッポンを支えていく働き蜂の一員になって、ちょっと年下の可愛くて家事が上手な嫁さんをもらい、少ししたら孫の顔を見せてくれるだろう、という楽観的な、そしてワンパターンな希望。</p>
<p>そんな時代の名前のイメージとしては、豊とか、敏志とか、健司とか、隆明とか、博幸とか、政則とか。男の子の場合、父親や祖父の名前の一字をとる、というパターンも多いかも。これは曲がりなりにも祖父から父へ、父から息子へと「イエ」が継がれて、鎖のように連綿と続く長いスパンで家族というものを考えられるからこそだろう。</p>
<p>一方、これが女の子だったら、短大ぐらいは出してやって、事務職OLとして大企業で数年働いた後、そこで知り合ったサラリーマンの家に嫁ぎ、専業主婦となって、盆と正月には孫を連れて実家に帰ってきて…と同じようなパターンの安定した将来がそこにはある。イメージとしては、幸子とか、慶子とか、由美子とか、宏美とか、美幸とか、真由美とか、聡美とか、要するに私と同世代に多い名前。</p>
<p>日本の経済が上向きで、お父さんは定年退職するまでずっと同じ会社で働くことができそうだし、だからこそマイホームを持つことができたし、お母さんは専業主婦で後は二人で悠々年金生活があるのだと信じられた時代の話だ。</p>
<p>ところが、バブルがはじけ、そんなお気楽な長期展望はなくなってしまった。学校を出てもろくな仕事がないかもしれない、仕事があっても明日リストラされるかもしれない、婚活しても理想の相手なんてみつからないかもしれない、がんばって支払ったところで年金が出るかどうかも分からないという、予想のできない未来だ。</p>
<p>ミスチルのTomorrow Never Knowsって歌いたくもなるぜ、な人生。具体的な未来にピンと来ないというのはポップソングの歌詞にも現れていると思う。最近の若者が歌う歌には「夢」という言葉が頻繁に出てくるけど、それが具体的にどういう夢なのか、聴いていてもさっぱりわからない。とりあえず夢だけは捨てるな、みたいな歌が多くないか？　それに比べると、昭和の夢は具体的だったよ。相手がまだ見つかる前から「♪もしも私が家を建てたなら」って、間取りや飼う犬まで決まっている夢なんだぜ。すげーだろ。</p>
<p>きらきらネームの話にもどすと、今の時代、二十歳そこそこでまだ自分も大人になりきれていないような人たちが人の親になった時、生まれた赤ちゃんに対して、これから数十年、この子が大人になったとき世の中がどうなっているのか、自分たちがその時、どんな暮らしをしているのかをきちんと具体的に想像するのはとっても難しいことに違いない。</p>
<p>せいぜい想像力が及ぶのが片手で数えられるぐらいの年数でしかなかったら？　保育園や幼稚園にやるぐらいの時までは、今の生活を続けることができるかもしれない、でもその先は、自分に職があるのか、今の生活を続けていける収入があるのか、孫の面倒を見てくれる親は健在なのか、今の相手と結婚したままなのかさえもおぼつかないのに、どうやって子供が成人し、自分たちが年老いたときの生活が想像できるだろう？</p>
<p>だから、幼稚園児ならそんな名前もありかな、ぐらいの気持ちできらきらネームを付けるのではなかろうか？</p>
<p>母親が幼稚園のお迎えに行って、「変わった名前ね」と同じぐらいの歳のママ友や保育士さんに言われて、自分の思い入れを語りながら説明するぐらいなら想像できる。父親がバイト先で同僚に「オレ子供が産まれたんだぜ」って言って、名前の由来を話すことぐらいなら想像できる。光宙（ぴかちゅう）くんとか、美妃（みっふぃー）ちゃんって、そういうことなんじゃないかな？　一寸先は闇、だからせめて今はきらきら。</p>
<p>でも、その子がこれから一生、大きくなって学校に行ってクラス替えの度に、そしてそれからずっと社会に出てからも、結婚相手を探すときも、自分で自己紹介をする度に、相手に「え？読めない」「へぇ〜、変わってるね（プっ）」と言われながら説明しなければならないことまでは想像できないわけだ。</p>
<p>そしてそんな親から産まれた子が人生の勝者になれるとしたら、宝くじをあてるとか、アイドルになるとか、普通に考えたら「夢物語」みたいな低い確率の何かで一発逆転するしかない。だから夢を捨てることはそのまま今の不安定な人生を受け入れることを意味する。だからそんな歌はうたえないわけだ。親は親で、子供に対してそんなフィクションっぽい人生を願うから、アニメキャラにちなんだり唯一無二の変わった名前を付けるんでは？と推測するわけだ。</p>
<p>つまり、日本の経済がどうにか回復して不況を脱しない限り、これからもDQNネームの子は増え続けるものと思われます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>じゃあ、アメリカにはDQNネームはないのかよ？といえば、実はある。</p>
<p>大雑把に言えば、男の子の名前は昔からあまりトレンドがなくて、マイケル、ジョン、トム、ビル、ジム、ジョー、リチャード、スティーブ、ブライアン、エドワード、チャールズ、ジェイソン、ジェイコブ、ジェラルド、ジョージ、ゲイリー、ダニエル、アンソニー、ぐらいでほとんどの世代は埋まるだろ。</p>
<p>女の子の名前には、オーソドックスながら緩やかなトレンドがあって、ハリエットやジョアンナ、ヴァイオレット、イヴォンヌ、と聞けば「おばあさん」のイメージだし、私と同世代はジェニファー、キンバリー、リンダあたりがやたら多い。それがティファニーや、アシュリー、ブリッタニーと聞くと一回り下の女の子が浮かぶ。時代を全く選ばないエリザベスというロングセラーもあるが。</p>
<p>今、子供に一風変わった名前を付けているのは、お茶会連中の若い世代、日本のヤンキーな親たちと全く同じだ。赤い州のトレーラーハウスに住んで、ウォルマートで買い物し、ジャンクフードをがばがば食べてぶくぶく太り、一日中リアリティー番組ばっかり見ていて、進化論を否定するような人たち。</p>
<p>さすがに日本と違って、漢字と読み方が全く一致しないという文字通りの「離れ」ワザは使えないので、発音だけ聞くとありがちな名前なのに、綴りが変わっている、というか、もしかして親がバカで正しい（一般的な）綴りがわからなかったんじゃないの？というような名前が主流。アシュリーだったら Ashleyと普通に綴らないでAshleeとか、Jordanだったらオーソドックスなんだけど、ひねってJaydenとか。その上、今まで聞いたこともないような名前も出てきた。ネヴェーアNeveahとか。これって「天国」を反対から綴ったものだとか。天国の反対っていえば、地獄じゃねーか、というツッコミを入れたくなる。</p>
<p>アメリカンきらきらネームを探して少し歴史を遡ると、60年代に青春をヒッピーとして謳歌した世代は、子供にRainとか、Skyとか、自然にちなんだ名前をつけるのが流行った。これはネイティブ・インディアンにも通じるからかな。ちなみに有名人で言うと、リバー・フィニックスの親たちがそう。リバーが長男で、ホアキン、リバティー、サマーって兄弟になってたり。女優バーバラ・ハーシーの息子がフリー、なんてのは典型だね。</p>
<p>ハリウッドのセレブが率先して変わった名前を付けているという側面もある。グウィネス・パルトローのAppleちゃんとか、トム・クルーズのSuriちゃんとか、クリスティーナ・アギレラのマックス・リロンくんとか、ニコラス・ケージのKal-el（まんまスーパーマンだよｗ）、その手の話題が好きな人は<a href="http://www.infoplease.com/spot/celebrity-baby-names.html">こちらのリスト</a>をどうぞ。</p>
<p>なぜ、レッドネックのみなさんとは違うはずのセレブまで？と思うかも知れない。そういえば、アメリカ各地で続行中の「オキュパイ運動」が理解できない人たちの中には、「同じ１％の金持ちに対してデモするなら、サンセットブルバードのセレブたちの家にも行け」という意見もあるけれど、個人的にはこれはかなり的外れだと思う。</p>
<p>元々ハリウッド業界の人たちは、労組も強いし、リベラルな考えの人も多いので、デモクラッツ寄りということもある。そして何より、「一寸先は闇」という点では、アメリカDQNの人たちとあまり変わらなかったりする。ハリウッドのセレブの中には途方もないお金持ちもいるが、所詮は体を張っての肉体労働、しかも人気稼業なので、いつゴージャスな暮らしからドン底まで転げ落ちるかわからない。しかも子供を産んでも、小さい頃から人目に晒されること以外に何の保証もない。ドラッグに溺れたりしてぐれやすい。セレブであればあるほど、これから地道に何十年も子育てに費やすような人生設計は立てられない。「普通の幸せ」からは最初から縁遠い。だからきらきらネームをつけちゃうんだね。</p>
<p>まぁ、そんなことを考えてみたんだけど、どーでしょ？</p>

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		<title>読者のためにも著者のためにもならないムダな抵抗はよせ—Resisting Amazon is a death knell for publishers</title>
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		<pubDate>Sun, 30 Oct 2011 13:51:01 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Lingual</dc:creator>
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		<category><![CDATA[徒然なる本の話]]></category>

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		<description>例のアレね。もう開いた口が塞がらないというか、今まで何をやってきたのさ、という感じ。少なくともアマゾンという黒船が来ることは何年も前からわかっていたし、その破壊力については、どんだけ私が逐一報告してきたと思ってんの？ま [...]</description>
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<p><a href="http://news.livedoor.com/article/detail/5977004/">例のアレ</a>ね。もう開いた口が塞がらないというか、今まで何をやってきたのさ、という感じ。少なくともアマゾンという黒船が来ることは何年も前からわかっていたし、その破壊力については、どんだけ私が逐一報告してきたと思ってんの？<span id="more-2861"></span>まずは、契約書の内容以前の問題について。アマゾンのやり方を「アメリカ人の大好きな手口です」ってバカじゃないの？　交渉っていうのはどの国でもそうやってやるんだよ。まず提案があって返事下さいね、って。期限つけるのは、ジャパニーズカンパニーはそうしないといつまでもずるずる先送りするのはもうわかりきっているので、当然の措置。</p>
<p>納得できない条項があれば、どう納得できないのか、どう変えれば納得できるのかを伝えれば済むこと。そこからネゴシエーションが始まるんだよ。「法外」だと思うのなら訴えてみろよ。マスコミに契約書見せて泣きつくなんてどこまで愚かなのか。そんなことした時点で、本来ならアマゾンから外されても、紙の本も取引停止されても文句言えないんだけど？</p>
<p>新刊のデータを渡すのも当たり前なら、既刊書の提出も当然。すぐに絶版になって在庫なし増刷予定なしの本をこそ読者の元に届けるための電子書籍なんだから。もう刷っても金にならないから放置、といういい加減なことをしてきた出版社の尻ぬぐいだってわからないのかね。</p>
<p>そして肝腎の「著作権の管理」なんだけど。この部分読んでほんとに脱力した。しかもなに、このくっさいやりとり。「よく気づきましたね。」だって。そんなこと本当は記者も言ってないでしょ。本当に言ったとすれば、いかに出版社の人間が上から目線で自分の業界を考えているかがわかる。薄ら寒い。</p>
<p>著者と力を合わせて作った本によって発生する副次権を、日本の出版社は活かすことを何一つせずに、紙の本だけ出して後は著者任せにしてきちゃいましたー、先進国でそんなことやってるのは日本だけでーす。みんなそうしてるからそれでいいんでーす。って言ってるんじゃん。</p>
<p>講談社が漫画家などの著者に対して副次権任せてね、って手紙を出してきたのはいつだっけ？あれはあれで叩かれていたけど、少なくとも正しい方向に一歩踏み出しただけだったってことがわかってもらえるだろうか？</p>
<p>この「著者に丸投げ」だって、知的所有権の管理でみれば、ずさんだよねぇ。出版のプロでもない著者に印税率が正当かどうか、本をベースにドラマ化されたり映画化されたり、他に収入の道がないかどうか、ど素人の本人任せにしてきたわけだよ。欧米では著者にはエージェントがいてあたりまえ。出版社に副次権も売って原稿料に上乗せしてもらうか、エージェントに委託するか、色々あるけれど、日本みたいにアフターケアもへったくれもないことはやっていない。</p>
<p>それとさぁ、自分がマスコミに契約内容リークしてるからってアマゾンも日経にリークしたみたいな思い込みはやめてくれるかなぁ？　あの日経の記事は日経が実際のところ、どことどこが契約を進めているのかいないのか何もつかめてないってだけじゃん。</p>
<p>あとね、勘違いしないで欲しいんだ。電子書籍で幸せになるべきは読者と著者なんだよ。そこに生き残っていけるスキームを作れないのなら、出版社はいくらでも不幸になればいい、っていうか会社組織なんだから「幸せ」かどうかなんて関係ないよね。潰れれば良いだけの話。</p>
<p>私は著作「ルポ　電子書籍大国アメリカ」の中でも、アメリカでのやり方が正しいとは言わない、と書いた。ぶっちゃけ、再販制のないアメリカでは、紙の本も厳しい。今でこそアマゾンは大手出版に対してはエージェンシーモデルで価格づけをしているけど、それまではアマゾンがいくらにでも設定できるホールセラーモデルでやっていたわけだ。</p>
<p>日本の電子書籍のシステムは日本に合わせたやり方で考えればいいよ、と書いた。でもそれは、出版社を守るために読者も著者もがまんすれば良いよ、ということでは断じてない。</p>
<p>ここまで日本の出版社が自己チューでバカだとは思いたくなかったけど、これはもうダメかもしれんね。取り分の内訳など、お金のことについては出版社以外の人の方が<a href="http://anond.hatelabo.jp/touch/20111029232710">冷静なブログ</a>を書いていたり。</p>
<p>現状を見て考えてほしい。オンラインリテールとしてのアマゾンの力を。でっかい箱で次の日にお届けがあるあのデリバリーの力を。アマゾンが売れもしないものを売り出すと思うわけ？　何をいくらで売れば儲けが最大になるかわかってないとでも思うわけ？　出版社が自分たちの利益を守ろうとして定価を高く付けば付けるほど、購買者の不評を買うんだよ？　その覚悟はできてる？　エージェンシーモデルってそういうこと。</p>
<p>読者は紙の本をわざわざ自炊して電子化するほど電子書籍を待ち望んでいる。出版社が電子版権の管理もできない、とアマゾンがあきらめた時点から本格的な中抜きが始まるだろう。</p>
<p>私もあきらめてアマゾンにレジュメでも出してみよっかな？</p>
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		<title>英語版『1Q84』真夜中のリリース・パーティーは本のボジョレ・ヌーボーみたいな楽しさ—Celebrating the release of Murakami’s latest tome at midnight</title>
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		<pubDate>Thu, 27 Oct 2011 07:52:02 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Lingual</dc:creator>
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		<category><![CDATA[徒然なる本の話]]></category>

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		<description>折しも「世界同日発売」を謳ったスティーブ・ジョブズの自伝について、色々なエディションの値段のことをとりあげて「マガジン航」にも寄稿したところだが、原書で650ページもある重厚なバイオグラフィーが、それが紙であれ、Ｅブッ [...]</description>
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<p>折しも「世界同日発売」を謳ったスティーブ・ジョブズの自伝について、色々なエディションの値段のことをとりあげて<a href="http://www.dotbook.jp/magazine-k/2011/10/25/fair_price_of_ebooks/">「マガジン航」にも寄稿</a>したところだが、原書で650ページもある重厚なバイオグラフィーが、それが紙であれ、Ｅブックであれ、飛ぶように売れるというのは、長らく出版不況に喘ぐ日本の出版業界を考えると喜ばしいニュースだ。<span id="more-2839"></span></p>
<p>そのコラムでも、アメリカでは「搬入発売」ではなく「協定発売」がデフォで、大手の版元ならどこも、この「レイダウン」と呼ばれるロジスティックスにかなり力を入れていることを書いた。</p>
<p>ジョブズ本のように前評判が高く、発売日にたくさん売れると分かっているタイトルでレイダウンをしない手はない。というより、レイダウンができないほど刊行日を前倒ししない、というのがこっちのお約束。</p>
<p>だからあんなダダっ広い国でも全国一斉発売が可能だ。そして、ジョブズ本発売の翌日、10月25日には、村上春樹の『1Q84』がアメリカで出版された。</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/1Q84-Haruki-Murakami/dp/0307593312%3FSubscriptionId%3DAKIAJ6M5XSEAGVGPPAHQ%26tag%3Dlingc-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D0307593312"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51mGxL5j-CL._SL160_.jpg" /></a>日本では３巻に分かれていたものが、１冊にまとめられている。夏にゲラで見せてもらった時は1000ページを超えていた。しかも、ものすごい例外として翻訳者を２人使っている。日本でBook 3が出たのが、去年のロンドンブックフェアの頃だったから４月？　それから１年半。Book 1と2はもちろんその前から翻訳作業が始められている。</p>
<p>そして驚くなかれ、というよりも思いっきり驚いて欲しいんだけど、こっちのスタンダードだと、これでも十分、異例の「ラッシュ」本なのだ。1000ページもある文芸書、しかもハルキ作品みたいに翻訳にハイクォリティーな スタンダードが求められるものを２年のうちに出すの〜？　しかもクォリティーにうるさい独自路線で知られる文芸出版のクノップフ社がそんな急いでどうするの？　というのがこっちのリアクションだ。</p>
<p>一方、日本ではジョブズ本も、翻訳作業という工程が入るところが同じなのに、翻訳者のブログによれば、８〜９ヶ月はかけたい分量を３ヶ月ぐらいでやろうとして、さらに１ヶ月近く刊行予定日が繰り上がるという凄絶なスケジュールだったそう。</p>
<p>純文学とノンフィクション、という違いも多少はあるが、「本」というメディアに対する時間的な感覚がどれだけ違うか、おわかりいただけるだろうか。</p>
<p>だからこっちのスケジュールに慣れてしまった私には、日本の出版作業の全てが、焦りすぎで、せっかちで、ギリギリで、出たとこ勝負で、計画性のないものに思えて仕方がない。なんど板挟みになって、悶々とさせられてきたことか。</p>
<p>ジョブズ本について、世界同時刊行を実現するために尽力した講談社の関係者はは評価したい。だけど、一方で、読者からそれが当たり前、みたいに思われちゃったらキツいよね、という気持ちもある。</p>
<p>色々と思うところはあるので、またいずれこの行程時間のギャップについてはまた書きたいが、今回は、もっと楽しいこと、つまり全国で一斉に本を発売するシステムだからこそ可能なイベントを紹介したい。</p>
<p>アメリカでもハルキ・ムラカーミは人気がある、と言ってもそれは、ごくごく一部での話、つまり、青い州の都市部で、４大以上の教育を受けているインテリ層に限っての話だ。こういう人たちは、思想的にはリベラルで、収入に余裕があれば、ウォルマートで安売りされている売れ筋の本を買うよりは、地元の小さなインディペンデント系の本屋で時間をかけて、他の人が読んでなさそうな、面白そうな本を選ぶタイプだ。</p>
<p>今回、『1Q84』の刊行に際して、「ミッドナイト・リリース」パーティーを催したのは、以下の書店だ。もし、これらの都市を訪れる機会があったら、ぜひ覗いてみることをお薦めしたい本屋ばかりだ。</p>
<p><a href="http://www.greenapplebooks.com/">Green Apple Books</a> （サンフランシスコ）、<a href="http://www.elliottbaybook.com/">Elliott Bay Book Company</a> （シアトル）、<a href="http://www.unabridgedbookstore.com/">Unabridged Bookstore</a> （シカゴ）。そしてニューヨークでは<a href="http://www.stmarksbookshop.com/">St. Marks Bookshop</a>、<a href="http://threelives.com/">Three Lives and Co.</a>、<a href="http://www.wordbrooklyn.com/">Word</a>。</p>
<p>このうち、ブルックリンの外れにある「ワード」でのイベントがちょっと変わってて面白そうだった。他のお店は、要するに通常の営業時間を延長して真夜中過ぎまでお店を開けておいて、真夜中になったら「解禁！」ということで『1Q84』を売り出す、そして著者サインの付いている本をくじ引きで当てたり、ハルキファン同士で交流できるパーティーを開く、というような内容だ。ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」を流したり、ちょっとした軽食を用意したり、とかね。</p>
<p>「ワーズ」は10時半からRead-a-thonというイベントをやっていた。これは各自、好きな村上春樹作品の一部を朗読して真夜中を待つ、というものだ。</p>
<p>写真を貼り付けておくので、雰囲気を感じ取っていただければ幸甚。All Photos by Vincent Onorati:</p>
<p><a rel="attachment wp-att-2840" href="http://oharakay.com/archives/2839/dsc_0623"><img src="http://oharakay.com/lingual2/wp-content/uploads/DSC_0623-400x265.jpg" title="DSC_0623" width="400" height="265" class="alignleft size-medium wp-image-2840" /></a></p>
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<p><a rel="attachment wp-att-2841" href="http://oharakay.com/archives/2839/dsc_0624"><img src="http://oharakay.com/lingual2/wp-content/uploads/DSC_0624-400x265.jpg" title="DSC_0624" width="400" height="265" class="alignleft size-medium wp-image-2841" /></a></p>
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<p><a rel="attachment wp-att-2842" href="http://oharakay.com/archives/2839/dsc_0629"><img src="http://oharakay.com/lingual2/wp-content/uploads/DSC_0629-400x265.jpg" title="DSC_0629" width="400" height="265" class="alignleft size-medium wp-image-2842" /></a></p>
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<p><a rel="attachment wp-att-2843" href="http://oharakay.com/archives/2839/dsc_0658"><img src="http://oharakay.com/lingual2/wp-content/uploads/DSC_0658-400x265.jpg" title="DSC_0658" width="400" height="265" class="alignleft size-medium wp-image-2843" /></a></p>
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