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<title>物語技術研究ノート：中田誠司の「ストーリーハック」の研究</title>
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<description>「ものがたり」にまつわる企画や執筆に挑戦中、中田誠司のブログ。</description>
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<title>犬が「～だワン」と喋る件について。</title>
<description>小説なり何なりフィクションのなかで、「人間の言葉を喋る犬」がいたとして、「～だワン」という犬らしい（？）口調になっていることがままありますね。こんなこと、このブログの読者の方ならとっくに通り過ぎた論点だと思いますので、論じるのもバカバカしいくらいですが、仮にもし犬が喋れるようになったとして、たぶん「～だワン」とは喋りません。あれは「犬が喋ってますよ！！！！」という事象をきわめてわかりやすく表現するための記号的な演出なわけです。そしてそのような演出を採用するかどうかは、これはそ..</description>
<dc:subject>研究中（未整理）</dc:subject>
<dc:creator>中田誠司</dc:creator>
<dc:date>2013-05-12T22:26:54+09:00</dc:date>
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小説なり何なりフィクションのなかで、「人間の言葉を喋る犬」がいたとして、「～だワン」という犬らしい（？）口調になっていることがままありますね。<br /><br />こんなこと、このブログの読者の方ならとっくに通り過ぎた論点だと思いますので、論じるのもバカバカしいくらいですが、仮にもし犬が喋れるようになったとして、たぶん「～だワン」とは喋りません。<br /><br />あれは「犬が喋ってますよ！！！！」という事象をきわめてわかりやすく表現するための記号的な演出なわけです。<br /><br />そしてそのような演出を採用するかどうかは、これはその作品のトーンや、目指しているリアリティのレベル、あるいはマーケティングなどに関係しています。子ども向けの作品なんかは、わかりやすさを重視して「～だワン」と言わせるのがいいでしょう。でもシリアスな雰囲気にしたい作品だとちょっと脱力してしまうし、リアリティを考えると「～だワン」口調はやっぱりおかしいわけです。<br /><br />そこんところをよく理解したうえで、あえて選ぶワンワン口調は、好き嫌いはあるでしょうけど、許容されます。逆に言えば、なんにも考えずに犬が喋るんだからワンって言うだろ、と書いてしまう人は、失礼ながら、あまりお上手な作家とは言えないですよね。<br /><br />作家であれば、「～だワン」と言わせなくても、「犬が、犬らしく、犬として話しているセリフ」を書けるはずです。それができない人が、「～だワン」と書くことによってしか犬らしさを表現できないために、作品のトンマナと関係なく、ワンワン口調を選んでしまう。<br /><br />最近読んだ『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4150205523/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4150205523&linkCode=as2&tag=realromantic-22">鉄の魔道僧</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=realromantic-22&l=as2&o=9&a=4150205523" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』という小説が、このへんとても上手でした。<br /><br />この作品は、2000年以上生きているドルイド（ケルト民族の魔法使いですね）の青年が、そのことは隠してアメリカの田舎町に暮らしていて、そしてこの世界には、彼と同じような魔術師や、吸血鬼などの人外の存在、そして神さえもが人間のフリをして紛れ込んでいる、というまあよくある設定の現代ファンタジーなのですが、主人公のアティカスは、アイリッシュウルハウンドのオベロンを飼っていて、オベロンはアティカスとテレパシーで会話ができます。<br /><br />犬のオベロンのセリフが、すごく上手なんですよね。ちょっと紹介しましょう。<br /><br />＝＝＝＝<br /><span style="color:#983200;">とにかく、まずはおまえをきれいにしないとな。風呂にはいろう。<br />〈土のなかで転げまわるだけじゃだめかい？〉</span><br />＝＝＝＝<br /><br />〈〉でくくられているのが犬のセリフなんだけど、犬だから汚れても「土のなかで転げまわ」ったらきれいになると思ってる。<br /><br />＝＝＝＝<br /><span style="color:#983200;">彼女はいつからここにいる？<br />〈少し前に来たんだ〉<br />（略）彼女が来てから、昼寝をしたか？<br />〈いいや。話が終わったところで、あんたが帰って来たんだ〉</span><br />＝＝＝＝<br /><br />このやりとりは、主人公が時間の経過について知りたいのに、犬は何分とか何時間とか、人間の時間の概念を理解しないことをわかってて「昼寝をしたか」と訊ねている。犬に「３０分ほど前だよ」とは言わせていないわけです。<br /><br />とにかく、この小説は全般的に、この犬のセリフや描写がたいへん犬らしくてかわいいので犬好きにはおすすめです。<br /><br />以上のことは、「犬が喋る場合」の話ですけど、本当はすべてにおいて重要な論点。<br /><br />十代の女の子と四十代の男性は同じようには喋らないし、それは単に口調を変えればいいってものでもないです。もっと言えば、すべての登場人物は、「書いている作者とは違う人間」なのだから、「本人が口調変えて喋っている」ようであってはいけない。これって、基本ですけど、実は案外、難しいことなんですよ。<br /><br />誰かのセリフを書くときに、ちょっと思い出してみてくださいね。<br /><br /><div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150205523/realromantic-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51eD%2Bg9yMBL._SL160_.jpg" alt="鉄の魔道僧1 神々の秘剣 (ハヤカワ文庫FT)" style="border: none;" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150205523/realromantic-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">鉄の魔道僧1 神々の秘剣 (ハヤカワ文庫FT)</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/" title="amazlet" target="_blank">amazlet</a> at 13.05.12</div></div><div class="amazlet-detail">ケヴィン ハーン Kevin Hearne <br />早川書房 <br />売り上げランキング: 135,493<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150205523/realromantic-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div><br /><br /><a name="more"></a>

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<title>人は死ぬのだ、という緊張感</title>
<description>『喰霊-零-』というアニメがあるんですが、以下、ちょいとネタバレしますよ。喰霊-零- 1(限定版) [DVD]posted with amazlet at 13.03.10角川エンタテインメント (2008-12-26)売り上げランキング: 44,903Amazon.co.jpで詳細を見るこのアニメは『喰霊』というマンガ作品のアニメ化なんですけど、同じ世界観でストーリーは異なります（アニメが前日譚という形）。このアニメはＴＶシリーズでしたが、ちょっとした仕掛けが施されていまし..</description>
<dc:subject>研究中（未整理）</dc:subject>
<dc:creator>中田誠司</dc:creator>
<dc:date>2013-03-10T20:48:18+09:00</dc:date>
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『喰霊-零-』というアニメがあるんですが、以下、ちょいとネタバレしますよ。<br /><br /><div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001IQ8ERQ/realromantic-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/414Vq5W%2B8UL._SL160_.jpg" alt="喰霊-零- 1(限定版) [DVD]" style="border: none;" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001IQ8ERQ/realromantic-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">喰霊-零- 1(限定版) [DVD]</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/" title="amazlet" target="_blank">amazlet</a> at 13.03.10</div></div><div class="amazlet-detail">角川エンタテインメント (2008-12-26)<br />売り上げランキング: 44,903<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001IQ8ERQ/realromantic-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div><br /><br />このアニメは『喰霊』というマンガ作品のアニメ化なんですけど、同じ世界観でストーリーは異なります（アニメが前日譚という形）。このアニメはＴＶシリーズでしたが、ちょっとした仕掛けが施されていました。Wikipediaの解説を引用します。<br /><br />＝＝＝＝＝＝＝＝<br />第1話放送時まで、公式ウェブサイト上および各アニメ雑誌においても、「防衛省超自然災害対策本部特殊戦術隊第四課の観世トオルを中心としてシナリオが展開されていく」と報じられ、それに関してのスタッフの座談会が公式ウェブサイト上に掲載されるなど、視聴者に大きなフェイクを仕掛けた演出意図、構成が計られていた。<br /><br />実際にはトオル達が所属する第四課のメンバーは第1話ラストで全員死亡し（第2話冒頭の前回のダイジェスト、および7話にも登場する）、入れ替わりに第1話に黄泉、第2話に神楽たちが登場し、それからは黄泉と神楽を中心とした話が展開された。<br />＝＝＝＝＝＝＝＝<br /><br />要するに、告知されていた「主人公」が、１話でいきなり死ぬんです。<br /><br />自分はこのアニメを、上記の情報を仕入れたあとにＤＶＤで観たもんですから、そういう意味では驚かなかったのですが、これはつまり、視聴者が「死ぬとは予期していない」人物がいきなり死ぬというサプライズ演出ですよね。まどかマギカと同じ（放送はこっちが先）。しかも、結構、残酷に殺されるんですよ。映像としてはショッキング。<br /><br />でもよく考えたら、なぜ、視聴者は「この人たちが死ぬとは予期していない」のか。それは完全にメタ的な理由なんです。主人公だから、公式のサイトで紹介されているメインキャラクターズだから、という。<br /><br />世界観的には、危険な職務について日々戦っている人たちなんですから、いつ死んでもおかしくはない。でも、お話としては、そういう死に方はしないだろう、とわれわれは思ってしまうんですよね。この作品の冒頭には、自衛隊の一般隊員が、敵モンスターに殺されるシーンもあります。でも、そこでモブキャラが死ぬことはぜんぜん意外には感じないんです。それは「そういうもんだ」という意識がある。<br /><br />現実において、人は突然、死にます。しかも無意味に。<br /><br />けれど、物語において、意味のない死はありません。無意味に見える死であってもそれは「無意味な死」として物語に組み込まれたパーツなのだし、死は、必ずその物語の流れの中で一定の役割を果たしているはずです。<br /><br />その意味で、『喰霊-零-』で特戦四課の人たちが全滅したのも、それはそれで製作者の意図内にある物語の一部なのですが、それでも視聴者は、あまりにも突然の予期せぬ死を、経験させられたために、その後の、物語内世界を見る目がちょっと変わっちゃうんですね。<br /><br />２話からは、「本当の主人公」が登場して話がはじまるわけですが、少なくともナカタなんかは、２話以降、重要キャラっぽい人が出てきても、「この人も突然、死ぬんじゃあるまいな」という不安のような、緊張感のようなものを感じてしまいました。<br /><br />人は突然、無意味に死ぬものだという、現実世界のリアリティを、物語に付与したことになり、ですからこの仕掛けはとても巧みな演出だったと思います。<br /><br />１話の本編を通じて、通常の１話にあるような「登場キャラクターの紹介」が行われます。それぞれの性格や関係性、主人公には意味ありげな過去のほのめかしもあったりして。そうして適度に感情移入させ、よし、この面々のお話が来週以降、どう展開していくのかな、と思わせたところで暗転。<br /><br />そんなに親しみをもってはいませんから、哀しいとかショックってことはないのですが、人の人生が突然絶たれてしまうことの不条理とか無情感みたいなのは感じさせますよね。<br /><br />「意味のある死」しか与えられない「キャラクター」は、その意味では「死ににくい」存在で、そのことに慣れてしまっている視聴者はそこに現実のリアリティを感じにくい。そのことは少しニュアンスを違えてはいますが『<a href="http://amzn.to/Y3xslO" target="_blank">キャラクター小説の作り方</a>』の中でも、紙幅を割いて丁寧に論じられている主題のひとつです。<br /><br />『喰霊-零-』や『まどかマギカ』は、作品世界内の死について、その描き方によって上手に陥穽を回避し、キャラクターにとっての死につきまとう問題を解決してみせたケースだったのだと、考えた次第です。<br /><br /><a name="more"></a>

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<title>俺のラノベがこんなに軽薄なわけがない</title>
<description>すみませんでした。最近、勉強を怠っていました。ずっと長いあいだ、自分はライトノベルが好きだと思っていて、また、自分の書くものもライトノベルの範疇だと思っていたのですが、どうやらいつのまにか、ライトノベルは自分とはなんの縁もゆかりもないものなっていた。ありのまま、起こったことを言うと、自分は「キャラクター小説」という意味合いで「ライトノベル」という言葉や概念を使ってきたけど、現在、実態としての「ライノベル」は、「キャラクター小説」よりも狭義のものになってしまっているようですね。..</description>
<dc:subject>研究中（未整理）</dc:subject>
<dc:creator>中田誠司</dc:creator>
<dc:date>2013-02-02T19:34:16+09:00</dc:date>
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すみませんでした。最近、勉強を怠っていました。<br /><br />ずっと長いあいだ、自分はライトノベルが好きだと思っていて、また、自分の書くものもライトノベルの範疇だと思っていたのですが、どうやらいつのまにか、ライトノベルは自分とはなんの縁もゆかりもないものなっていた。<br /><br />ありのまま、起こったことを言うと、自分は「キャラクター小説」という意味合いで「ライトノベル」という言葉や概念を使ってきたけど、現在、実態としての「ライノベル」は、「キャラクター小説」よりも狭義のものになってしまっているようですね。その下位分類というか。<br /><br />『ベストセラー・ライトノベルのしくみ』っていう本を読みました。<br /><br /><div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4791766490/realromantic-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51OggWVU36L._SL160_.jpg" alt="ベストセラー・ライトノベルのしくみ　キャラクター小説の競争戦略" style="border: none;" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4791766490/realromantic-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ベストセラー・ライトノベルのしくみ　キャラクター小説の競争戦略</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/" title="amazlet" target="_blank">amazlet</a> at 13.02.02</div></div><div class="amazlet-detail">飯田一史 <br />青土社 <br />売り上げランキング: 60,390<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4791766490/realromantic-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div><br /><br />ざっくりいうと、ＭＢＡ的なビジネス分析のフレームワークで、「今、売れてるラノベ」を論じた本なんですけどね。<br /><br />それで、実のところ、今まで、タイトルとおおざっぱな設定だけ知ってて、最近売れてるらしいね、とだけ認識していた、ホットなライトベル作品群が、実際、どういうものかを詳しく知ってしまった。<br /><br />そしたら、ああ、こんなものまったく読みたいとも書きたいとも思わないわ、って思ってしまった。<br /><br />もちろん、あくまで趣味嗜好の問題であって、是非や優劣の問題ではないんですよ。ただ……自分がやろうとしていたことが、現実のライトノベルからこんなにも遠かったのか……というのがちょっとショックでね。<br /><br />だったら、自分が思うライトノベルは、果たして、今、どこにあるのか？と思うのですが、この本のなかでは、「ライトノベルと一般文芸の「あいだ」」は、「ライトノベルのコア読者よりも少ない規模」のマーケットであり、「書店レベルで扱いに困る」（どの棚に置いていいかわからないから）ものであり、「どっちかつかずであるがゆえに、どちらの読者からも支持され」ないものだと言うのです。<br /><br />そ、そうだったのか……。<br /><br />ただ、最初に言ったとおり、この本でいう実態としてのライトノベルは、ぼくが思っていたよりも幅が狭いもので、広義のライトノベル――すなわち「キャラクター小説」が、もはや一般文芸と不可分なくらいの癒着・浸透をしている、という気もしています。<br /><br />そしてこの本で、「ライトノベルの読者」として規定されている「オタク」も限定的な世代のことである。この本読んで、「あれ、じゃあ、自分の知り合いに、オタクなんて一人もいないわ」って思いましたもんね。<br /><br />つまり、もはやわれわれは、今どきのオタクではなく、われわれが読み書きするものはライトノベルでは、少なくとも売れるラノベではなかった。<br /><br />ではライトノベルの実態が具体的にはどういうことかというと、詳しくは本を読まれたい。もう、ぼくの範疇ではないので、解説する気も起こらない（笑）。<br /><br />ひとつだけ、いちばん深く感じ入ったのは（そんなのあたりまえじゃん、と言われそうなんだが）、ライトノベルとは「若い男の子向けの商品」だということです。だからこの意味で「ライトノベル」の対義語は「ボーイズラブ」になるわけだ。<br /><br />今後は、ライトノベルって言葉をあんまり不用意に使わないようしたいと思います。その意味では最初っからキャラクター小説と表現していた大塚センセイは偉大だった。<br /><br />ああ、さらば、ライトノベル。<a name="more"></a>

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<title>「片目がどうにかなっている」キャラクターの誕生</title>
<description>隻眼やオッドアイといった、「片目がどうにかなっていること」は、代表的な中２ステイタスです。ライトノベルの懸賞で、「オッドアイのキャラ」が出てくる話があまりに多かったことから、編集部が「ワンパターンすぎる」と苦言を呈したところ、大塚英志さんが「オッドアイがワンパターンだからいけない、ということではないはずだ」というところから出発して、ライトノベルにおけるキャラクター論や創作論へと発展していったことはよく知られています。『キャラクター小説の作り方 』に、この話が詳しく載っています..</description>
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<dc:creator>中田誠司</dc:creator>
<dc:date>2012-09-23T19:14:25+09:00</dc:date>
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隻眼やオッドアイといった、「片目がどうにかなっていること」は、代表的な中２ステイタスです。<br /><br />ライトノベルの懸賞で、「オッドアイのキャラ」が出てくる話があまりに多かったことから、編集部が「ワンパターンすぎる」と苦言を呈したところ、大塚英志さんが「オッドアイがワンパターンだからいけない、ということではないはずだ」というところから出発して、ライトノベルにおけるキャラクター論や創作論へと発展していったことはよく知られています。<br /><br />『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4044191220/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4044191220&linkCode=as2&tag=realromantic-22">キャラクター小説の作り方 </a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=realromantic-22&l=as2&o=9&a=4044191220" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』に、この話が詳しく載っています。<br /><br />また、このことを逆手にとって、大塚センセイが「左右の目の色が違う主人公」という条件で小説のアイデアを募集し、本になってしまった企画もあります（『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4044294011/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4044294011&linkCode=as2&tag=realromantic-22">おーぷん・ハート―ロケットライダーがいた日 </a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=realromantic-22&l=as2&o=9&a=4044294011" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』）。<br /><br /><br /><b>●「片目がどうにかなっている」キャラの私的遍歴</b><br />ぼくも、大塚さんの本を読んだあとに面白がって「片目がどうにかなっている」主人公でなんか書いてやれ、と思って、もうずいぶん昔ですけれど『竜の眼の戦士』というファンタジーを書きました。<br /><br />片目が「爬虫類のような縦に割れた瞳」になっている男が、その目によって「なにかが滅びる未来」が見えてしまうがために、いろいろな目にあいながら旅する、というもので、中短編を３本くらい書いたのですが、諸事情で原稿を失ってしまいました。結構、気に入ってたんだけど……。<br /><br />その後、『禁忌図書館』というクトゥルフもののホラーを書いたとき、ふと思いついて「眼帯の男」を主人公にしました。この人はクトゥルフ神話の神さまに祟られて目を失い、かわりにマジックアイテムの義眼を入れているという設定でした。<br /><br />そして、最近、『禁忌図書館』を「舞台をアメリカにしてリメイクしたらどうだろ」という唐突な思いつきで、自称「ハリウッド版」（笑）を企画していたのですが、うまくいかずやめてしまいました（考えてみればそもそも『禁忌～』はクトゥルフ神話の世界観を、日本の陰湿なホラーにしたらどうなるか、というコンセプトだったので、アメリカに戻したら、ただのクトゥルフものになってしまって意味ないんでした）。そのかわり、すこしコンセプトを変えて、「とにかく眼帯の男が主人公のアメリカの話」ができました。<br /><br />これは、ＦＢＩの捜査官だった男が、シリアルキラーの標的になって片目と家族を失い、その後、鬱になって休業していたのだが、いやおうなしに現場に引き戻され（このへんハリウッドによくある「カムバックもの」を意識しております）、「片目のプロファイラー」として、殺人犯たちを追う、というものです。<br /><br />このとき、「片目であること」にどのように意味を持たせるか、ということと合わせて、作品のトンマナを考えていて、この作品は「人間の悪意」をテーマにしているので、（どういう原理かはともかく）「視力を失ったほうの片目で、『悪意』が見える」とかにしたらどうだろう、などと考えていたわけです。サイコメトリー的な感じですかね。<br /><br />これを許すかどうかで、作品のジャンル自体が変わってきて、この設定なしだと、サイコサスペンス、ミステリの路線になり、この設定をもちこむと、一気にＳＦ・伝奇めいてきます。前者なら『クリミナル・マインド』だが後者なら『ミレニアム』。<br /><br />そしてまた時間が経ち、その話はちょっと別の理由で頓挫していて、そうこうしているうちに、この「片目の男」のキャラクターを流用した別の話を思いついてしまった。これは日本が舞台の伝奇ものなんですけど……<br /><br /><br />そこに至って、今さらながら気づいたんです。<strong>おまえは「片目がどうにかなっていること」に憑りつかれすぎやろ！！</strong><br /><br />気づくの遅かったですけど、どうもこの手の設定が好きみたいですね……。<br /><br /><br /><b>●「片目がどうにかなっている」のは何を意味する？</b><br />ただ、『竜の眼の戦士』を書いた頃はまったく無邪気にオッドアイやってみっか、くらいに思ってたのですが、やっぱりいろいろ考えちゃいますよね。隻眼はまぎれもなく「身体障害」です。オッドアイは障害とまで言えるかどうかは微妙ですけど、まあ、マイノリティには違いないでしょう。<br /><br />最近も、義眼のことをいろいろ調べていて、やっぱり、あんまり適当なこと書けないなと思いました。日本で義眼を使用している人は1.5万人ほどいるそうです。そんなに多くはないですけど、それだけに、不自由や不愉快なこともありそうです。<br /><br />ところで、創作物で「片目がどうにかなっていること」には大きくふたつの意味合いがあると思います。<br /><br />・キャラクターの重大な設定の「しるし」（スティグマ）<br />・片目になんらかの能力がある<br /><br />ふたつは両立することもあるし、片方だけのこともあります。<br />どちらもない――ただ単にビジュアル上の問題として「片目がどうにかなっていること」だけである場合もありえますが、それは創作上はあまりよろしくはないでしょう（大塚センセイの本に詳しく書いてあります）。<br /><br />拙企画「片目のプロファイラー」では、片目であることが「過去にシリアルキラーによって家族と目を奪われた」という、このキャラの来歴の象徴であるわけです。そこに能力的なものも上乗せするかどうか、考えていたわけですが、片目が云々は、どちらかといえばスティグマ機能のほうが主であるのかな、とも思います。<br /><br />このことは、民俗学における「片目（一つ目）」の概念を考えるとたいへん意味深長です。<br />（大塚センセイは民俗学も詳しいので、当然、念頭にあったはず）<br /><br />ご存じの方も多いと思いますが、神話や伝承に出現する片目／一つ目の神・妖怪は、<br /><br />・いけにえにされた人間<br />・「製鉄」の関係者<br /><br />のどちらかが起源だとされています（前者は一つ目小僧などがそうで、後者はサイクロプスなどです）<br />いけにえは逃亡の防止と「しるし」の意味をかねて片目を潰されましたし、古代の製鉄技術者は炉によって片目を失うことが多かったのです。そうしたものが神格化されたり、神格化されたものが零落して妖怪になったりしたのです。<br /><br />つまり、<br /><br />・キャラクターの重大な設定の「しるし」＝いけにえに選ばれた<br />・片目になんらかの能力がある＝製鉄の技術の象徴<br /><br />と考えられます。<br /><br /><br />現代のライトノベルで好まれる「片目がどうにかなっていること」は、古代において特殊設定や特殊能力のあかしとして発生した「片目」が、神や妖怪になったのと逆のプロセスで、特殊設定や特殊能力をキャラクターに落とし込んだときに、逆算して「片目である肉体」が獲得されたものなのかもしれません。<br /><br />＝＝＝＝＝＝＝<br /><br />＜古代における片目キャラの誕生＞<br /><br />いけにえ（特殊設定）だったり、製鉄技術者（特殊能力）だったりする<br />　↓<br />そういう人は片目である<br />　↓<br />いけにえや製鉄技術者に由来する片目の神・妖怪が生まれる<br /><br />＝＝＝＝＝＝＝<br /><br />＜現代における片目キャラの誕生＞<br /><br />片目のキャラクターが生まれる<br />　↓<br />片目であるのは特殊設定や特殊能力を持つことを意味する<br />　↓<br />そのキャラクターは特殊設定や特殊能力を持つ<br /><br />＝＝＝＝＝＝＝<br /><br />ライトノベルに登場する隻眼やオッドアイのキャラクターたちは、現実の、オッドアイや隻眼の方とはまったく無関係で、それはボーイズラブのキャラクターたちと現実の同性愛者との関係と同じです。ですがＢＬでもそうであるように、創作は、現実に対して完全に無責任でいられるかというと、そうではないでしょう。<br /><br />長々と書いてきましたが、このことには簡単な答え、明確な処方箋はありません。<br /><br />ただ「片目がどうにかなっていること」はファンタジーではなく現実に存在するものであることを絶対に忘れないこと、そして創作世界においても、「片目がどうにかなっていること」にはなんらかの意味があるのだということを意識しておくことが、最低限のことかな、と思います。<a name="more"></a>

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<title>シットコムという、物語を出力する関数</title>
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<dc:subject>研究中（未整理）</dc:subject>
<dc:creator>中田誠司</dc:creator>
<dc:date>2012-04-12T23:24:50+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
ＤＶＤレンタルで『ダーマ＆グレッグ』を観ています。<br /><br /><div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003CVC5SO/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51r0fV8op2L._SL160_.jpg" alt="ダーマ&グレッグ シーズン1 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]" style="border: none;" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003CVC5SO/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ダーマ&グレッグ シーズン1 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/B003CVC5SO/nakatablog-22/ref=nosim/" title="ダーマ&グレッグ シーズン1 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]" target="_blank">amazlet</a> at 12.04.12</div></div><div class="amazlet-detail">20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2010-05-28)<br />売り上げランキング: 2578<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003CVC5SO/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div><br /><br />昔、ＮＨＫで放送されていたこの番組が、自分の海外ドラマ好きの原点とも言えるもので、非常に懐かしく観ているのですが、やっぱり名作ですね。吹き替えがまた上手なんですよね。<br /><br />音声は吹き替えで、かつ、字幕を出して観てるんですけど、まったく違うことを言ってるときがあって、コメディって訳出するのが難しいんでしょうね。英語でしかわからないシャレとか、アメリカ人にしかわからない時事ネタみたいのもあるでしょうし。<br /><br />いちおう、説明しておきますと、『ダーマ＆グレッグ』は、ヒッピーの両親に育てられた自由奔放な女性ダーマと、上流階級の家に育ったエリート検事のグレッグが、互いに一目ぼれして結婚してしまうというお話です。ふたりが属しているコミュニティ（今風に言うと「クラスタ」か）がまったく価値観の違うことから起きる騒動を描く、いわゆるシットコム形式の連続ドラマ。<br /><br />シットコムの特徴をおさらいしておくと以下のような感じかと思います。<br /><br />・基本的に各回が独立したエピソード<br />・舞台と登場人物は限定（いくつかのセットのみで撮影されることが多い）<br />・「観客の笑い声」が入る（笑）<br /><br />日本ではあまり見られない形式ですが、『やっぱり猫が好き』をイメージしてもらうとよいかも。<br /><br />シットコムって、その名のとおり、シチュエーションありきで、固定のキャラ配置に対して、エピソードごとに、ちょっとしたトリガーを与え、あとは勝手に転がっていく話を見せるという作劇です。これって実は、ストーリーづくりの基本ではないでしょうか。<br /><br />まずダーマとグレッグのキャラクターがあり、その他の登場人物や、その関係性などが決まっている。そこへ「グレッグの元カノが登場」「ダーマがネイティブアメリカンの老人に会う」「グレッグが選挙に出ることになる」など、トリガーを放り込んであげる。すると、各キャラクターが勝手に反応して、事態が動き出す。<br /><br />昔、小説の構成のつくり方に悩んでいたとき、小説の先生に「構成とは、正しく設定をすることだ」と教えてもらいました。ちゃんとキャラクターが設定されていれば、展開は勝手にできていく、ということのようです。<br /><br />とはいえ、言うは易しなのであって、この「トリガーとなる出来事を入力すれば、自動的に結果が出力される物語関数がごとき設定」に至るのは、決して簡単なことではないのです。<br /><br />逆に言えば、そのような設定ができれば、展開に苦労することはなく、展開に苦労しているということはそもそもの設定に難がある、ということなんでしょうね。<a name="more"></a>

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<title>ベタ素材を調理法で切り抜ける（『SPEC天』と『聖闘士星矢Ω』）</title>
<description>映画『SPEC天』を観ました。特番の『SPEC翔』と合わせて、よくできた作品なので、ＴＶシリーズを観ていた方はきっと楽しめると思います。ＴＶシリーズのSPECは、超能力を持つ犯罪者に対して、類稀な頭脳を持つ捜査官と、叩き上げの肉体派刑事がコンビで立ち向かう、という、X-FILE的なコンセプトで、それを思うと、「翔」で明かされた設定は、若干、基本コンセプトを台無しにしかねなかったのに、ギリギリのところでうまく着地させた感があります。超能力ものは、どんどん凄い能力が出てくる展開の..</description>
<dc:subject>研究中（未整理）</dc:subject>
<dc:creator>中田誠司</dc:creator>
<dc:date>2012-04-08T12:08:41+09:00</dc:date>
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映画『SPEC天』を観ました。<br />特番の『SPEC翔』と合わせて、よくできた作品なので、ＴＶシリーズを観ていた方はきっと楽しめると思います。<br /><br />ＴＶシリーズのSPECは、超能力を持つ犯罪者に対して、類稀な頭脳を持つ捜査官と、叩き上げの肉体派刑事がコンビで立ち向かう、という、X-FILE的なコンセプトで、それを思うと、「翔」で明かされた設定は、若干、基本コンセプトを台無しにしかねなかったのに、ギリギリのところでうまく着地させた感があります。<br /><br />超能力ものは、どんどん凄い能力が出てくる展開のインフレをどう捌くか、というところもポイントで、ここは若干、いいのかそれで、と思う節もありつつ、かなり上手に処理されています。<br /><br />自分が、『SPEC』すごいな、と思うのは、登場する超能力は、さほど特殊ではないというか、念動力とか瞬間移動とか、わりとシンプルなんですよ。JOJOなんかどんどん複雑でピンポイントになっていっているのですが、それに比べるとものすごい大味。<br /><br />そこを、キャラクターと演出でデコレートして、新鮮に見せているのがすごい。<br /><br />映画『SPEC天』でいうと、浅野ゆう子の存在感が異常。<br />能力は、まあ、ライトノベルや少年マンガで、ごく普通にこういう敵いるよねーというような感じなのですが、キャラのネーミング（「マダム・ヤン」ですよ！）、衣装、素っ頓狂な演出（「やせた～い、でも食べた～い」）によって忘れがたい印象を残します。警察に宣戦布告をしてくるシーンで、漫才をしてるのも好き。<br /><br />よくよく考えると、内容は全編にわたって非常にベタなのに、パッケージングで本当にどうにでもなるんですよね。感性によってつくられている作品だと思いました。<br /><br />それはそれとして、『聖闘士星矢Ω』。<br /><br />ストーリー展開は、かなりカンペキに、物語論の構造をトレースしています。<br />非日常のはじまりを告げる使者＝星矢の夢、召命の辞退＝修行を拒む、賢者のアイテム授与＝沙織さんからクロスをもらう、大事なものの欠落＝アテナ誘拐、欠落を埋めるための旅立ち＝島を出る、仲間と出会う＝ソーマ登場。<br /><br />にもかかわらず、続編、ということをさしおいても、新鮮味をあまり感じないです。<br />特に、小宇宙に属性があって、火の属性だから炎の攻撃……とか、中学生がノートに書くラノベかよ！みたいな。<br /><br />エレメンタルという発想は古代ギリシアの思想だから正しいと言えなくもないのですが……（しかし属性という要素はなぜ中２心を惹きつけるのでしょうか……。中２作品は高確率でキャラクターに属性が割り振られているのはなぜ？）。<br /><br />これ「星矢」じゃなくて、新作のオリジナルアニメだったら、これはないわーって気がします。<br /><br />ΩもSPECもベタ度で言えばおなじくらいだと思うのですが、パッケージの違いで見え方がぜんぜん違うというのを感じています。Ωは今後に期待したい。<br /><br /><div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041001927/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51cBY9Pw4QL._SL160_.jpg" alt="ＳＰＥＣ～翔～ (角川文庫)" style="border: none;" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041001927/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ＳＰＥＣ～翔～ (角川文庫)</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4041001927/nakatablog-22/ref=nosim/" title="ＳＰＥＣ～翔～ (角川文庫)" target="_blank">amazlet</a> at 12.04.08</div></div><div class="amazlet-detail">西荻 弓絵 豊田 美加 <br />角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-03-24)<br />売り上げランキング: 153<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041001927/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div><br /><br /><div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041001919/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51342rlKruL._SL160_.jpg" alt="劇場版　ＳＰＥＣ～天～ (角川文庫)" style="border: none;" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041001919/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">劇場版　ＳＰＥＣ～天～ (角川文庫)</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4041001919/nakatablog-22/ref=nosim/" title="劇場版　ＳＰＥＣ～天～ (角川文庫)" target="_blank">amazlet</a> at 12.04.08</div></div><div class="amazlet-detail">西荻 弓絵 豊田 美加 <br />角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-03-24)<br />売り上げランキング: 82<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041001919/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div><br /><a name="more"></a>

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<title>宅配ＤＶＤレンタルサービスをステルスマーケティングする日記</title>
<description>インプット量を担保するために、宅配レンタルＤＶＤをはじめてみています。ネットで申し込んで、家にＤＶＤが届き、見終わったらポストに投函して返却するというアレ。月額制のレンタル会員ですね。いちおう、しくみを説明しておくと、あらかじめ見たいＤＶＤをリストに順位づけして登録しておくと、貸出可能なもので順位が高いものが勝手に送られてきて、それを見て返却すると次のくる……という形です。申し込んだプランによって月の上限枚数が決まっていて、上限まで見ても見なくても定額の会費がかかるけど、返却..</description>
<dc:subject>研究中（未整理）</dc:subject>
<dc:creator>中田誠司</dc:creator>
<dc:date>2012-03-17T11:13:14+09:00</dc:date>
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インプット量を担保するために、宅配レンタルＤＶＤをはじめてみています。<br /><br />ネットで申し込んで、家にＤＶＤが届き、見終わったらポストに投函して返却するというアレ。月額制のレンタル会員ですね。<br /><br />いちおう、しくみを説明しておくと、あらかじめ見たいＤＶＤをリストに順位づけして登録しておくと、貸出可能なもので順位が高いものが勝手に送られてきて、それを見て返却すると次のくる……という形です。申し込んだプランによって月の上限枚数が決まっていて、上限まで見ても見なくても定額の会費がかかるけど、返却期限とかはなくて、延滞料とかはなし（そのかわり返さないと次が借りられないので損と言えば損）。だいたい、上限まで借りれなくてもひと月ぶんくらいは繰り越しできます。<br /><br />このサービス、創作関係者にはぜひオススメしたい。<br /><br />自分でレンタル店まで足を運んで、棚前の偶然の出会いを得たり、映画館まで出かけるというのも、それはそれで大事なのだけど、宅配レンタルのよいと思うところは、<br /><br /><b>・勝手に送られてくる</b><br /><br />これに尽きると思います。<br />もちろんリストに入れておかなければ届かないわけですが、そんなものは、まあ、定期的に、ドカっと登録しておけばよろしい。<br /><br />創作者には、継続的なインプットは欠かせないと思います。基礎体力づくりみたいなものだと思うからです。量稽古というか、とにかくなんでもいいから見る、とにかくインプットするという過程ですね。結果、つまんないものを見てしまっても、これはなんでつまんないのかな？と考えてみることでなにか得るものがあればそれは決して無駄な時間ではないと思います。<br /><br />ですが日々の暮らしに流されていると、本を買ったり、映画館に行ったりといった行動がなかなかとれないことも多いと思います。そんなとき、いやおうなくＤＶＤを送りつけてくれるこのサービスはたいへん楽ちんです。<br /><br />コツは、普通に映画を頼んでしまうと、２時間のまとまった時間をとるのは意外とたいへんで、週末に見ようとか思っても、そうするとかえって週末の自由時間を圧迫してしまうし、届いてから、見られるタイミングを探すまでのタイムラグがあってちょっと損になったりもします。そこで、１時間で見られるドラマとか、30分でいいアニメとかを混ぜるのがオススメ。ドラマやアニメのＤＶＤは１枚に２～３話入ってるので、ドラマ／アニメと映画を１枚ずつレンタルできるようにしておき（宅配サービスはだいたい２枚一組で届きますので）、ドラマを平日のうちに見て、金曜の夜とかに映画を見て、週末にポスト投函すると次週の早いうちに次のがくるので同じサイクルをつくれます。<br /><br />あと、わざわざ買ったり、レンタル店で探すのはちょっとな、と思うような「映像資料」にあたるＤＶＤも借りられるので、創作者にはそういう使い道もあると思います。たとえばナショナルジオグラフィックのＤＶＤとか、興味はあってもなかなか買ってまで見ようとは思いませんでしょう？<br /><br />こういうサービスの有名どころで、TSUTAYA DISCAS、DMM.com、楽天レンタル、ぽすれん、といったあたりがあると思います。いろいろ検討してみた結果、DMMを利用してるのですが、正直、どれを選んでもそんなに大差ない感じではあります。<br /><br />ただ、楽天レンタルは、このなかではいちばん取扱タイトル数が少ないので、ちょっと古い作品、マニアックなものを探したいときに、扱っていない、という場合があります。楽天のポイントを貯めてるって人はいいかもしれないですが。<br /><br />あとはドングリの背比べ的な感じですが、その中ではホントにわずかな差ながらDMMがいちばん安いです。<br /><br />タイトル数がいちばん多いのはTSUTAYAで、特にＣＤの扱いが多いので（レンタルＤＶＤは、基本的に、ＣＤもレンタルできます）、ＣＤ充をもくろむならTSUTAYAのほうがいいかもしれません。Ｔポイントを貯めたい人とかも。<br /><br />月に何枚借りれるか、プランを選ぶのが若干、迷うのですが、８枚が標準とされていて、これは実際に試してみて自分がどのていど利用できるのか確かめるのがいいんじゃないでしょうかね。自分はわりとせっせと利用しているほうだと思うけど、それでも８枚で充分な感じがあります。<br /><br />８枚レンタルできるプランで、およそ2000円。<br /><br />映画館で映画を見たら、交通費とかポップコーン代とか入れるとそのくらいになるので……（むろん映画館は、映画館に行く楽しみがあるわけですよ）、この金額、決して高くないと思います。<br /><br />一定量のインプットを確保する、という意味で、創作者のインフラと考えてもいいんじゃないでしょうか。<br /><br />というわけで、以下に、各サービスへのステルスマーケティング的なリンクを貼ってみるわけですが、記事に書いたのはすべて偽りのない所感です。ぜひいちど検討してみて下さい。<br /><br />●DMM.com<br /><a href="http://www.dmm.com/rental/realromantic-001" target="_blank"><img src="http://pics.dmm.com/af/c_rent/468_60.jpg" width="468" height="60" alt="DMM.com DVD通販、レンタルなどの総合サイト" border="0"></a><br />（ナカタセイジはDMMを利用しています。）<br /><br />●TSUTAYA DISCAS<br /><a href="http://www.discas.net/netdvd/showServiceGuide.do?pT=0" target="_blank"><img src="http://nakataseiji.up.seesaa.net/image/bnr_discas.jpg" width="300" height="60" border="0" align="" alt="bnr_discas.jpg" /></a><br /><br /><a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/10fc3346.a52f9446.10fc3347.fdd12d2d/?pc=http%3a%2f%2frental.rakuten.co.jp%2frental%2fstart%2findex.html%3fscid%3daf_link_urltxt&amp;m=http%3a%2f%2fm.rental.rakuten.co.jp%2f" target="_blank"><img src="http://h.accesstrade.net/sp/rr?rk=01007gtc006g6u" alt="" border="0" />●楽天レンタル</a><br /><br />●ぽすれん<br /><a href="http://posren.livedoor.com/f/1146073"><IMG src="http://image.posren.livedoor.com/img/bunner/01.gif" width="468" height="60" border="0" alt="ぽすれん"><br /></a><a name="more"></a>

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<title>世界にはルールがある（『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』）</title>
<description>『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を観ました。あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 1 【完全生産限定版】 [DVD]posted with amazlet at 12.02.26アニプレックス (2011-06-29)売り上げランキング: 5638Amazon.co.jp で詳細を見るこういう「過ぎ去った日々」に起因する痛みをともなうあれやこれやなドラマに個人的に弱いということもあり、絵柄もかわいいし、たいへん、楽しく、いいもん観たな～って感想でした。巷の感想..</description>
<dc:subject>研究中（未整理）</dc:subject>
<dc:creator>中田誠司</dc:creator>
<dc:date>2012-02-26T21:17:06+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を観ました。<br /><br /><div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004WC0PKW/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Gs3HxX8yL._SL160_.jpg" alt="あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 1 【完全生産限定版】 [DVD]" style="border: none;" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004WC0PKW/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 1 【完全生産限定版】 [DVD]</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/B004WC0PKW/nakatablog-22/ref=nosim/" title="あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 1 【完全生産限定版】 [DVD]" target="_blank">amazlet</a> at 12.02.26</div></div><div class="amazlet-detail">アニプレックス (2011-06-29)<br />売り上げランキング: 5638<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004WC0PKW/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div><br /><br />こういう「過ぎ去った日々」に起因する痛みをともなうあれやこれやなドラマに個人的に弱いということもあり、絵柄もかわいいし、たいへん、楽しく、いいもん観たな～って感想でした。<br /><br />巷の感想を見てて「学生演劇みたい」っていう評にはちょっと笑ってしまいました。たしかに、トラウマ告白大会のシーンは、学生のお芝居にああいうのありがちというか、「ある人物が、周囲からは意外と感じられるような思いを、それまで秘めていたのに、突如として感情的に吐露しはじめる」という展開は、ただそれだけで「人間の深いところを描写した」かのような「印象」になりがちで、学生演劇などはそういうところに逃げがち。<br /><br />さて、そんなわけで、「あの花」、すごくいい話だと思うので、だからこそ非常に気になって点を書いておきます。<br /><br /><span style="color:#FF0000;">（以下、ネタバレあります）</span><br /><br />指摘している人も多いと思うけど、めんまに関するルールがよくわからない。恣意的に見える、というのが、残念ポイントでした。<br /><br />＜前提となるあらすじ＞<br />幼なじみで仲良しの６人。しかし、仲間の１人、「めんま」こと本間芽衣子が事故死したことで、いつしかバラバラに。子どもの頃は仲間のリーダーだった「じんたん」こと宿海仁太は、不登校のひきこもりになってしまっていた。そんなある日、じんたんの前に、死んだはずのめんまが、成長した姿であらわれる――。<br /><br />物語は、一種の「幽霊」だと思われるめんまの存在をめぐって展開するのですが、めんまの姿はじんたんにしか見えず、その声も他の人には聞こえません。ですがじんたんはめんまに触れることができ、めんまも、物理的にものを動かすことができます。<br /><br />物語は、それがどんなものであれ、固有の世界観、そのルールのようなものがあるべきだと思っています。というよりも、世界観ってそういうルールの積み重ねによってしか表現しえないものだと思うのです。TRPGやPBWだったら、ルールブックを提示できますけど、小説やアニメはそういうわけにいかないですから。よくライトノベルの懸賞には、「設定資料集」が添付して送られてきて下読みのひとが困るっていうけど、まあ、そういうのはナシなわけです。アニメだって、あとから発行されるムック本を前提に観てもらってはいけない。<br /><br />最初、「あの花」を観始めたところ、触れることのできる幽霊、というルールが面白いな、と思ったんです。<br />じんたん以外のものにも触れられるのだから、おなじ家のなかで暮らしているじんたんの父にだって触れられる。でも、お父さんが、めんまが見えないもんだから彼女にぶつかって「！？」とはならないわけです。おそらく、見えてはいないのに、無意識に、彼女のいる場所を避けて通ってしまうように、そういうふうになっているのだろうと――そう解釈しました。<br /><br />それはそうだったのかもしれないのですが、あとになって、めんまが作った蒸しパンをじんたんがみんなに見せるあたりで、多少「えっ」となって。めんまはたしかに物理的にものに触れたりできるけど、その結果生じたものごとを、じんたん以外がはっきり認識するのは、それってルールとしてありなのかな、と思ったわけです。<br /><br />案の定、後半になると、じんたん以外の幼なじみが、めんまの存在を知り、彼女は見えないし声も聞こえないままなのに、彼女が蒸しパンをつくるのを目の前で見て――要するにかれらの視点では、「透明人間が調理しているように」見えたはずで……。<br /><br />めんまが、彼女の日記のページに文字を書いて筆談ができるようになったのにもぎょっとしました。その後、別のノートにはなぜか字がかけない、という描写があり、これは「ほほう」と思いました。「めんまの日記」を通じてのみ、コミュニケーションがとれる、というのは意味深長です。<br /><br />ところが、結局、最終回、ラストには、みんなにめんまの姿が見えちゃうんですね。<br />反対にその直前、めんまが消えそう、この世界にとどまれそうにない、という展開になったときには、じんたんにも見えなくなったりして。<br /><br />ひとつひとつは良いシーンなんですよ。日記の文字で、みんながめんまに気づくところとか。ラストはすごく泣けるし。<br /><br />そうなんですけど、めんまが見える／見えないっていうのが、いったいどういう基準で起こっているのかがわからないままで、なんかその場の演出だけを優先した感があったのがちょっと残念だなーと思ったところです。<br /><br />物語は架空の創作なのだから、だからこそ、ブレないルールによって支えられなければ、そらぞらしく見えてしまう。<br /><br />脚本家が書き下ろした小説版があるそうなので、そちらではなにかフォローされているかもしれないけれど、もうひとがんばりしてほしかったと思いました。<br /><br /><div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840139571/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51o2G84QVwL._SL160_.jpg" alt="あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。（上） (MF文庫ダ・ヴィンチ)" style="border: none;" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840139571/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。（上） (MF文庫ダ・ヴィンチ)</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4840139571/nakatablog-22/ref=nosim/" title="あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。（上） (MF文庫ダ・ヴィンチ)" target="_blank">amazlet</a> at 12.02.26</div></div><div class="amazlet-detail">岡田麿里 <br />メディアファクトリー (2011-07-22)<br />売り上げランキング: 3657<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840139571/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div><a name="more"></a>

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<title>ストーリーを楽しむって、どういうことか（『輪るピングドラム』）</title>
<description>まどマギとタイバニがヒットしたので、萌えシチュだけの産業になっていたアニメにストーリーへの志向がやっと戻ってきた！みたいな論調があるようです。ナカタ的には、タイバニは必ずしもストーリーによってヒットしたわけではないと思っているのですが、ストーリーを志向した作品「も」、また増えてくれると自分としては嬉しい。そんな昨今、『輪るピングドラム』に注目しています。非常に説明しづらい作品です。あらすじを語ることはできるのですが、どういう話だ、と誰かに伝えるのに非常な困難を感じます。特に、..</description>
<dc:subject>研究中（未整理）</dc:subject>
<dc:creator>中田誠司</dc:creator>
<dc:date>2011-10-02T22:38:40+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
まどマギとタイバニがヒットしたので、萌えシチュだけの産業になっていたアニメにストーリーへの志向がやっと戻ってきた！みたいな論調があるようです。ナカタ的には、タイバニは必ずしもストーリーによってヒットしたわけではないと思っているのですが、ストーリーを志向した作品「も」、また増えてくれると自分としては嬉しい。<br /><br />そんな昨今、『輪るピングドラム』に注目しています。<br /><br />非常に説明しづらい作品です。あらすじを語ることはできるのですが、どういう話だ、と誰かに伝えるのに非常な困難を感じます。特に、ネタバレを避けて語ろうとすると、なんのことやらわからない状態に。<br /><br />『輪るピングドラム』にも、物語はありますが、あらためて、物語とはなんだろう、と、思わされる作品です。観ているとたしかに、「ストーリーが展開している」感じがします。というより、非常なドライブ感やダイナミズムを感じる。でも、それはまどマギやタイバニの展開とはちょっと性質が違う気がする。<br /><br />『輪るピングドラム』は、そもそもジャンルを特定しづらい内容ですが、いちおうサスペンスやミステリの類縁なのかなと感じています。ＳＦ的な設定はあるけど、この作品のエンターテインメント性は「あきらかでなかったことが、あきらかになっていく過程」において発生しているからです。<br /><br />ただ、ミステリは、謎が提示され→それが解かれる、という構造になるのに対して、ピングドラムでは、謎があるんだかないんだかわからない状態で、ふいに、「解答」が差し出され、「あっ、そうだったのか！」という驚きがある、という形なんですね。謎が解かれて、解かれたあとに、時系列を遡って、謎が発生するというか。謎だと思っていなかった部分が、実は謎であったのだ、とあとから気付かされる。<br /><br />そのことは、１２話を観たときに決定的に感じて、あらためてこれは非常に類稀な作品だ、と思ったのでした。<br /><br />具体的には、一家の両親がいないことは１話から描写されていますが、特につっこまれないため、なんとなく「亡くなったのかな？」くらいの感じに思わされる。でもどことなく違和感があり……というのは、亡くなっているとしたら、亡くなっていることを前提にした描写やセリフがありそうなのに、ない、という状況で進んできて、突然、事情の一端が明らかになる。すると、そこから遡って、今までのいろいろな描写やセリフや展開が、まったく違った印象に上書きされるわけです。<br /><br />苹果ちゃんの姉のエピソードもそうだし、陽毬とダブルＨの話もそう。<br /><br />たぶん最終回を観終わったあとに、１話から見返すとまったく違ったふうに見えるアニメだと思います。<br /><br />これは、いわゆる「テクスト論」によって説明できると考えます。<br />そこに書かれている小説（の文章）、描かれているマンガ、フィルムのうえの映像は、当然ですが、いちどつくられたあとは、変化することはない、静的なものです。それを読者・視聴者が読んだり観たりするとき、読者・視聴者がそこから汲み取り、受け取り、解釈したり理解したりイメージしたりする、いわば脳内に展開される内容は、これは必ずしも、媒体のうえに記録されている静的なコンテンツとは一致しません。<br /><br />たとえば、小説は文字だけだけど、読者は読んで、その内容をイメージするじゃないですか。そのとき、頭の中にはビジュアルが浮かんでいたりする。これは、読者一人ひとりによって違うし、同じ人でも読むたびに同じではないはずですね。単なるブレだけじゃなくて、読者が持っている情報によっても左右されます。ある小説を読んで、その後、作品がアニメ化されて、それを観たあとは、再読時に、登場人物の声がアニメの声優さんの声で脳内再生されたりする――なんてことは普通にあると思いますが、これは、読者がアニメを見てしまったからそうなるわけです。<br /><br />この、イメージされるほうの物語のほうをテクスト、と呼ぶのですが、『輪るピングドラム』は、展開とともに提示される情報によって、積極的にテクストが更新されていき、また、そうなることを非常に強く意図してつくられている印象があります。そしてそのことが、この作品をもっとも特徴づけている気がして、そこが新しいように感じました。<br /><br />つまり、普通、「ストーリーを楽しむ」というと、「この次はどうなるんだろうか」とか、「ああ、こういうことになるのか」とか、そういう感覚でしょう。ピングラムの場合、それもあるんだけど、そのあとに、もう一度、以前のお話を思い返したときにあらためて驚きがある、という感じなのです。<br /><br />うまく説明できていないかもしれませんが、従来的な意味での「ストーリー志向」ではないように思います。もっとメタ的な楽しみ方を示唆されているというか。<br /><br />このアニメにはノベライズ本もあるようなので、そっちがどんなふうな書き方になってるのか興味ありますね。<br /><br />　<a name="more"></a><script type="text/javascript">extVideoConfig = {"url":"http://www.youtube.com/watch?feature=youtube_gdata&v=PxnWxuqGoZY","height":"240","width":"320"};</script><script type="text/javascript" src="https://blog.seesaa.jp/contents/js/external_video.js"></script><br /><br /><div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005DOXA8W/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/519KPrD5JOL._SL160_.jpg" alt="輪るピングドラム　１（期間限定版） [Blu-ray]" style="border: none;" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005DOXA8W/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">輪るピングドラム　１（期間限定版） [Blu-ray]</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/B005DOXA8W/nakatablog-22/ref=nosim/" title="輪るピングドラム　１（期間限定版） [Blu-ray]" target="_blank">amazlet</a> at 11.10.02</div></div><div class="amazlet-detail">キングレコード (2011-10-26)<br />売り上げランキング: 116<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005DOXA8W/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div><br /><br /><div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344822544/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51TqQdOchnL._SL160_.jpg" alt="輪るピングドラム 上" style="border: none;" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344822544/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">輪るピングドラム 上</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4344822544/nakatablog-22/ref=nosim/" title="輪るピングドラム 上" target="_blank">amazlet</a> at 11.10.02</div></div><div class="amazlet-detail">幾原 邦彦 高橋 慶 <br />幻冬舎 <br />売り上げランキング: 575<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344822544/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div><br /><br /><div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344822722/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51KUNWBOOVL._SL160_.jpg" alt="輪るピングドラム―試運転マニュアル公式スターティングガイド" style="border: none;" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344822722/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">輪るピングドラム―試運転マニュアル公式スターティングガイド</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4344822722/nakatablog-22/ref=nosim/" title="輪るピングドラム―試運転マニュアル公式スターティングガイド" target="_blank">amazlet</a> at 11.10.02</div></div><div class="amazlet-detail"><br />幻冬舎 <br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344822722/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div><br /><br /><br />

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<title>「良い世界観」とは語られていない物語だ。～『フラクタル』『TIGER &amp; BUNNY』『魔法少女まどか☆マギカ』</title>
<description>2011年春のアニメでいちばん楽しみにしていた『フラクタル』が、商業作品の評価が甘いことで定評のあるこのナカタセイジでさえ擁護できない残念感あふれる作品として終わってしまいました。なぜ、このアニメはこんなにもいまいちだったのか、と考え、「世界観」というものについて考察したので、久々の研究レポートをまとめます。フラクタル第１巻DVD【初回限定生産版】posted with amazlet at 11.04.17東宝 (2011-04-22)売り上げランキング: 3081Amaz..</description>
<dc:subject>研究中（未整理）</dc:subject>
<dc:creator>中田誠司</dc:creator>
<dc:date>2011-04-17T14:56:11+09:00</dc:date>
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2011年春のアニメでいちばん楽しみにしていた『フラクタル』が、商業作品の評価が甘いことで定評のあるこのナカタセイジでさえ擁護できない残念感あふれる作品として終わってしまいました。なぜ、このアニメはこんなにもいまいちだったのか、と考え、「世界観」というものについて考察したので、久々の研究レポートをまとめます。<br /><br /><div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004JKNF8Q/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/518mU1eVaSL._SL160_.jpg" alt="フラクタル第１巻DVD【初回限定生産版】" style="border: none;" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004JKNF8Q/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">フラクタル第１巻DVD【初回限定生産版】</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/B004JKNF8Q/nakatablog-22/ref=nosim/" title="フラクタル第１巻DVD【初回限定生産版】" target="_blank">amazlet</a> at 11.04.17</div></div><div class="amazlet-detail">東宝 (2011-04-22)<br />売り上げランキング: 3081<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004JKNF8Q/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div><br /><br /><b>●「世界観」には最初から物語の種が埋めこまれていないといけない</b><br />よくあるダメな感じの小説サイトで、なにか壮大なファンタジーの構想があるらしくって、「世界設定」を紹介するページとかあって、地図なんか載ってるんだけど、一向に本編がはじまらない……みたいなのがありますね。このへん、あまり追求すると胸が痛い人も多いと思うのでこれ以上踏み込みませんけれど、創作において世界観とは何なのか、ということを考えたい。<br /><br />TRPGやPBWの世界観づくりという作業をしたことがあるひとがどの程度いるかわかりませんが、小説やマンガのそれと違って――というより、小説やマンガのそれよりも、よりはっきりと意識されなくてはならない作業の要件として、「世界観はシナリオソースになっていなければならない」ということがあると思います。<br /><br />たとえば、こんな「世界観（世界設定）」があるとしましょう。<br />＝＝＝＝＝<br />なんたら大陸のなんとか地方。<br />中央に、なにがし王国。賢王が治める平和な国で、冒険者がたくさんいる。<br />西には「魔の森」という鬱蒼とした密林が広がり、昼なお暗い森にはアンデッドが跳梁する。<br />東の荒野は蛮族ホゲホゲ族の支配地で、辺境の村はときおり彼らの略奪に遭う。<br />＝＝＝＝＝<br /><br />この設定は、<br />・魔の森に迷い込んだ旅人を救出し、アンデッドを退治するシナリオ<br />・辺境の村を蛮族ホゲホゲ族の襲撃から守りぬくシナリオ<br />が、このゲームにおいて発生することを内包しています。<br />これを「シナリオソース」といって、すなわち「物語の種」と言える。<br /><br />ここで重要なのは、それはあくまでも世界観の段階では「種」であって、物語そのものではない。「魔の森に迷い込んだ旅人を救出し、アンデッドを退治するシナリオ」は、起こりうるけれど、「起こらないかもしれない」ということです。<br /><br />TRPGやPBWでは、それがごく私的で小規模なものでない限り「世界観をデザインする人」と「個別のシナリオを作成する人」が同一ではないので、このことが重要になってきます。世界観は物語では「ない」ので、世界観だけではおはなしを書いたことにはなりません。ダメな小説サイトと同じで、世界設定コーナーをつくっただけでは小説を書いたことにはならない。<br /><br />だから、世界観がデザインされたあとは、個別のゲームマスターが、物語を語らなくてはならないのですが、このとき、デザインされている世界観を無視しては意味がない。ゲームマスターたちは、その世界のルールをひもとき、それに逸脱しない範囲で物語ることが要求されます。その意味では、世界観のデザインにはあらかじめ語られるべき物語が内包されていると言える。<br /><br /><b>●「世界観」に埋めこまれている物語は使いこなすべきということ</b><br />アニメ『フラクタル』に関して、ナカタセイジがもっとも残念に思ったのは、この作品の世界観が非常に魅力的であったからです。「フラクタルシステム」なるものによって、地球上の全人類が働かなくてもよい社会が実現。しかしそんな社会が長く続くうち、システムに綻びが生じ始めて……という時代。ほとんどの人が拡張現実になじんでいて、バーチャルな世界を謳歌する一方、そんな社会に反対する運動が発生している。<br /><br />この世界観には、実に潤沢で豊富な物語の種が埋めこまれていたと思います。ですが、語られたお話は、今ひとつ、この世界観を活かしたものに思えなかったのが、とっても残念に感じた点でした。いわゆるボーイミーツガールものの、ラピュタを思わせる冒険ものとして、まあまあの水準であったと思うのですが、それってこの世界じゃなくても描けましたよね？と思ってしまった。<br /><br />西に広がる魔の森にはアンデッドがいるよ、という設定を語られたら、当然、魔の森でアンデッドと戦う話を期待したい。なのに、森の手前で野犬と戦う話は「なし」なのです。それは「ありうる」かもしれないけれど、ゲームマスターのセレクトを疑ってしまう。<br /><br />さて、現在、放送中のアニメ『TIGER & BUNNY(タイガー＆バニー)』は、アメコミ風のヒーローたちが未来都市で活躍する様子を描くお話ですが、この世界のヒーローたちは企業とスポンサー契約をしていて、コスチュームにはロゴがプリントされているし、その活動はすべてTVで放送され、評価によって報奨が与えられる、という設定になっています。<br /><br /><div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004OR2C4C/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/5164htQJ45L._SL160_.jpg" alt="TIGER&BUNNY(タイガー&バニー) 1 [DVD]" style="border: none;" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004OR2C4C/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">TIGER&BUNNY(タイガー&バニー) 1 [DVD]</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/B004OR2C4C/nakatablog-22/ref=nosim/" title="TIGER&BUNNY(タイガー&バニー) 1 [DVD]" target="_blank">amazlet</a> at 11.04.17</div></div><div class="amazlet-detail">バンダイビジュアル (2011-05-27)<br />売り上げランキング: 756<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004OR2C4C/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div><br /><br />アメコミヒーローものをメタ的にパロディ化した設定なのですが、主人公は熱血漢で、ヒーローは人助けが本質と考える、一方で、彼とコンビを組むことになったルーキーは「どう活躍したらTV的に映えるか」いちいち計算したりして、主人公と葛藤が生まれる。<br /><br />べつだんこの作品が特に、というわけではないのですが、エピソードやドラマがすべて、世界観と有機的に結びついているのがはっきりわかると思います。<br /><br /><b>●「世界観」とは「語られない物語の蓄積」かもしれないこと</b><br />最近、この「世界観と物語の関係」をメタ的にとらえ、それ自体を世界観化／物語化した作品がひとつの流行ないし潮流となっています。東浩紀の『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061498835/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ゲーム的リアリズムの誕生</a><br />』という本にこの内容は詳しいのですが（そして『フラクタル』の世界観をデザインした人こそ東氏だということに、なんかこう、忸怩たるものを感じたりもするのですが）、この系譜で近日の最大のヒット作が『魔法少女まどか☆マギカ』です。<br /><br /><div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004INGZCC/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51kDXEQIAnL._SL160_.jpg" alt="魔法少女まどか☆マギカ 1 【完全生産限定版】 [DVD]" style="border: none;" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004INGZCC/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">魔法少女まどか☆マギカ 1 【完全生産限定版】 [DVD]</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/B004INGZCC/nakatablog-22/ref=nosim/" title="魔法少女まどか☆マギカ 1 【完全生産限定版】 [DVD]" target="_blank">amazlet</a> at 11.04.17</div></div><div class="amazlet-detail">アニプレックス (2011-04-27)<br />売り上げランキング: 161<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004INGZCC/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div><br /><br />『ゲーム的リアリズムの誕生』では、『ひぐらしのなく頃に』が詳しく分析されていますが、『うみねこのなく頃に』もまた同じ性質をもつ作品で、かつ、よりこのことに意識的につくられています。<br /><br />このこと、というのは、つまり<br /><br />（１）世界観はつねに、その世界の物語の種＝起こりうる出来事の可能性をあらかじめ含んでいること<br />（２）「起こりうる出来事」は「起こりえない出来事」かもしれないこと<br />（３）あるひとつの世界において、あるひとつの物語が語られるということは、同じ世界で別の物語が語られないということ（※「まどか」や「うみねこ」は、それなのに、その物語を語ってしまうところに特徴のある作品だということ）<br /><br />ということです。<br />「まどか」や「うみねこ」の<b>ようではない</b>、多くの、作品において、「語られる物語はつねにひとつ」であり、しかしそのことは同時に「その世界観において、それ以外の、語られなかった物語が数多くある」ことを意味している。<br /><br />このことをきちんと理解して物語れるかどうか、もっと言えば、そうであることを見越して世界観をつくれるか否かということは、創作上重要なことではないかなと考えています。<br /><br />最初に、TRPGやPBWの世界観づくりは小説やマンガのそれよりも「世界観はシナリオソースになっていなければならない」ということがよりはっきりと意識されなくてはならない、と言いました。<br /><br />その理由として、「世界観をデザインする人」と「個別のシナリオを作成する人」が同一ではないことを挙げましたが、もっと大事かもしれない理由として「ゲームが行われるまで、語られる物語が何なのかはっきりしない」ということがあります。ひらたくいうと、「プレイヤーの行動によって結果が変わる」のだから、その「可能性の幅」をあらかじめ担保しておく必要があるわけです。つまり「選ばれなかった選択肢のぶんも、シナリオを書いておく必要がある」。<br /><br />小説やマンガは、通常、そういうことはなくて、「選ばれなかった選択肢のぶん」は、少なくとも作業上は必要ありません。ありませんが……よくできた創作物の世界観は、「起こらなかった出来事」「語られなかった物語」のぶんの、物語の種についても、あらかじめ内包しているものではないかと考えています。<br /><br />いや……というよりも、「世界観」とは、そういう「語られない物語」の蓄積でないのか、そのようにさえ感じるのです。<br /><br />だとすると、「世界設定紹介コーナー」だけで終わってしまった小説サイトこそは、ありえたかもしれない無限の物語世界へと続く扉であったのでしょう。それはもちろん幻で、しかし幻は幻の美しさをもちます。でも創作者としては、その美しさにとらわれてはいけなくて、無限の物語の中から、選ぶべきひとつを選びとり、物語る「勇気」が必要なのではないか――創作するとはそういうことではないか、とも思います。<br /><br />だから『フラクタル』は成功しなかったかもしれないけれど、選びとられ、物語られたという点においては、「世界設定紹介コーナー」だけで終わってしまった小説サイトよりは価値があります。<br /><br />ただ惜しむらくは、ナカタの目から見て、『フラクタル』に関しては「語られなかった物語」のほうを見てみたかった――そのような思いを強く抱かされてしまったということなのです。これをもって、この作品の評価を良いと見るか悪いと見るかは、実は難しいことかもしれませんね。<br /><br /><div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061498835/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51oQxoVmi1L._SL160_.jpg" alt="ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)" style="border: none;" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061498835/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4061498835/nakatablog-22/ref=nosim/" title="ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)" target="_blank">amazlet</a> at 11.04.17</div></div><div class="amazlet-detail">東 浩紀 <br />講談社 <br />売り上げランキング: 10256<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061498835/nakatablog-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div><br /><a name="more"></a>

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<item rdf:about="https://nakataseiji.seesaa.net/article/164779021.html">
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<title>神話製作機械の夢</title>
<description>竹熊健太郎氏のブログで知って、反射的にタンブラったけど、こんなものが……。コミPo!Link: &quot;田中圭一制作総指揮のマンガ作成ソフト、なし崩しで情報公開へ！: たけくまメモ&quot; http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-eec6.html「こんなもので作ったものはマンガとは言えない！」「オリジナリティというものが云々」とかいうのは、すみません、「そんなこと、みんなわかってます」し、「そんな話はしていない」ので。そう..</description>
<dc:subject>研究中（未整理）</dc:subject>
<dc:creator>中田誠司</dc:creator>
<dc:date>2010-10-05T18:36:58+09:00</dc:date>
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竹熊健太郎氏のブログで知って、反射的にタンブラったけど、こんなものが……。<br /><br /><script type="text/javascript">extVideoConfig = {"width":"320","height":"240","url":"http://www.youtube.com/watch?v=bnz36nwEY-w&feature=youtube_gdata"};</script><script type="text/javascript" src="https://blog.seesaa.jp/contents/js/external_video.js"></script><br /><br />Link: "田中圭一制作総指揮のマンガ作成ソフト、なし崩しで情報公開へ！: たけくまメモ" <br /><a href="http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-eec6.html" target="_blank">http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-eec6.html</a><br /><br />「こんなもので作ったものはマンガとは言えない！」「オリジナリティというものが云々」とかいうのは、すみません、「そんなこと、みんなわかってます」し、「そんな話はしていない」ので。そういう議論とはまったく違う方向で、このツールは注目するに値するものだと考えます。<br /><br />このツールがどうなるかは、今後、サードパーティ（←この言葉ってまだ生きてるのか？）やカスタマーによって素材がどれだけ提供されるかによるでしょうが、ここには何か決定的なものが潜んでいる感じはします。<br /><br />旧来的に言うオーサリングツールの延長線上にこれはあるのだが、できあがるものが、「マルティメディアコンテンツ（笑）」などではなく、わかりやすいマンガという形である点がポイントです。あとは、成果物を発表するプラットフォームみたいなのとうまく結びつけば、ヴォーカロイドと同様の、新しい文化を形成できるんじゃないですかね。<br /><br />ナカタ調べによると、「絵が描けないからマンガは描かない。かわりに小説を書いている」という人はかなりいます。このことは、同人の字書きは、だから絵描きよりも一段落ちるのだとか、文章より絵のほうが高等だとかそういう話ではぜんぜんなくて、現代の、同人界隈などで扱われる「物語」は、もともと「視覚的なものをセットにもっている」ということだと解釈しています。<br /><br />つまり、ある人が、ある物語を発想したとき、それがどの程度明確かは差があるけれども、<b>必ず</b>視覚的なイメージもそこにはともなっている、ということです。文学と異なり、ライトノベルにはほぼ必ず挿絵があるのもこれが理由です。<br /><br />このツールは、絵を描くスキルがなくても、一応、視覚的要素を含めて、物語を提示することができるようになるので、<br /><br />・物語りたい欲求があり、<br />・視覚的要素にこだわりがあるが、<br />・視覚的要素を表現するスキルはない<br /><br />という人には福音になるでしょう。<br />ただ、絵を描く技術は必要ないにせよ、「画をどのように見せていくか」という感性が必要なのはあきらかで、マンガを描いている人はだから、単純に絵を描く技術に加えて、その部分も持ち合わせていないといけないのだが、このツールを使いたい人はその要素については、ないわけにはいかないでしょう。<br /><br />それは映画監督にも共通するもので、絵や文字の同人誌を発行するのは簡単だが、自主制作映画を作るのはなかなか大変だということを思えば、アマチュアの映像作家にもこれはいいかもしれないですね。<br /><br />繰り返しになりますが、作者のイメージを、本人が絵を描かなくてもどれだけ適切に表現できるかがカギなので、とにかく素材の質とバリエーションに大きく左右されます。けれども、なにか非常に大きなものがこの土壌に埋まっている感じがするので、期待したいと思うのでした。<br /><br />Link: "まったく絵が描けなくてもマンガが「ポッ！」と作れちゃう「コミPo！」登場" <br /><a href="http://comipo.jp/" target="_blank">http://comipo.jp/</a><br /><br />※たぶんこの本とか参考になると思われ。<br /><table cellpadding="5" border="0" style="border-collapse:separate;border-spacing:5px;border:none 0"><tr><td colspan="2" valign="top" align="left" style="vertical-align:top;text-align:left"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048685627/nakatablog-22/ref=nosim/" target="_blank">映画式まんが家入門 (アスキー新書)</a></td></tr><tr><td valign="top" align="left" style="vertical-align:top;text-align:left"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048685627/nakatablog-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41ZmpgWlLkL._SL160_.jpg" alt="映画式まんが家入門 (アスキー新書)" /></a></td><td valign="top" align="left" style="vertical-align:top;text-align:left"><font size="-1">大塚 英志<br /><br /><b>おすすめ平均</b><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="5つ星のうち4.0" width="64" height="12" border="0" /><br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="5つ星のうち4.0" width="64" height="12" border="0" />「映画的なストーリーマンガ」の正体<br /><br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048685627/nakatablog-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazonで詳しく見る</a></font></td></tr></table><br /><a name="more"></a>

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<title>演芸としてのミステリ</title>
<description>笠井潔さんの『青銅の悲劇　瀕死の王』を読みました。笠井さんの「矢吹駆シリーズ」がたいへん好きなのですが、これはパリを舞台にした駆シリーズの、舞台を日本に移した別シリーズ（時系列的には続編のようですが、パリシリーズ完結していないので、外伝的なものかな？）という位置づけなんだそうです。ちょっとコンセプトが違うのか、パリのシリーズに期待したものとは違う雰囲気の作品だったですね。青銅の悲劇　瀕死の王 (講談社ノベルス)笠井 潔おすすめ平均導入部、導入部?!カケルはどこ？アンチミステリ..</description>
<dc:subject>研究中（未整理）</dc:subject>
<dc:creator>中田誠司</dc:creator>
<dc:date>2010-08-22T22:37:56+09:00</dc:date>
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笠井潔さんの『青銅の悲劇　瀕死の王』を読みました。笠井さんの「矢吹駆シリーズ」がたいへん好きなのですが、これはパリを舞台にした駆シリーズの、舞台を日本に移した別シリーズ（時系列的には続編のようですが、パリシリーズ完結していないので、外伝的なものかな？）という位置づけなんだそうです。ちょっとコンセプトが違うのか、パリのシリーズに期待したものとは違う雰囲気の作品だったですね。<br /><br /><table cellpadding="5" border="0" style="border-collapse:separate;border-spacing:5px;border:none 0"><tr><td colspan="2" valign="top" align="left" style="vertical-align:top;text-align:left"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061827251/nakatablog-22/ref=nosim/" target="_blank">青銅の悲劇　瀕死の王 (講談社ノベルス)</a></td></tr><tr><td valign="top" align="left" style="vertical-align:top;text-align:left"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061827251/nakatablog-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51pEZpcl2tL._SL160_.jpg" alt="青銅の悲劇　瀕死の王 (講談社ノベルス)" /></a></td><td valign="top" align="left" style="vertical-align:top;text-align:left"><font size="-1">笠井 潔<br /><br /><b>おすすめ平均</b><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-3-0.gif" alt="5つ星のうち3.0" width="64" height="12" border="0" /><br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-3-0.gif" alt="5つ星のうち3.0" width="64" height="12" border="0" />導入部、導入部?!<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="5つ星のうち4.0" width="64" height="12" border="0" />カケルはどこ？<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="5つ星のうち4.0" width="64" height="12" border="0" />アンチミステリの新たな金字塔となるか<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-3-0.gif" alt="5つ星のうち3.0" width="64" height="12" border="0" />たしかに厳しいです<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-1-0.gif" alt="5つ星のうち1.0" width="64" height="12" border="0" />失望<br /><br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061827251/nakatablog-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazonで詳しく見る</a></font></td></tr></table><br /><br />そのせいか、旧来のファンの「期待と違う！」というレビューが目につきます。長く続いたシリーズにはそういう声は宿命的につきまとうし、あんまりマジメにとりあってはいけない側面もあります。ただ、マイナスのレビューを見ていると、この作品について多いのは、「登場人物の推理談義がうっとうしい」という評です。<br /><br />なるほど、このお話は、ある旧家で起きた毒殺未遂事件を中心にしたプロットですが、会食の席で出されたお銚子に誰がどのように毒を入れたのか、という問題を、延々と議論してるんですよ。そしてちょっとずつ新情報が入ってきたりするもんだから、そのたびに二転三転、ああでもないこうでもない。<br /><br />ここが退屈に見えるのは、内容的な問題もあると思うんです。パリのシリーズの、首切り殺人（『バイバイ、エンジェル』）や、黙示録の見立て殺人（『サマー・アポカリプス』）、現場にバラの花が残された連続殺人（『薔薇の女』）などに比べると、「お銚子に毒を入れたのは誰？」みたいな話は、なんか、「すごく……小さいです……」みたいな。<br /><br />なのでそこはあんまり擁護もできないのですが、でもねえ、ナカタ的にはですよ、「うっとうしい推理談義」って、それはそれでミステリの楽しみのひとつではないのかと。これはそんな記事です。<br />　<br /><a name="more"></a><b>●余談：ぐだぐだ推理談義の究極点は『虚無への供物』</b><br />Amazonのレビューでは、『虚無への供物』みたいって声もあって、作中でも、かすかにそこを意識したのかな？という節もあります。『虚無への供物』こそはまさしく、「うっとうしい推理談義」を究極まで突き詰めることによって完成したひとつの至高天だというのがナカタの感想です。<br /><br />『虚無への供物』をお読みになったことのない方はぜひいちど読んでみて下さい。『青銅の悲劇』の「お銚子問題」にへきえきした人でも、『虚無～』の推理談義は盛り上がること必至。MMR的な楽しみといいましょうか（笑）、<br /><br />「不動明王の使いがあらわれたんだよ！」<br />「なんだってーーー！？」<br /><br />「グラジオラスは密会の合図なのよ！」<br />「なんだってーーー！？」<br /><br />「犯人は黄司というもうひとりの弟――」<br />「なんだっ（ry」<br /><br /><table cellpadding="5" border="0" style="border-collapse:separate;border-spacing:5px;border:none 0"><tr><td colspan="2" valign="top" align="left" style="vertical-align:top;text-align:left"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406273995X/nakatablog-22/ref=nosim/" target="_blank">新装版　虚無への供物（上） (講談社文庫)</a></td></tr><tr><td valign="top" align="left" style="vertical-align:top;text-align:left"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406273995X/nakatablog-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51PH3PD7S6L._SL160_.jpg" alt="新装版　虚無への供物（上） (講談社文庫)" /></a></td><td valign="top" align="left" style="vertical-align:top;text-align:left"><font size="-1">中井 英夫<br /><br /><b>おすすめ平均</b><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="5つ星のうち4.0" width="64" height="12" border="0" /><br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="5つ星のうち5.0" width="64" height="12" border="0" />読者が犯人、の意味がわからない人へ。<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="5つ星のうち5.0" width="64" height="12" border="0" />「虚無」の正体<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-1-0.gif" alt="5つ星のうち1.0" width="64" height="12" border="0" />アンチ・ミステリーの代表作<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-3-0.gif" alt="5つ星のうち3.0" width="64" height="12" border="0" />三大奇書……<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-3-0.gif" alt="5つ星のうち3.0" width="64" height="12" border="0" />うーむ・・・<br /><br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406273995X/nakatablog-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazonで詳しく見る</a></font></td></tr></table><br /><br /><b>●本格ミステリの楽しみはミュージカルの楽しみ</b><br />……本題に戻りますが（笑）、<br /><br />逆に、ミステリ（というか「本格」と言うべきか）を好まない人って、「推理談義シーン」に、ちょっと冷めてしまうのかな、という気がします。だって、殺人事件で、人が死んでるっつうのにさ、たいてい、あんまり関係のない（探偵役は被害者の直接の縁者ではない場合が多い）人達が勝手な憶測を戦わせて勝手に盛り上がってるのって、現実的に考えると、不謹慎でもあるし、なんかヘンですよね。そこで物語に没入できなくなる、という気持ちもわからないでもありません。<br /><br />これって何かに似てるな～と思っていて、ふと気づいたのですが、「ミュージカル」でした。<br /><br />ミュージカルも、好き嫌いがきっぱり分かれる芸能で、ダメな人って、「突然、人が歌いだす不自然さが耐えられない」と言いますよね。あの感覚に近いのじゃないのかと。ちなみにナカタはミュージカル大好きですよ。あの不自然な歌い出しがいいんじゃないですか。キターーーー！てなもんですよ。<br /><br />だから、ミステリでも推理談義がはじまるとがぜん前のめり。<br /><br />ナカタの中では、本格ミステリの面白さと、ミュージカルの面白さはかなり同質なものだなという気がしていて、おそらくこれは演劇論でいう「同化と異化」の概念によって説明できるだろうというのがナカタの仮説です。<br /><br />すごくおおざっぱな解釈なので、間違っているかもしれませんが、<br /><br />同化……舞台上で演じられているものに観客を引き付ける（登場人物への感情移入や物語への没入）<br />異化……舞台上で演じられているものから観客を引き離す（全体を俯瞰させ、鑑賞させる）<br /><br />ということでいいと思います。<br /><br />一般的に、物語は、読者を「同化」させてなんぼと思われています。ブレヒトという人が、演劇に関して、わざと観客が客観的に舞台を見れるようにすることで、より伝わるものがあるんだよと説いたのが、演劇論における「異化」なのですが、ナカタは、ミステリにおける「推理談義の楽しみ」は、「異化された読者の楽しみ」であると思う。<br /><br />ミュージカルは、演劇としての「物語」があり、その表現の一環として「音楽（歌）」や「ダンス」が挿入されています。これらは、楽しみ方がちょっと違うものなんですよね。人は物語は「同化して楽しむ」ことが多く、対して音楽やダンスは「異化して」、客観的に見たり聞いたりして楽しむのではないかと思います。<br /><br />ミュージカルを見ていて、役者が突然歌いだすと冷めてしまう、という人は、役者の演じる物語に「同化して」見ていたのに、突然、「異化しなければならない」歌が始まることで、同化の快楽が中断されたことが不愉快なのでしょう。文字通り「物語の世界から現実に引き戻される」のがイヤだった。「歌」は現実のものですから。物語の中の住人である登場人物は、だから「突然、歌い出さない」。歌い出した瞬間、それは現実にいる歌手になってしまう。<br /><br />ミュージカルに抵抗がない人は、そこを了解できる人です。演技パートでは登場人物に感情移入し、物語の世界にトリップ。そしてダンスシーン・歌唱シーンでは、わあ、あの人の衣裳きれいだなあ、かっこいい振付だなあ、歌うまいなあ、と客観的にだしものを鑑賞する。でもそれができにくい人もいて、どっちが良い悪いではなくて、性質的なものかなあ。「牛丼を食べたい人と、牛皿を食べたい人」みたいな？　そしてミュージカルが大好きな人は、この、「同化と異化のあいだを行ったり来たりする感じ」に、特有の快感を感じているのではないか。<br /><br /><b>●ミステリは「演芸である小説」である</b><br />もう論旨はおわかりと思いますが、「うっとうしい推理談義」は、ミステリにおいて、進行している物語（同化の対象）からいったん、読者を異化させる効果があります。だから、冷めてしまう人もいるのです。そして、その振幅が楽しいという人も。<br /><br />本来、小説は同化して楽しむものだけれど、ミステリには、推理談義をはじめ、途中に挿入される「殺人現場の見取り図」とか、「表形式にまとめてみた各人のアリバイ」とか、果ては「読者への挑戦のページ」など、異化効果を持つものが含まれています。<br /><br />その意味で、ミステリは、非常に演芸的な性質を持つ小説のジャンルなのだと言えます。<br /><br />ナカタはずっとストーリーを構築する技術について考えていますが、有効な技法であっても、どうもミステリだけは、カバーし切れない、と思うことがあったのですが、どうやら、それがこのミステリの特殊性だったのかな、と考えています。<br />

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<title>ストーリー工学から見る『くろねこ☆マンガスクール』</title>
<description>日常ブログにも書いたとおり、友人の坂本一水さんのマンガが、猫マンガ雑誌『ねこのしっぽ』７月号に掲載されています。みんな見てね！と、それは宣伝ですが、ふと思いついて、この作品について、ストーリー工学的に語ってみたいと思います。いつものぐだぐだ研究報告よりは、こういうケーススタディ形式のほうがもしかしてわかりやすく、言いたいことを伝えられるのかなあと思い、試しにミクシィ日記にだけアップしていたのですが、作者本人にも好評（笑）いただいたので、こちらにも掲載しますね。神話研究や民俗学..</description>
<dc:subject>研究中（未整理）</dc:subject>
<dc:creator>中田誠司</dc:creator>
<dc:date>2010-05-20T19:23:41+09:00</dc:date>
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<a href="http://nakataseiji2.seesaa.net/article/150221397.html">日常ブログにも書いた</a>とおり、友人の坂本一水さんのマンガが、猫マンガ雑誌『ねこのしっぽ』７月号に掲載されています。みんな見てね！<br /><br />と、それは宣伝ですが、ふと思いついて、この作品について、ストーリー工学的に語ってみたいと思います。<br /><br />いつものぐだぐだ研究報告よりは、こういうケーススタディ形式のほうがもしかしてわかりやすく、言いたいことを伝えられるのかなあと思い、試しにミクシィ日記にだけアップしていたのですが、作者本人にも好評（笑）いただいたので、こちらにも掲載しますね。<br /><br />神話研究や民俗学に端を発する物語の構造が、ハリウッドのストーリーテンプレートへ進化していくなかで、いちばん汎用的と言えるのはホグラーの「ヒーローズジャーニー」かと思います。ここでは物語を１２のステップで説明しています。<br /><br />１　日常の世界<br />２　冒険への誘い<br />３　冒険への拒絶<br />４　賢者との出会い<br />５　第一関門突破<br />６　仲間、敵対者／テスト<br />７　最も危険な場所への接近<br />７’複雑化<br />８　最大の試練<br />９　報酬<br />１０帰路<br />１１再生<br />１２帰還<br /><br />主人公が日常を旅立ち、冒険の旅を経験して、なにかを手に入れて帰還する、という一連の流れに、すべての物語は帰結するというものですね。この理論自体をここで説明することはさすがにできないので、興味のある人は大塚センセの『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048674153/nakatablog-22/ref=nosim/" target="_blank">ストーリーメーカー</a>』でもお読み下さい。<br /><br />では、「ヒーローズジャーニー」にそって『くろねこ☆マンガスクール』第１話の構造を分析していきましょう。「続きを読む」からどうぞー。でも長いよ。<br /><br />（性質上、完全なネタバレになります。ご注意下さい）<br /><br /><br />　<a name="more"></a>１　日常の世界<br /><br />まず、舞台であるマンガ学校が紹介され、橘先生、トキオくんたちが登場。そしてマコちゃんが紹介されます。このエピソードはマコちゃんを主人公として、彼女の「ヒーローズジャーニー」が語られることになります。彼女は「うまいけど、自信がない」生徒であることが描写され、あらかじめ、この学校の日常世界の中で主人公が「自信」を欠落していることがわかります。当然、この物語は彼女がその欠落を埋めるための旅になるはずです。<br /><br />２　冒険への誘い<br /><br />日常世界を脅かす出来事が起こるステップです。自信がなくても、とりあえず、安穏とマンガを描いて勉強していればよかったマコちゃんの日常を脅かすのは「編集者が学生の原稿を見に来る」というイベントです。外界からの他者があらわれることで、それまでの日常世界が一変するのですね。橘先生によるこのイベントの予告が、この日常を脅かす出来事の予兆（＜使者＞）であり、マコちゃんも提出しなさい、と文字通り「冒険の召命」が行われます。<br /><br />３　冒険への拒絶<br /><br />主人公は、冒険の召命を「必ず」一度は辞退するというのが、「ヒーローズジャーニー」をはじめとする物語構造論の重要な部分で、民俗学的見地からはイニシエーションとの関連が指摘されています。つまり召命の辞退は「大人になることの拒絶」であって、マコちゃんが自信がないあまり編集さんに原稿を見てもらうのをためらうのは、まさに「大人になれない子どもの態度」そのものです。<br /><br />４　賢者との出会い<br /><br />この物語における＜賢者＞の役割は言うまでもなくくろねこ先生で、文字通り先生ですからわかりやすいことこのうえない（笑）。くろねこ先生がマコちゃんを叱咤します（通じてないけど・笑）。なお、＜賢者＞の特性のひとつとして「主人公にアイテムを授ける」というのがあるのですが、これはすこしあとでトキオくんの羽ぼうきを持ってくることで表現されています。<br /><br />５　第一関門突破<br /><br />マコちゃんの冒険の旅の、第一の関門は久美子ちゃんが自分の悪口を言うのを聞いてしまい、ますます落ち込むくだりです。しかしくろ先生の助けで、とりあえずがんばってみよう、と最初の試練を乗り越えます。<br /><br />６　仲間、敵対者／テスト<br /><br />ここまでの段階で、登場人物はすでに全員紹介されています。なお、この物語では明確なキャラクターとしての＜敵＞は存在しません。話が進めばマコちゃんを徹底的に否定する編集者とか、いやな感じの先輩マンガ家とか、マンガなんてやめて実家に帰ってきなさいという父とか、そういうキャラクターがいてもいいのかな、と思いますが、第１話における構造的な＜敵＞は、自信を持つことのできない「自分自身」だと言えます。<br /><br />トキオくんはもちろん仲間（＜助手＞）のやくどころで、久美子ちゃんとモーリーもこの話の中では仲間の類型と考えていいでしょう。橘先生は主人公を冒険の旅へと送り出す＜依頼者・派遣者＞です。こういった人間関係の中で主人公に課されるテストは、まさしく目の前の原稿です。<br /><br />７　最も危険な場所への接近<br /><br />ハリウッド映画ではミッドポイントなどと呼ばれる重要な物語上の転機です。このお話における葛藤＝コンフリクトは「マコちゃんが自分に自信をもてる／もてない」ということで、これがどうなるのか？というテーマ（セントラルクエスチョン＝ストーリー上の中心的な疑問、と呼びます）を掲げることで読者の興味をつないでいます。そしてこの葛藤というものは、本質的なそれとは別に、それを象徴する表面的な葛藤を外的に設定することでダイナミックにエピソード化されます。<br /><br />ここではくろ先生がマコちゃんの原稿をインクでダメにしてしまうという転機をきっかけに、原稿が期日までに仕上がらないかもしれない、というピンチが訪れます。この瞬間、「マコちゃんが自分に自信をもてる／もてない」という内的な葛藤が、「マコちゃんの原稿が完成する／しない」という外的な葛藤にすり替えられ、読者の興味関心が、より具体的な対象を得たことで加速します。<br /><br />７’複雑化<br /><br />このステップで物語が複雑化することがあるとホグラーは言いますが、くろ先生は文字通り大暴れしているわけだ（笑）。<br /><br />８　最大の試練<br /><br />さらにトキオくんが手を怪我してマコちゃんの原稿を手伝えなくなってしまい、いよいよ原稿が完成しないのではないか、という絶望的な状況に追い込まれます。しかしマコちゃんに批判的に見えていた久美子ちゃんとモーリーが一転して手伝ってくれることになり、状況が大逆転。このサスペンスが、物語のクライマックスです。<br /><br />９　報酬<br /><br />おかげで原稿は完成しそうです。これにより「マコちゃんの原稿が完成する／しない」という外的な葛藤＝「原稿間に合うの？」というセントラルクエスチョンに回答が与えられ、読者は満足し、事態は解決（ソリューションといいます）します。この外的な葛藤の解消が、物語論上では主人公に与えられる報酬であり、ここでは「原稿が完成すること」がそれにあたります。<br /><br />１０帰路<br /><br />この、みんながマコちゃんの原稿をわきあいあいと手伝っているシーンは、おそらく本来この学校はこうであっただろうと思われる光景で、その意味で「日常への回帰」の道程です。久美子ちゃんはいじわるなこと言ってたじゃん、と思うかもしれませんが、それは「編集さんが来るというイベント」が発生し、マコちゃんがそれに対して煮え切らない態度を見せたからであり、いわば彼女たちの「非日常」です。原稿が完成することで、マコちゃんと久美子ちゃんのわだかまりも解消され、もとの関係へと回復していくプロセスなのです。<br /><br />１１再生<br /><br />さて再生のプロセスでは、内的な葛藤が解消され、主人公がその欠落を回復します。ところが、ここで描かれているのは、マコちゃんが、いっしょにマンガをがんばれる仲間がいてよかったなァと思っている場面で、実は設定されたセントラルクエスチョン＝マコちゃんは自分に自信が持てるようになるのか？に対する回答としてはズレています。<br /><br />ぼくがこの雑誌の編集者ならここは坂本先生に疑問出しをして意見を聞きたいところですが、ここではマコちゃんが仲間の大切さを実感する過程で不安を解消したのだと理解するか、あるいは、あえて結論をすりかえることで「マコちゃんの、創作者としての自信の持ちよう」というテーマを棚上げにし、今後繰り返し描くことで掘り下げていこうという意志（無意識の意志を含む）と見るか、あるいは単に弘法も筆の誤りだったかもしれない、そのいずれかだろうとだけ言っておきます。<br /><br />１２帰還<br /><br />そして、先生がいて、みんながいて、猫がいる、いつもの日常が戻ってきました。<br /><br />　＊<br /><br />というわけで、このお話は非常に美しく「ヒーローズジャーニー」の構造を読み取ることができましたね。ここが肝心なのですが、坂本さんはこのマンガを描くときにこのようなことは一切考えなかったと思います。それは坂本さんを個人的に知っているからそう思うのであって、しかし作品だけを見れば、ホグラーのテンプレにそってつくったのかなあとさえ思える程度に構造がはっきりしている。これはつまり誰に教えられてもいないのに正しいフォームで投げているという事例なのであって、作家とはこういう種族のことを言います。<br /><br />あまりにも構造がきれいで、それをカンでつくってしまった坂本先生を褒め讃えたくて（笑）書いてみました。<br /><br />……こんなことをして何になるのか？と思う人もいるかもしれませんが……、それはまた、追々、語っていきたいなと思いつつ、好評だったら、ケーススタディはシリーズ化してもいいかなと考えております。<br /><br />※ちなみに「ヒーローズジャーニー」理論の原典はこちら↓<br /><table cellpadding="5" border="0" style="border-collapse:separate;border-spacing:5px;border:none 0"><tr><td colspan="2" valign="top" align="left" style="vertical-align:top;text-align:left"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4750002445/nakatablog-22/ref=nosim/" target="_blank">夢を語る技術〈5〉神話の法則―ライターズ・ジャーニー (夢を語る技術 (5))</a></td></tr><tr><td valign="top" align="left" style="vertical-align:top;text-align:left"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4750002445/nakatablog-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/4191G4F98BL._SL160_.jpg" alt="夢を語る技術〈5〉神話の法則―ライターズ・ジャーニー (夢を語る技術 (5))" /></a></td><td valign="top" align="left" style="vertical-align:top;text-align:left"><font size="-1">Christopher Voglar,クリストファー ボグラー,岡田 勲,講元 美香<br /><br /><b>おすすめ平均</b><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-5.gif" alt="5つ星のうち4.5" width="64" height="12" border="0" /><br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-2-0.gif" alt="5つ星のうち2.0" width="64" height="12" border="0" />日本語訳…<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="5つ星のうち4.0" width="64" height="12" border="0" />創作者を目指す方への推薦本です。<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="5つ星のうち4.0" width="64" height="12" border="0" />■感動する物語の構成要素とは何か？<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="5つ星のうち5.0" width="64" height="12" border="0" />まさに「人生そのもの」の解説書。<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="5つ星のうち5.0" width="64" height="12" border="0" />成功への道筋<br /><br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4750002445/nakatablog-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazonで詳しく見る</a></font></td></tr></table>

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<title>『電子書籍の衝撃』／キャラクターは、かれらの作者の物語から自由になって、さえも。</title>
<description>『電子書籍の衝撃』という本が話題です。電子出版というものの可能性がiPadやKindleの登場で急速にくっきりした輪郭になりはじめている中、これからの出版を考えるに刺激的な材料がたくさん含まれている本なので、ちょっとでも関心のある方はご一読されたいです。安い新書だし。電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)佐々木 俊尚おすすめ平均状況はよくわかるのだが本に関する概念が変わる時代の為に読んでおきたい一冊タイムリーに出た警世の書日本の本の流通から電子書籍までひとっとびの議論気鋭のジ..</description>
<dc:subject>研究中（未整理）</dc:subject>
<dc:creator>中田誠司</dc:creator>
<dc:date>2010-05-14T09:09:05+09:00</dc:date>
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『電子書籍の衝撃』という本が話題です。電子出版というものの可能性がiPadやKindleの登場で急速にくっきりした輪郭になりはじめている中、これからの出版を考えるに刺激的な材料がたくさん含まれている本なので、ちょっとでも関心のある方はご一読されたいです。安い新書だし。<br /><br /><table cellpadding="5" border="0" style="border-collapse:separate;border-spacing:5px;border:none 0"><tr><td colspan="2" valign="top" align="left" style="vertical-align:top;text-align:left"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887598084/nakatablog-22/ref=nosim/" target="_blank">電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)</a></td></tr><tr><td valign="top" align="left" style="vertical-align:top;text-align:left"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887598084/nakatablog-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41f9-6kRHbL._SL160_.jpg" alt="電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)" /></a></td><td valign="top" align="left" style="vertical-align:top;text-align:left"><font size="-1">佐々木 俊尚<br /><br /><b>おすすめ平均</b><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="5つ星のうち4.0" width="64" height="12" border="0" /><br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-3-0.gif" alt="5つ星のうち3.0" width="64" height="12" border="0" />状況はよくわかるのだが<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="5つ星のうち4.0" width="64" height="12" border="0" />本に関する概念が変わる時代の為に読んでおきたい一冊<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="5つ星のうち5.0" width="64" height="12" border="0" />タイムリーに出た警世の書<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-3-0.gif" alt="5つ星のうち3.0" width="64" height="12" border="0" />日本の本の流通から電子書籍までひとっとびの議論<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="5つ星のうち5.0" width="64" height="12" border="0" />気鋭のジャーナリストの書いた本<br /><br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887598084/nakatablog-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazonで詳しく見る</a></font></td></tr></table><br /><br />この本で提示されている視点のひとつに、電子化がコンテンツのパッケージを解体していくだろう、というものがあります。<br /><br />むかし、音楽はアルバムという形式でＣＤにパッケージングされて流通していたものが、今はiTuneストアで１曲単位でダウンロードされる。文書の情報にも同じことが起こっていて、今まで新聞というパッケージにまとまって配られていたものが、ニュースサイトやそのＲＳＳを通じて記事単位で必要な情報だけを読者がピックアップする読まれ方をするようになっている、と。<br /><br />一方で書籍については、この傾向が「そのままは当てはまりません」とも語られています。<br />「なぜなら本というコンテンツは、ひとつの統一された世界観を提示し、物語として完結する性格を持っているからです」<br /><br />これはこれで正しいのですが、ちょっと違う視点もあるなと思ったので書いておきます。<br /><br />電子書籍の普及を待たずに、すでに本というコンテンツがパッケージから離れて流通している現象はすでにあると思ってます。二次創作がそれです。<br /><br />本だけでなくアニメやゲームの、作り手（一次創作者）が「ひとつの統一された世界観を提示し、物語として完結」させたパッケージの中から、二次創作者は自由にキャラクターだけをとりだしてリミックスするという行為をかなり昔からやってきていますよね。<br /><br />電子書籍時代になるとこの傾向は、さらに加速するのでしょうか。昔から行われていることなので、さほど変わらないのでしょうか。まだわかりませんが、ナカタは、やや加速し、広がるのではないか、という気はしています。<br /><br />それは、物語るということはキャラクターをマネジメントすることである、という現代の、ライトノベル的創作環境も推進させると思います。<br /><br />作者が描いた物語というパッケージからさえ自由になったキャラクターたちは、電子書籍の地平では無限にコピーされ、並行世界のように異なる物語を――ときに、物語とさえ呼べないようなその断片を演じることになるのでしょう。その是非はともかく、そういった傾向がはっきりとあらわれてくる／すでにあらわれていることは確かではないかなという気はします。<br /><a name="more"></a>

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<title>結局、キャラクターって何なのよ</title>
<description>以前からキャラクターというものについて、はっきりした枠組みを提示しなくてはなるまいと思いつつ、怠けてばかりで研究が進まないのですが、今日はまとまらないなりに手をつけてみますよ。友人に専門学校でマンガを教えているひとがいて、漏れ聞こえてくる「今どきの若い子たち」の生態が面白くて仕方がないのですが、またひとつ面白い現象の話を聞きました。学校でキャラクターデザインの課題として「○○を擬人化する」というお題が出たとしますよね。そうすると、出てくる提出作品と、先生が意図した課題のあいだ..</description>
<dc:subject>研究中（未整理）</dc:subject>
<dc:creator>中田誠司</dc:creator>
<dc:date>2010-04-22T20:15:06+09:00</dc:date>
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以前からキャラクターというものについて、はっきりした枠組みを提示しなくてはなるまいと思いつつ、怠けてばかりで研究が進まないのですが、今日はまとまらないなりに手をつけてみますよ。<br /><br />友人に専門学校でマンガを教えているひとがいて、漏れ聞こえてくる「今どきの若い子たち」の生態が面白くて仕方がないのですが、またひとつ面白い現象の話を聞きました。<br /><br />学校でキャラクターデザインの課題として「○○を擬人化する」というお題が出たとしますよね。そうすると、出てくる提出作品と、先生が意図した課題のあいだにものすごい齟齬が出るらしいのです。<br /><br />たとえば「パソコンを擬人化したキャラクターをつくりなさい」と言われて、学生が出してきたものは、先生から見ると「……？　これのどこがパソコンなの？　ただの人間じゃない」というものであるらしく、ご年配の先生はしきりと首を傾げている、と。<br /><br />つまり年寄りの先生は、「目に見えるパソコンの特徴」をとりいれたデザインを期待しているわけだ。パソコンをイメージさせるビジュアル要素をどのようにあしらってキャラクターを描けるかというデザイン上のスキルが見たくてこういう課題を出す。だから、モニターが顔で胴体がハードディスクで、手がマウスになっているゆるキャラみたいなのとか、せめて、ベースは人間だが頭にキーボードが乗っているとかそういうのが出てくると思っている。<br /><br />でも今どきの子たちって、「目には見えないけど、パソコンというものから自分が受け取った属性やイメージ」を、「人間のキャラクター」として描いてしまう。たとえば「ビスタさん：エリートぶっているが実はドジっこ。でもツンデレ」みたいな設定がぱっとできてしまって、ビジュアルとしては、まあ、「普通のツンデレ少女」とかそういうことになる。<br /><br />以上のようなことが現場では起こっているようで、このことを教えてくれた友人は、学生から相談されるのですって。年寄りの先生にしてみりゃ「ぜんぜん課題と違うもの」を提出されたのだから突っ返す。学生は意味がわからなくて悩んでしまう。<br /><br />世代間ギャップだなあ、という話なのですが、すなわちこれは<br /><br /><strong>キャラクターというものの意味が違っている</strong><br /><br />ということだと思うんですよね。<br /><br />●ツールとしてのキャラクター<br />キャラクターというのは、従来的には記号だったと思います。なにかを表すため、象徴させるために便利に利用されていたツールだった。その時代、キャラクターといえばおもに広告の世界のものだったのではないでしょうか。広告が使用するさまざまの手法のひとつとして、キャラクターというツールを使うというのがあった。<br /><br />「今どき」においてキャラクターといえば、アニメやマンガ、ゲームやライトノベルのものだと思われています。つまりストーリー性のある作品の中で使用されます。もともとはこれもツールだったと思うんですよね。「なにかを表すため、象徴させるために便利に利用」されるツールです。ではなにを表し、象徴しているのか。それは人間です。<br /><br />文学は、どうにかして人間を創作物の中に描こうとしたけれど（そしてそのための簡便な方法として実際に存在する人間とその人生を模写する私小説という方法を編み出した）、一方で人間そのものを描かずに、人間を象徴させたツールを導入することで物語をつくろうとする考え方があって、それが今日ではライトノベルとか呼ばれるようになった。<br /><br />だから今ときのライトノベル文化になじんでいると、「キャラクターとは人間をあらわしたもの」という受け取り方があって、さらに言えば、ライトノベルにはキャラクターだけがいて人間は一人もいないわけなので、「人間あらわしているキャラクター」というのはその範囲内ではそれがもう人間というものだ、とも言えます。<br /><br />●擬人化するとは<br />デザイナーの先生が「○○を擬人化しなさい」と言ったらそれは「○○を人間のようにあらわしたキャラクターをデザインしなさい」という意味だと思います。<br /><br />だからそれはどれだけ人間的であっても、本質はもとの「○○」でなくてはならず、さらに視覚的にデザインされているべきです。目に見えてそうだと、目で見るだけでそれが「○○」をあらわしているとわからなくっちゃいけない。<br /><br />でもライトノベルネイティヴな子どもたちには「○○を擬人化しなさい」→「○○を人間のようにあらわしたキャラクターをデザインしなさい」というのは、もうナチュラルに「○○を人間にしなさい」っていうふうに聞こえてしまうのだと思うのですよ。そこでいう人間というのは、もちろん、キャラクターのことです。今の子どもたちには、非実在のキャラクターというお友達がいるんです。<br /><br />先生が言うのは「人間のような○○」。子どもたちが描くのは「○○のような人間」。まったく噛みあっていない。<br /><br />●キャラクターとストーリー<br />ところでなんらかの創作をしている人は、「キャラが先かストーリーが先か」ということを考えたことはありませんか？<br /><br />キャラクターをつくって、そのキャラクターを動かすことでストーリーをつくっていけばいいのか、先にストーリーがあって、そのストーリーに必要なキャラクターをつくってあてはめていけばいいのか。<br /><br />実際には、創作の手法としてはどちらもあると思うし、つくり手のクセとか流儀はあると思います。思いますが、本質的には「キャラ先」ではないかと考えています。というか、キャラクターとストーリーは本当は不可分のもので、キャラクターの中にはストーリーがすでに含まれており、ストーリーにはあらかじめキャラクターが組み込まれている、そういうものだと思っています。<br /><br />最初のほうで例に出した、「ビスタさん：エリートぶっているが実はドジっこ。でもツンデレ」というパソコン（というかＯＳか）の擬人化キャラも、すでにストーリーとまでは言わないかもしれないが、少なくともエピソードを予見させる属性を備えています。<br /><br />キャラクターってつねに「ストーリー込み」で誕生するものだと思います。<br /><br />だから専門学校の生徒さんたちが描いてきちゃった「擬人化キャラクター」もきっとそうだったんじゃないかな。そしてそれって、創作するひとには必要な資質であり技術の発揮であったと思います。<br /><br />●「キャラクター」を把握するという奇跡<br />件の話を聞いてまず思ったことは、生徒さんたちは「○○を擬人化しろ」と言われて「○○のもつ属性やイメージを反映した人間のキャラクター」をつくった。それは「目に見える○○の特徴」は持っていなかったのだろうけど、本人の中ではたしかに「○○的なるもの」を背負っていたはずで、そして、おそらくだけど、それって同世代の生徒さん間ではある程度は共有されていたんじゃないでしょうか。だとしたら、それはすごいことだなあ、と思ったのでした。<br /><br />だって「目に見える○○の特徴」がないにもかかわらず、「これって○○だよね」と言い合えるって、これはほとんど超能力だと思いますよ。でも考えてみればオタク、特に腐女子クラスタはよくこういうことを言い合っているんですね。「消しゴムは受けに決まってるでしょ！」みたいな。<br /><br />まあそれでも日常的にカップリング論争が起こる程度には共有されなさは偏在しているのですが、それでも少なくとも一人か二人の仲間内には通じていたりする。それは、それだけのことでも奇跡のようだと思うのです。そしてその小さな奇跡の積み重ねが、現代のライトノベルやアニメやマンガ……「キャラクター文化」を支えている。<br /><br />なので年配の先生方は、そのへんをもうすこし理解してあげてほしくって、このライトノベルネイティヴな子どもたち類まれな能力を潰すことなく、課題の意図（従来的な「人間のような○○」を目に見える形でデザインするスキルは、それはそれで技術としては役に立ちます）をきちんと説明してあげればよかったんじゃないかな、と思いました。<br /><br />あまりまとまっていませんがキャラクターについて考えることの第一弾は以上です。<br /><br />※この話は「アトムの命題」と関係するかも。<br /><table cellpadding="5" border="0" style="border-collapse:separate;border-spacing:5px;border:none 0"><tr><td colspan="2" valign="top" 
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src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41IlxNPrwIL._SL160_.jpg" alt="キャラクターメーカー―6つの理論とワークショップで学ぶ「つくり方」 (アスキー新書)" /></a></td><td valign="top" align="left" style="vertical-align:top;text-align:left"><font size="-1">大塚 英志 <br /><br /><br /><b>おすすめ平均</b><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-3-0.gif" alt="5つ星のうち3.0" 
width="64" height="12" border="0" /><br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="5つ星のうち4.0" 
width="64" height="12" border="0" />理論とワークショップ<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" 
alt="5つ星のうち5.0" width="64" height="12" border="0" />キャラクター創造の次なる進化の第一歩<br /><img 
src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-2-0.gif" alt="5つ星のうち2.0" width="64" height="12" border="0" />ちょっと難解。いっそマンガ版を作っては？<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-1-0.gif" alt="5つ星のうち1.0" width="64" 
height="12" border="0" />面白くない。<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="5つ星のうち4.0" 
width="64" height="12" border="0" />キャラクターとストーリーの理論的作り方<br /><br /><br /><a 
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